事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

わたし怒ってます~阿久根PART8

2010-04-02 | 社会・経済

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公務員専門校生「知的な感じしない」阿久根市長

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が20日付のブログで、市職員の採用試験受験のために専門学校を利用した人について、「知的な感じを受けない者が多い。(中略)評価は注意を要する」などと書き込んだ。

 ブログのタイトルは「問題職員はやめさせろ」で、市の採用試験の感想として、「ペーパーテストの点数は良いのだが、面接の時にそれほどには知的な感じを受けない者が多い」と記述。更に「調べてみると、ギャップのあるもの全員が公務員の専門校を利用していた。試験用の付け焼刃は現場では役に立たない。専門学校利用者の評価は注意を要する」とした。

 福岡市内にある公務員試験の専門学校幹部は「試験対策はもちろん、社会に出ても役に立つような指導をしている。専門学校全体の信用を落とす内容であり残念」と話している。

(2010年3月20日 読売新聞)

……まことに“知的な感じのしない”発想だ。竹原市長の心の中には、障碍者差別にみられるように優生学的志向があり、人物をひたすら峻別せざるをえない気持ちが横溢しているようだ。だってその方が色んなことが「簡単」だし。

 学歴や体力のように、数値化できる能力だけが人間の価値を決めるわけではないあたりはさすがに認識しているのだろうが(であってほしい)、自分を神の位置まで押し上げて部下を“評価する”あたりの下品さにはさすがに気づいてはいない。気づいていたらこんなことをブログに書いたりはしないだろう。

 ネットでは竹原市長は大人気だ。阿久根市に市長派が数多いことから考えても、会ってみたら魅力的な人物なのだろうとは思う。

 しかし、だ。民主主義とはひたすらにめんどくさいものなのであり、シンプルに、直截に語る人物に喝采を浴びせていると、いつか痛い思いをするのを日本国民は重々承知しているはずではなかったか。いまのご時世だと、大阪府あたりの住民が同じ轍を踏んでいそうなのだが……。

PART9につづく

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