2014年版はこちら。
なんともうキネマ旬報ベストテンが発表されている。こんなに早いんでしたっけ?「ぼくのわたしの2015」のトップバッターは、このキネ旬ベストの邦画篇から。
1.「恋人たち」(橋口亮輔)松竹
2.「野火」(塚本晋也)海獣シアター
3.「ハッピーアワー」(濱口竜介)神戸ワークショップシネマプロジェクト
4.「海街Diary」(是枝裕和)東宝、GAGA
5. 「岸辺の旅」(黒沢清)ショウゲート
6.「GONINサーガ」(石井隆)KADOKAWA
7. 「この国の空」(荒井晴彦)ファントム・フィルム
8.「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」(成島出)松竹
9.「母と暮らせば」(山田洋次)松竹
10.「きみはいい子」(呉美保)アークエンタテインメント
10.「ローリング」(冨永昌敬)マグネタイズ
……そうそうたる面々のそうそうたるラインナップ。監督賞を受賞した橋口亮輔はとても苦労した人だし、評論の世界から彼をバックアップする意味もあって納得はできる。
まあ、このなかでは「ソロモンの偽証」2本しか見ていない人間が言うのも気がひけるけれど、ちょっと文句もあるの。それは、ここに入っていない作品のことなのだ。
「駆込み女と駆出し男」「日本のいちばん長い日」という、わたしの2015年ワンツーが入っていないのはなぜ?去年は確実に原田眞人の年だったというのに。まさかまだ映画評論家出身監督への偏見が残っているとは思えないしねえ。
おまけに「深夜食堂」(松岡錠司)もだ。こういう、気合いの入った娯楽映画を、もっともっと認めてほしい。まあ、質的に2015年が松竹の年であったことだけは、だれも異存がないことと思います。
次回は洋画篇。