はっぴいえんど再結成 レコード音源版
「改ざんPART3」はこちら。
わたしはこの“事件”がよくわからないでいる。
およそ誰も注目していない事務的なイベントに、大挙して抗議する人間たちが押し寄せる……もちろんある人物(まあ、トランプだが)の扇動があったことは確実。しかし、警備員とトランプ支持者が仲良く自撮りしていたり、警備自体が手薄だったことまでが誰かの意図だったのだろうか。そして、支持者と警備側の双方に死者が出るほどの激突。いったい連邦議会議事堂で何があってどうエスカレートしたのか。
「巨人の力を持つのはすばらしい……しかしその力を巨人のように使うのは暴虐だ」
「マザーレス・ブルックリン」の冒頭に出たシェイクスピアの至言は、まさしくトランプに向けられるべきものだ。少しアレンジすれば
「巨人の力を持つのはすばらしい……しかしその力を愚者が使うのは破滅だ」
愚か者がトップにいた四年間。アメリカはどうなったか。セルフィッシュな行いで他国との関係は悪化し、有能な人材はことごとく去り、明確な嘘と自画自賛を垂れ流すことが日常となり……誰からも尊敬されない国になり果ててしまったのである。たった四年で。
そしてなにより絶望的なのは、この無能で有害な人物を、国民の半分が支持しているという事実だ。ありもしない選挙不正を(現在も!)主張して敗北を認めない王。
どんなに愚劣な理屈でも、延々と繰り返されれば信じる人は出てくる。
80年ほど前に、そのことはちょび髭の人物によって実証されている。歴史は繰り返した。人間は学習していない。
そして、我が国の前首相は、彼の靴底をなめるようにして親交を強調して見せた。彼がトランプの現在をどう見ているのか、例によって流ちょうに語ってくれないだろうか。例によって内容のない話になるだろうけれども。
本日の1曲は奇跡の音源。はっぴいえんどのライブ。最初に逝くのが大瀧詠一だったとは……
「かみつき」につづく。