前作の特集はこちら。
理想の父娘のお話パート2。というかパパは何でも知っているシリーズの続篇。出版社に勤務する娘が、実家に住む高校教師のお父さんなら謎を解いてくれると絶大な信頼を寄せているあたりがすばらしい(だからタイトルには「はい、解きます」と素直に返せる)。
松本清張、菊池寛、泉鏡花などの文豪をめぐる小さな、そしてそれはあの大作家たちの本質につながっている謎の数々。古書マニアであるお父さんにとって、こんなおいしいネタを毎回娘が持ってきてくれるのだから幸せだ。
でもねお父さん、危機は迫っていますよ。佐野洋子の「100万回死んだ猫」を絶望の書だと喝破した青年が娘さんと親しくなりそうです。んでこいつがいいヤツなんだ。
第3作「中野のお父さんの快刀乱麻」につづく。