今日はカトマンズから順を追って半行程のキャンジンゴンパ迄の登りを説明します。
3月21日
カトマンズからバス(1人660円)で七時間余り悪路を揺られてシャブルベシに到着。シャブルベシの手前の町ドウンチェにチェックポイントがあり、外国人は全員バスから降りて手荷物検査とランタン公園入域料1人3000円を払いチケットを貰います。
後々何度もチェックポイントがあり、そのチケットやパスポートを見せて番号を控えます。
これを各所でしてるからランタンで生き埋めに行方不明となった大勢の人達が誰か分かったのだと思います。
話は戻ってシャブルベシでバスを降りたら疲れていたので何も考えずに目の前のホテル「ラサホテル一泊600円」に入りました。(シャブルベシだけは宿代を払ったが本当は必要無いかも?)
食事をする事が条件だから高い割に余り綺麗で無いホテルでしたが熱いシャワーを浴びて寛ぎました。
夕食はチキンツクパとチキンモモとベジフライドライス、朝は六時半に二人共バナナパンケーキとホットミルクで宿代含め2150円支払いました。(食事代は全て周辺の食堂の倍以上の値段です)
帰りには少し綺麗なホテルに泊まりましたが、支払い額は余り変わりませんでしたから綺麗なホテルに泊まる方が得と思います。
3月22日朝7時にホテルを出てチェックポストでパスポート等を見せて奥の方へしばらく歩き吊り橋を渡り対岸のロッジ街の間を抜けて右手にある別のつり橋を見送り真っ直ぐ川沿いの道を進みます。
崩壊場所も多い道(全行程)で落石で倒れた電柱めも有ります。(振り返って写したので逆です)
しばらく進むと二軒の茶屋がありそれを越えて吊り橋を渡ると広い道、広い道を離れて坂を登り始めます。
茶屋の間を抜けてアップダウンを繰り返しながら登ると昼頃にロッジが三軒あるバンブーに到着。
ここで昼食を摂る人達が多いですが一番下のシェルパホテルは 見晴らし良く川や登山道に来る野鳥を写すのには良いですが食事は高くて(一品で50円程度)不味い上に釣り銭がある場合何度か強く催促しないとくれません。
この釣り銭をなかなか払わないのは、ここに限らずこのコースでは三度有りましたから、ここの人達の性格のようで諦めて出発する人もいるからそれが狙いのようです。(アンナプルナやエベレスト街道ではなかった事です)
僕等は初日で荷物に慣れてなかったのでここに泊まりました。(普通の人はラマホテルと言う場所まで行く)
見上げると今にも崩れてきそうな、そして最近にも崩れた形跡がある岩峰が真上にありもしも崩れたら生き埋め間違い無しです。(一番上のロッジは大丈夫そう)
木の根がのびて岩の隙間を広げたり雨水が凍って崩れ始め無い様にと祈りながら寝ました。
二人が昼食、夕食、朝食を食べブラックティをビッグポットで貰いシャワーを浴びて洗濯。支払い額は3400円でした。(安いと思うでしょうがちゃんとした仕事に就いてるネパール人の平均月収は15000円から二万円ですから)
3月23日
7時半にロッジを出て野鳥を写しながら進んでたらラマホテルに着いたのは昼前でした。
ラマゲストハウスで昼食
ダルバート、ベジモモ、ジンジャーティ二杯にミネラルウォーター一本を買って1480円でした。
このままでは1日遅れで目的地に到着出来ないと思い野鳥撮影は程々に頑張って登り3時にやっとロッジが二軒あるゴラタベラに到着
そこの「ホテル チベタン」に入りシャワーを浴びたのが悪かったのかビッグポットの紅茶が十分沸いてなかったのか、食べ物が悪かったのか強烈な下痢が始まりました。
夕食、朝食とビッグポットの紅茶とミネラルウォーター一本で3400円でした。
下界で20円の一リットル入りミネラルウォーターがここでは350円します。
ポーターやロバ(ロバは穀類を主に運ぶが人より運賃は少し安いそうです)がシャブルベシから運び上げる料金は50キロで幾らと決まってるそうですが当然上に行く程高くなります。
