事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「探偵、暁に走る」 東直己著 ハヤカワ文庫JA 

2011-08-20 | ミステリ

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探偵、暁に走る―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)
価格:¥ 966(税込)
発売日:2010-01-10
ススキノ探偵シリーズは全部読んでいると思っていたけれど、この第八作は忘れてた。

北海道でテレビのコメンテイターをやっている(東直己自身もちょっと入っている)人物が殺される。飲み友だちだった“俺”は、犯人は誰か、なによりもなぜ彼が殺されなければならなかったのか、例によって無茶な行動で真相に迫っていく。

自己憐憫でいっぱいのハードボイルドなので好き嫌いは分かれるはず。でもわたしは、例のよさこいソーランなる気持ち悪いイベントを、地元民である探偵が唾棄してくれていることだけでも読んだ甲斐がありました。

そうかそうか、北海道民だってちょっとあれはおかしいと思う人もいたわけだ。ホッ。それにね、YMOにやけにこだわる産廃業者、ってあたりのキャラが壮絶に怖くてすばらしい。大泉洋の映画化が成功して、この作品まで映画化されるとうれしいかも。

コメント
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