事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「グレート・ギャツビーを追え」ジョン・グリシャム著 村上春樹訳 中央公論新社

2021-01-20 | ミステリ

「文学史上最も大胆不敵な強奪計画が実行された。場所はプリンストン大学の警戒厳重な地下金庫。時価二千五百万ドル(値段のつけようがないと言うものもいるだろう)のF・スコット・フィッツジェラルドの長編小説全五作の原稿は、世界で最も価値あるもののひとつだが、それが消え失せてしまった。間を置かず一連の逮捕がなされたが、強盗団の冷酷な首謀者は原稿と共に忽然と姿を消した。FBIの精鋭たちが頭を抱え込んだこの難事件に、スランプ中の新進女性作家マーサー・マンが挑むことになった」

確かにストーリーはこの要約のとおりなんだけど、だいじな人物がひとり抜けています。それは独立系書店の店主ブルース。結婚はしているものの、サイン会にやってきた女性作家たちと浮き名を流す。もちろんマーサーも誘惑。彼がこの事件にどうからむかというと……。

ジョン・グリシャムと村上春樹という組み合わせが意外。

グリシャムといえば、「法律事務所」(「ザ・ファーム 法律事務所」としてトム・クルーズ主演で映画化。弁護士というのは時給が命なのだと知りました)、「ペリカン文書」(ジュリア・ロバーツ主演で映画化。ロバート・レッドフォードの「コンドル」が元ネタになっていることをグリシャムは作中で明かしています)、「依頼人」(ジョエル・シュマッカー監督、スーザン・サランドン主演で映画化。)など、どんどん映画化されるメジャー作家。超訳、で有名なアカデミー出版からも何作か出ているくらい。

かたや村上春樹はレイモンド・カーヴァーやアーヴィングなど、現代文学の翻訳のイメージが強い。まあ、チャンドラーカポーティもやってるし、なによりフィッツジェラルドを何作か訳しているので当然か。

にしても、ミステリとしてはけっこうゆるゆる。ただし、登場人物のキャラは立ちまくり。さすがグリシャム。にしても、これを中学の図書館に入れようとしたのは誰だ(笑)。マジでわたしじゃないのよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまい店ピンポイント やっぱり映画が終わったら 龍上海鶴岡店

2021-01-20 | 食・レシピ

川柳篇はこちら

妻とイオンシネマ三川へ。何を思ったか「スパイの妻」を上映してくれるというので。

予告篇はしかし若者向けのキラキラ映画の連続。うーん。

そういうのがしんどい高齢層が「スパイの妻」に集合してました。頼むよこれからもイオンシネマ。

で、この映画が疲れる疲れる(笑)

頭もものすごく使わなきゃいけないし。

「で、どこで食べる?」

龍上海に行きたいわ

明確に主張。めずらしい。北海道の人間もここの辛みそラーメンがすっかりお気に入り。

正直に言えば、わたしはもうちょっと麺がかたい方が好きだけど

「麺かためでお願いします」

とか

「バリカタで」

とかは絶対に言えない。そういうタイプの客です。おいしいけどね。

味好本店篇につづく

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする