事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

追悼ビル・パクストン。

2017-02-27 | 芸能ネタ

アカデミー賞の前代未聞のミスは「今月の名言」でやるとして、こんな大騒ぎの陰でひっそりと亡くなった映画人を追悼。鈴木清順じゃないです(あの人が本気で水戸黄門をやるつもりだったのか、誰も追悼記事でふれてくれないんだな)。

ビル・パクストン。名前は知らなくても、顔を見れば

「ああ、この人」

とわかってもらえるはず。

あまりにも「エイリアン2」でのお調子者キャラがはまっていたので、以降の作品でどんなシリアスな演技を見せても

「てへ」

と舌を出しているような気がした。

伍長だか軍曹に何度も怒られながら、でも軽口をやめられず、

「ハドソン!」

と指で呼びつけられるシーンには笑ったなあ。そして戦闘シーンでのうろたえっぷりも素晴らしかった。

61才。あまりにも若い。

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極私的大河ドラマ史PART7 三姉妹

2017-02-27 | 大河ドラマ

PART6「源義経」はこちら

わたし、67年の「三姉妹」に至ってようやく日曜夜、NHKでは大河ドラマというのをやっているんだって意識しました。番宣を見たおぼえがありますもの。で、どう意識したかというと……うわー、つまんなそうだなあと(笑)。

小学校に入ったばかりのガキに、幕末から明治にうつる激動の時代に翻弄される旗本の三姉妹、なんてネタが面白そうなわけはない。で、またしても見逃していたのでした。

三姉妹を演じたのは上から岡田茉莉子藤村志保栗原小巻。俳優座の若手で、チェーホフのその名も「三人姉妹」で注目された栗原は、一般的にはこの大河でブレイクしたらしい。

わたしはナマの彼女をブレヒトの「セツアンの善人」酒田公演で見ていて、それどころか、芝居がはねた後に地元の演劇鑑賞会が主催した交流会でいっしょになっている。むちゃくちゃにきれいでした。というより女優オーラが凄かった。

もっとも、わたしはその交流会で司会をやりながらも、同じ実行委員のある女性が気になっており、のちに彼女と結婚するという禁じ手を使ったのだった。ありがとう栗原小巻さん。違うか。

三姉妹は時代に翻弄されっぱなしだったようだが、陰に狂言回しのような架空の人物が登場してそれが山崎努。彼をとりまく幕末の志士として

西郷隆盛(観世栄夫)

桂小五郎(山本学)

坂本竜馬(中村敦夫)

山縣狂介(のちの有朋、江守徹)

中村半次郎(のちの桐野利秋、米倉斉加年)

幕府側に

勝海舟(内藤武敏……彼のナレーションがもう一度聞きたい)

近藤勇(といえばやはり瑳川哲朗)。

うーん、当時としても地味なキャスティングだったのでは?

とにかく架空のお話なので(すべて大河は架空の話ではないかという正論もあるだろうけれども)どんな展開だったのかさっぱり。そのせいではないだろうが視聴率は初めて平均で20%を切っている。にしてもこの三姉妹、さまざまなタイプのいい女をそろえたなあ。

PART8「竜馬がゆく」につづく

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