あのね、2作目の「リベンジ」は、こりゃーダメだろという駄作フラッグ立ちまくりだったのでパス。主役のシャイア・ラブーフもあとで「作られるべきではなかった」と本音を。興行収入の何分の一かに貢献していたミーガン・フォックスは、監督マイケル・ベイを「ヒットラーみたい」と不用意な発言をかましてしまい、製作者であるユダヤ人スピルバーグの逆鱗に触れてアウト(その代わりに今回はジェイソン・ステイサムの彼女が恋人役。でかすぎ)。
どうやら3作目は大ヒットしているみたいだし、ストーリー的なつながりをチェックしておいた方がいいだろな、と2作目をちゃんとDVDで見てみたら……いやー劇場に行かなくてよかった(笑)。
1作目は、サム(ラブーフ)が乗るクルマが「カーラジオから流れる音楽で感情表現をかます」あたりのシャレがまだ効いていたのにそれもない。
今回もねえ、フランシス・マクドーマンドとジョン・マルコヴィッチ、そして前作につづいてジョン・タトゥーロが出ているんだけど、彼らはストーリーの性根のところにかんでこないのでなあ。
かろうじてセンチネルの声をやったレオナード・ニモイにからめてテレビで「スタートレック」がオンエアされてて、「これってスポックがいかれちゃう回だよな」というネタバレぎりぎりのセリフが笑わせるぐらい。あのね、どこか、客をなめてる。
展開はほとんど「アルマゲドン」。ヒロイズムありありの連中はスローモーションで勝利を誇り、軍は……まあいいや、そんなことより今回は(も)、トランスフォームが洗練された以上に、「ベクシル」で唯一すごかった化け物(FFのサンドウォームみたいなの)のまるぱくりをはじめとしたCGの凄さを拝見してありがたがるしかない。
見終わってへとへとに疲れたわたしはボーッとしながら酒田に帰り「あれ?」お財布を忘れて鶴岡まちなかキネマの従業員にご迷惑をかけたのでした。
あ、そういえばウチの息子は
「○○(友だち)のお父さんって、カマロってクルマに乗ってるんだって。それはいいクルマなの?」
「カマロかあ……あ、『トランスフォーマー』のバンブルビーじゃん」
「ええええっ!すげー!」
そういう考え方もあるな。っていうか、カマロがあれだけ活躍して、ブルーバードが最後までポンコツってのは日本にケンカ売ってんのか。あれは名車なんだぞ。つか、燃費はそのころからこっちの方が(笑)