事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「パブリック・エネミーズ」PUBLIC ENEMIES (2009 ユニバーサル)

2009-12-13 | 洋画

Johnny_depppublic_enemies001  ジョン・デリンジャーをジョニー・デップが演じ、監督はマイケル・マン。これで期待するなという方がどうかしている。初日にかけつけました。

 実在のアウトローであるデリンジャーは、わたしの世代ではウォーレン・オーツ(パイオニアのカーステ、ロンサム・カウボーイのCMが日本人にはおなじみか……あのCMは石上三登志という高名な映画評論家にして電通社員の作品なんですよ)主演のジョン・ミリアス初監督作品でおなじみ。「パブリック・エネミーズ」ではクリスチャン・ベイルが演じているGメン、メルヴィン・パーヴィスをベン・ジョンソンがしぶーく演じててそちらも必見です。

 むさいオーツ版との違いは、ジョニー・デップが愛人にする女性にこんなセリフをかますことで歴然。

「おれが好きなのは、野球、映画、高い服、速い車、ウィスキー……そしてきみだ」

これはデップにしか語れませんて(笑)。そしてこれらが、すべてストーリーにからんでくる脚本が周到。

クローク係であるフランス人とネイティブ・アメリカンの混血女性を演じるのはマリオン・コティヤール。彼女がデリンジャーに心を奪われるのは、高級レストランでひとりだけ安物の服を着ていることへのコンプレックスをデリンジャーが蹴散らしたからだ。刑務所から脱走するデリンジャーが乗るのは保安官の私物のV8だし、映画好きのデリンジャーが最後に観るのは(実話らしいが)クラーク・ゲーブルの「男の世界」。死刑執行を前に悠然としているゲーブルを、デップが観客席から見つめるシーンは意味深だ。

 FBIが形成されていく過程を描いた作品としても十分に面白い。帝王としてあの組織に君臨したフーヴァーが、議員から

「君自身は何人逮捕したのかね?」

と痛いところをつかれる描写は、本人が生きていたら激昂しただろう。逆に、デリンジャーのように州境を越える犯罪者の存在が連邦警察の出現を後押ししたのだと理解できるようになっている。

Publicenemiesbale_l  追う立場のパーヴィスの悩みも深い。無能な部下や嫉妬深いフーヴァーに苦しめられ、ベビーフェイス・ネルソンを射殺する際に一般人を犠牲にしてしまう。のちにそのことが彼を追いつめるのだけれど、ベイルの演技は例によって無機的(「ダークナイト」でも「ターミネーター4」でもそうだったじゃないですか)なのでどの程度苦悩しているのか感じとれないようになっている。っていうかそれが狙いなのかもちょっとよくわからない(笑)。

デリンジャーたちが孤立を深めるのは

「あいつらは“州から州へ(state to state)”だけどこっちは“全米(coast to coast)”だぞ」

と、シンジケートが判断したことも影響している。すでにデリンジャーは時代遅れの存在になりつつあったわけだ。

 そんな背景はともかく、ジョニー・デップとクリスチャン・ベイルの激突だけでもお腹いっぱいになる。男二人の丁々発止に音楽をからめ、派手な銃撃戦で決めるマイケル・マンの演出はあいかわらず。魅力的な女優を使いながら、彼女の見せ場は失禁シーンだけってあたりもいつものマン。「ヒート」「マイアミ・バイス」「インサイダー」「コラテラル」……彼は同じ曲の変奏曲を常に奏でているみたい。

男がいつも帽子をかぶり、きちんとタイを結んでいた時代におけるアウトロー……ジョニー・デップが本気を出すとこれだけかっこいいかと中年男でもため息がでる。死に際のセリフまで(そしてそのひとことを観客に提示する手法まで)ひたすらスタイリッシュな映画。

こりゃあ諸君、デップのルックスに匹敵する自信のある人(いるのかよ)以外、妻や恋人に見せてはいけません。

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「SOSの猿」 伊坂幸太郎著 中央公論新社

2009-12-13 | 本と雑誌

Sosmonkey 家電量販店の店員・遠藤二郎は、イタリアで修行した「エクソシスト」というもう一つの顔を持つ。遠藤は他人の発する「SOS」を見過ごせない性格だった。ある日、知り合いの「辺見のお姉さん」にひきこもりの息子・眞人の悪魔祓いを依頼され、辺見家に赴く。一方、桑原システムの社員・五十嵐真は、20分間で300億円の損失を出した菩薩証券の株誤発注事故の調査を命じられる。 菩薩証券は、ミスの原因をシステムのせいにしたがっているという。聞き取り調査を始めた五十嵐は、なぜか奇怪な幻想に翻弄されていく。

エクソシスト、西遊記、猿……三題噺を華麗にくり広げた伊坂幸太郎らしい作品……とは残念ながら言えない。ファンタジックな展開がラストでみごとに(ユングを引用までして)収れんはするんだけど、逆に、理に落ちすぎているのだ。お勉強の成果を披露しすぎ、というか。

天才打者が全打席ホームランを打とうが案山子がしゃべろうが超能力者たちが銀行を襲おうが、軽妙な会話と箴言で読者を翻弄するのが伊坂幸太郎だったはず。今回は残念な読後感でした。2010年は刊行ラッシュのようだし、次回作に期待。

