第一夜はこちら。
金かかってんどー。って感がビシバシしている第二夜です。
でもそれだけじゃなくて、長澤まさみが演説会で歌うシーンで微妙なハウリングが入ったり、演出もこまかい。
あふれるほどの有名人との遭遇で派手になっているけれど、八女家の物語は、お妾さんである長女(柴咲コウ)に経済的に頼りながら静かに進む。
佐藤浩市が演じているからわかりにくくなっているが、それこそ昭和時代のドラマなら、鬼塚の役は憎々しい悪役であってもおかしくない。裏読みがすぎると言われるのを承知でいえば、金の心配を庇護者に丸投げし、その上で(下で?)右往左往する八女家の姿はアメリカと日本の関係そのものだ。で、それがどうした、と開き直っているのが三谷幸喜のスタンスなのだと思う。そう考えれば、西田敏行が演じる父親が、吉田茂を信奉しているのも理解できるではないか。
山本耕史ついに登場。
「大晦日に除夜の鐘は何回つくか」を得々と語る(108回じゃないと主張)あたりの意地の悪さをみごとに演じています。やっぱりいいですわこの役者は。
今回の白眉は古川ロッパを演じた伊東四朗。ロッパが晩年に身体にタオルをまいて痩せた身体をカバーしていた挿話など、すでに“史実”の世界だろうか。
民放のドラマをこれだけぶっ続けに見たのは久しぶり。いやはやこんなにCMって多かったっけ?いや、それがダメだってんじゃなくて、カップヌードルライトのお姉さんにクラクラしてたんですけど(笑)
第三夜につづく。