Electric Light Orchestra - Shine a Little Love (Official Video)
Vol.48「三流の人たち」はこちら。
50代の主婦。30歳目前となった息子の転職活動で心が落ち着きません。
息子は地方の国立大学を卒業後、地元で就職したのですが、やはり教師になりたいと通信制の大学で勉強を始め、頑張って教員免許を取得しました。現在は常勤講師として教壇に立ちながら、県の教員採用試験に挑戦中です。
採用試験の挑戦1年目は1次試験すら受からず、2年目は2次試験にまでこぎ着けましたが、結果は補欠。今回は、1次試験は免除で2次試験から受験しましたが、採用人数の次の順位で、結果として不合格でした。次回はまた1次試験からの受験になるそうです。
真面目にコツコツと努力しているのを見ているだけに、何度も不合格になるのをどう応援してやればいいのか。本人はひどく落ち込みつつも「やるしかない」と言っています。母親としての心の持ちようをご教示ください。【S子】
お母さんお母さんお母さん!こんな立派な息子さんの邪魔はしないでくださいね。いやどうも文面からは、彼の転職に不満たらたらであることが透けて見えるので。
しかもどうも教員採用試験というものの表層だけを承知して考えておられるようだ。
挑戦1年目は1次試験すら受からず……受からない人の方がずっと多い(近ごろはちょっと違っているけれど)のをご存じですか。2年目は補欠。立派なものです。3年目は1次試験免除。これは全国的な潮流ですね。次第にステップアップしていることが見えている。いい息子さんだとつくづく思います。
だって学校のブラックさが嫌われて志願者が減少し(それ以前に若者の数が減っている)、教員養成学部出身者ですら教員を忌避する傾向があるくらいです。意欲満々な若者を静かに応援してやってください。うちの業界は、そんな人間を待ってますよ。
というか、あなたは息子さんの試験に気持ちを込めすぎているように思えます。もう三十歳になろうという年齢なのです。彼の気持ち、彼の判断を静かに見つめているだけで十分だと思うけどなあ。
本日の1曲はELOの「シャイン・ラヴ」変換したら「社員・ラヴ」になりそうで冷や汗。いいけどね(笑)ジェフ・リンのポップさが全開。
Vol.50「痛風」につづく。