始まりは確か「X-men」と「スパイダーマン」だった。マーベルコミックスの実写化が商売になり始めたのは。
それが「アイアンマン」を経由して、ディズニーが「アベンジャーズ」プロジェクトを大成功させて以降、毎年のようにマーベルものは公開され、そしてヒットをつづけている。特にディズニーは連戦連勝。
系統はこうだ。
・アイアンマン……ご存知ロバート・ダウニー.Jrのへらず口オンパレード。最初はパラマウント配給
・マイティ・ソー……神様降臨。こちらも最初はパラマウント。
・キャプテン・アメリカ……ウィンター・ソルジャーは傑作だった。
これらに、スパイダーマンやハルクが合体してアベンジャーズになる。これから、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーもからんでくるだろうし、ドクター・ストレンジもバカヒット。
うちの息子はそのすべてを見ているというマーベルのいい客だけど、彼のおすすめはこの「アントマン」。劇場公開時は見逃していた。ヒーローがひたすら縮んでいくという発想は確かに面白い。主人公がドジな犯罪者ってのもいい。客が確実に喜ぶように作ってあるのがわかる。小さくなったり大きくなったり、メルモちゃんですかお前は。
必ず御大ともいえるような俳優をキャスティングするのもこのプロジェクトの特徴で、キャプテン・アメリカにロバート・レッドフォードが出るのは必然性があり、この「アントマン」ではマイケル・ダグラスもいい味を出している。オープニングの若いころはメイク?CG?
儲かるからこそ徹底的に脚本を練り、金もかける。それに加えて、蟻の映画だからとアダム&ジ・アンツの「ANT MUSIC」を使うしゃれっ気も余裕。なるほどヒットするわけだ。
でもおれ、「マイティ・ソー」だけは見てないんだよな。コンプリートすると、マーベルにカモられているようでなんかくやしい。
続篇「アントマン&ワスプ」につづく。