「渚の鐘」特集はこちら。
飛島小中学校から法木に向かってすぐの場所に、その原生林はある。ほんとに、歩いてすぐ。もっとも、かなりの勾配を覚悟しなければならないけれど。
入口にはなぜか内陸ナンバーの軽トラが駐車してある。
タブノキや松の巨木が群生していて、真昼なのに薄暗く、そして涼しい。ここ島だっけ、と忘れそうになる。ウグイスが鳴いたりしているしね。ちなみに飛島はバードウォッチャーの聖地だそうで、リピーターの多くは鳥目当てなんだとか。双眼鏡持ってくるんだったな。
しばらく歩くと鼻戸崎展望台。天候がいいと鳥海山が一望できるらしい。もやっていたのが残念でした。
で、その展望台のあたりには、さっきの軽トラに乗ってきたのであろう草刈りの方々が。どうやら県に委託されているみたい。休憩している彼らのそばにはA4判の注意書きみたいなのがあって、“刈ってはいけない植物”の写真入り。なるほどね。
彼らだけでなく、島には公共事業関係者がたくさんやってきていて、島の宿泊施設が彼らによっても支えられているのが理解できる。その結果か、勝浦、中村、法木の三地区の海岸はコンクリートでガチンガチンに固められています。ところが、島の北側は……
海の男と呼んでくれ、につづく。