ちなみに人が担いだ場合50キロをバンブー迄だと2800円(1日で往復できる)一番上のキャンジンゴンパ迄(僕らは4日掛かりましたが荷揚げ人ポーターは50キロ以上担いで2日で登る)だと7000円だそうです。
そんな事で50本のミネラルウォーターをキャンジンゴンパ迄運ぶと一本約150円の運賃が掛かりそれにガイドやポーターを連れてるとその食事代は無料で提供しなければならないのでトレッカーから利益を十分貰わなければならないので高くなるのは仕方無いのです。(ガイドもポーターも連れてない我々が宿代不要で大歓迎されるのは余分の食事や飲み物のサービスがいらないからです)
3月24日
ゴラタベラのホテルを出るとすぐ隣がチェックポイントでチェックを済ませたと言えば簡単ですが前後にトイレ。
トイレに行く度に力も一緒に出て行くから歩くのがやっと状態。
「くそ力」と言う言葉もあるくらいだから糞にも力があるのかと思った程で、それでも途中で五六回登山道から外れてトイレをしながら昼にランタン村の大惨事現場を越えて新しいランタン村に到着
一番下の慰霊碑近くの新しく出来たばかりの「ビレッジビューホテル&ロッジ」に下痢がひどいので「金を払うからトイレ付きの部屋」を頼んだら部屋の中のトイレに鍵が掛かっていました。
そして美由紀だけが昼飯を食べ、僕は部屋で休んでいましたがいつまで待ってもトイレの鍵を開けてくれません。
二回の催促でも開けてくれないから怒ったら、、、トイレはまだ完成してませんでした。
それなら出て行くと言ったもののビッグポットの紅茶も頼んでいたし宿代は勿論ただにするというので泊まりましたが嘘を言ってでも泊まって貰いたいのです。
昼飯は美由紀だけでしたが夜と朝は僕も食べて3350円でした。
3月25日
相変わらずの下痢でしたが7時半に出発。数百メートル歩いてチェックポイントで手続きをして一時間程歩くと疲れてきたので巨岩の脇のハードロックカフェに寄りました。
お客さんが数人いたので安心して入ったのですが紅茶はうっすら色は付いてるけどお湯で100円美由紀はジンジャーティを頼んだら米粒位のしょうがが二、三個だけで150円にびっくり。
このような店はガイドにサービスが良いのでしょうが悪質なガイドに連れて来られる客は良い迷惑です。
外にもお茶屋さんはあるのでここは止めた方が良いです。
進むに連れてランタン山が近くなりますがアンナプルナやエベレストから比べるとショボいです。
ふらふらの状態ながら昼には最終目的地のキャンジンゴンパに到着
宿は新しいトレッカーズホームに決めました。
室内にトイレもあり、コンセントもあり充電も自由でガイドもポーターも連れて無い僕らは宿代シャワー代無料です。
ここキャンジンゴンパも地震の時雪崩が発生したんですがランタンのように岩石や土砂が来なかったので怪我人は出ても死者は無かったようです。
しかしほとんどのロッジは壊れ今は新築のロッジがほとんどです。
このトレッカーホームはキャンジンゴンパに入って少し右に進んだ所にあるのですが非常に良心的な値段設定で驚きました。
例えば僕が良く食べるベジヌードルスープの値段ですが下の方でも400円しますがここでも400円、キャンジンゴンパでは500円は普通ですしパンケーキに蜂蜜も400円は下の方の値段でした。
運び賃が高いのにこんなに安くて経営が成り立つのか心配するような設定でした。
昼食の後周辺を散策
ヤク(高山に住める毛深い牛)があちこちにいました。
夕方から振りだした雪は降ったり止んだりしながら朝には20センチ程積もっていました。
夜には全ての水が凍りトイレの水も手洗いも出来ず気温はどんどん下がります。
とても僕らが続いて泊まれる気温ではありませんでした。
積雪で登山道が見えず脱出も出来ないと心配したのですが十時近くなってガイドが案内する一団が下山を始めたので僕らもその足跡をたどる事にしました。
二人が昼食、夕食、朝食とビッグポットの湯を二回貰って支払いは3400円でした。
下山については明日のブログにします。