第三十八回「丹波攻略命令」はこちら。
次第に信長と光秀の離反が明らかになっていく。キンカン頭がどうしたとかいう話にはもっていかないんでしょうね。このドラマでは光秀の頭はキンカンじゃないし。
まもなく最終回。いったいどうして本能寺の変に至ったかについては盛大にヒントがばらまかれている。
・宮中からの指令
・信長の好戦的姿勢
・徳川家康の……
いいですなあ。わたしは信長嫌いなので冷静に見ていられる。でも信長フリークにはしんどいのかな。染谷将太の達者さがむしろきついかも。
帰蝶が出てこないとこれは収束できないんでは。あ、来週出てくるんだね。やはりキーパーソン。川口春奈が2020年にブレイクしたことにはなんの文句もありません。よかったですね。
でも。でもわたしはもしもこの役を沢尻エリカがやっていたらといまだに思ってしまう。染谷将太と彼女のからみは絶対に見てみたかった。匂うように不道徳な感じがしただろう。
そして今回は、正妻である煕子の退場。死亡旗最初から立ちまくり。木村文乃が殊勝な妻を演じるのには、ちょっと違和感あったけれども(笑)、彼女の女優としての格は確実に上がった。大好きな女優なのでうれしい。
さて、そんな信長嫌いのわたしにも透けて見えるのは、豊臣秀吉(佐々木蔵之介)という人物の複雑さだ。出自の低さをあらためて信長に指摘される悔しさ。もうひとつ本能寺に至る理由が……ちょっと待って。それだけはないな。それだと小栗旬のあのドラマといっしょになっちゃう(笑)
第四十回「松永久秀の平蜘蛛」につづく。