Band on the run Paul Mccartney & Wings High Quality Chords and Lyrics
2015年11月号PART2「画の得意な向田邦子」はこちら。
「落ち着け」
内田樹による、SEALDsの活動の総括。彼はこう述べている。
SEALDsの活動の際立った特性は、それが現代日本の政治状況における例外的な「保守」の運動だということです。彼らの主張は「憲法を護れ」ということです。国民主権、立憲デモクラシー、三権分立の「現状」を護ることを若者たちが叫んでいる。老人たちのつくる政権はあとさき考えずに暴走し、若者たちが「少し落ち着け」と彼らに冷水を浴びせている。
……浮き足立っているわたしたちの世代への異議申し立てが彼らの活動だと。本当に恥ずかしい次第だとわたしも思う。浮き足立っている若者たちに、理を説き、いさめるのが本来の大人の役目だというのに、まるで逆になっている。わたしたちの世代には、やはり何かが思い切り足りなかったし、何かが思い切り過剰だったのだろう。素直に言う。ごめん。
「従業員が生きがいを感じられるような職場を目指しています。具体的には、残業をしないこと、休日出勤はしないことを徹底しています。お客様のためを思えば自己犠牲も必要になりかねないわけですが、疲れた顔でお客様と向き合うことをお客様は望んでいません」
山形教育用品が発行している「山形教育」より、(株)フォーラムマルチプレックスシアターズの長澤純さんの発言。おお、かの有名な長澤氏の息子が元中学教師で、いまはフォーラムの社員をやっているだなんて!しかもこんなに大人な発言を……
おそらく、フォーラムの経営は一時期よりも苦しくなっていることと思います。MOVIE ONやまがたに続き、天童にまでイオンシネマが進出したのだから。わたし、応援する意味でよほどのことがないかぎり、内陸に行ったときはフォーラムしか行かないことに決めております(笑)。がんばれフォーラム!
本日の一曲は、ウイングスの「バンド・オン・ザ・ラン」。このころのポールに訊いてみたい。あんたいくらメロディが浮かんでしょうがないとはいえ、これ一曲で普通はヒット曲をいくらも書けるだろ、いったい主メロはどれなんだと(笑)。有名なジャケットにはジェームズ・コバーンとクリストファー・リーの顔も見えます。
2016年1月号「正義の味方」につづく。