事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ぼくのわたしの2015 読書篇

2016-01-15 | 本と雑誌

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今回は読書篇。例によってミステリか非ミステリかでカテゴライズ。
まずはミステリ部門。

1.「ゴーストマン 時限紙幣」(ロジャー・ホッブズ)文藝春秋

2.「鳩の撃退法」(佐藤正午)小学館

3.「キャプテンサンダーボルト」(阿部和重、伊坂幸太郎)文藝春秋

4.「ピルグリム」(テリー・ヘイズ)ハヤカワ文庫NV

5.「クライム・マシン」(ジャック・リッチー)河出文庫

次点が「カルニヴィア」ですかね。いやもうゴーストマンにはまいりました。とにかく面白い。まさかこれを現役の大学生が書いたとは。客の喜ばせ方を知ってるんだよなあ。

ジャック・リッチーの短編集をたくさん読むことができたのもうれしかった。ひたすら雑誌に短篇を書き続けることで食いつなぎ、アメリカ探偵作家クラブの最優秀短篇賞をとってすぐに心臓発作で亡くなっている。タイプライターのキーを速射砲のように叩く、昔ながらの作家の姿がここにある。死後三十年近くたって、極東の島国でこんなに自分の短編集が売れるだなんて想像もしていなかったろう。

つづいて非ミステリ部門。

1.「狗賓童子の島」(飯嶋和一)小学館

2.「電車道」(磯崎憲一郎)新潮社

3.「スクリプターはストリッパーではありません」(白鳥あかね)国書刊行会

4.「荒神」(宮部みゆき)朝日新聞出版

5.「指先からソーダ」(山崎ナオコーラ)河出文庫

次点が「アイネクライネナハトムジーク」伊坂幸太郎。ミステリ部門でも選んでいるので外しちゃいました。飯嶋和一は刊行するたびにベストワンにしているような気がする。この位置以外ではおさまりが悪い感じ。

いまさら宮部みゆきプッシュかよ、と言われそうだけれど、やっぱりすごい。特に「荒神」は原発文学としておみごと。

次回はなんとラーメン篇(笑)。

コメント
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