映画化するなら辺見のお姉さんはやっぱり大塚寧々ですか。主人公のエクソシストは瑛太で決まり。でも悟空を香取慎吾はかんべんして

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「横道世之介」 吉田修一著 毎日新聞社

2009-12-12 | 本と雑誌

Yokomichiyonosuke01  バブルの真っ盛りにいるとき、それがバブルであることなどほとんどの人が気づかないで浮かれている。ある人間とつきあっているときよりも、別れてはじめてその存在の大きさを確信するのに似て。

「悪人」で、まさしくタイトルどおり人間の静かな邪悪さを冷静に描いた吉田修一は、一転して聖人の物語を展開してみせた。ところがこの聖人は、西鶴の「好色一代男」の名をいただいているだけあって煩悩にふりまわされ続ける。しかし彼は、(本人は意識していないのに)まわりの人間を幸せにせずにはいられないのだ。

 時代はバブルまっさかり。長崎から上京し、マンモス大学(法政がモデル)に入学した横道世之介のまわりには、サンバサークルで知り合った友だちや、親切な隣人のお姉さん、ゲイであることをカミングアウトするクラスメイト(世之介はそのことでまったく動じない)、バブル期らしく高級娼婦めいた美女、コワモテの父親をもつお嬢さまなどがいる。

 吉田がうまいのは、季節ごとに彼らの十数年後の姿を挿入し、世之介の存在が彼らにとってどんなものだったかを描いていくあたり。

 ある登場人物はこうつぶやく。

「青春時代に世之介と出会わなかった人がこの世の中には大勢いるのかと思うと、なぜか自分がとても得をしたような気持ちになってくる」

 そして当の世之介の“現在”とは……

 彼の行動が決してヒロイックな動機によるものではなく、ほんの少しの調子良さにもとづいていることを母親に語らせるラストが泣かせる。まさか小田急線で読みながら涙がこみあげてくるとは思わなかった。高等なテクニックを駆使した青春小説、苦みのある石坂洋次郎というだけではかたづけられない傑作。ぜひ、ご一読を。

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明細書を見ろ!09年12月ボーナス号~明細書を見ても……

2009-12-10 | 明細書を見ろ!(事務だより)

……わからないのが今回のボーナスです。なにしろ明細書のどこをどう見ても『なぜこの額になったのか』は説明されていませんから。事務職員も同じことで、明細書といっしょにやってきた『特例措置確認リスト』なる紙っきれと、県の人事委員会勧告から“類推”するしかありません。いや、額だけの話をすれば

・期末手当……1.45月分(つきぶん)

・勤勉手当……0.65月分

の計2.1月分なのです。おおよそ。しかしそこから先がめんどくさい。ここで読むのをやめる職員が多そうだけれど、ちょっと類推してみましょう。

 春の段階で、山形県職員は(フルに勤務していれば)期末勤勉手当を

6月→2.0月分

12月→2.2月分

の計4.2月分受け取る予定でした。6月の「明細書を見ろ!」で解説したように、国や他の都府県よりも0.3月分少ない額。そして、これもお知らせしているように6月のボーナスで“凍結”という名前で0.2月分を県の冷蔵庫に眠らせていたわけです(今年の6月は、だから1.8月分でした)。

10月15日、山形県人事委員会は期末勤勉手当を民間の状況に合わせて3.9月分にしなさいと勧告。つまり4.2-3.9=0.3月分を減額しろと。11月26日に勧告どおり県議会は給与条例を可決したので、その減額がこの12月に行われることになりました。

で、6月の0.2月分をそのまま流用して、残りの0.1月分を今回さっ引く。つまり2.2-0.1=2.1月が今回の支給額。ここまでは、まだわかりやすい。

ところが……

 下がったのはボーナスだけでなく、給料も4月にさかのぼって平均0.2%引き下げられたのです。その下げた分(マイナスの差額)を、このボーナスでそぉーっと処理しているのです。でも

「オレは現給保障されているから関係ない」

という職員も多いはず。

残念でした。このボーナスから、事実上初めてあなたの給料は引き下げられています。

引き下げ方が乱暴。

4月1日の時点の給料月額+調整額+住居手当+扶養手当+管理職手当(離島の方はそれにへき地手当と準へき地手当を加える)を合計してとりあえずの給料額を算出し、それに0.24%をかけて8倍(4~11月)するのが給料の方の差額。6月のボーナスも同様に0.24%分。このふたつを加えたものが差し引かれているのです。その額がボーナスよりも多い場合はボーナス自体を支給しない……

わかりやすく言うと、4月から11月までもらった給料とボーナスをアバウトに把握して、合計額の0.24%をボーナスからさっ引く。ボーナスが出ない職員の場合はあきらめる、です。やれやれ。

その他にもいろいろと変わっている点はあるのですが、それは「明細書を見ろ!12月給料号」で。

※この変な調整が行われない職員もいます。引き下げ改定が行われないのは“かなりの若手”に限られます(微妙な言い回し)。

※酔っぱらっていたので支給日のアップになってしまいました。どうもすみません。
09年年末調整特集号はこちらです。

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.15「四十番」

2009-12-08 | 食・レシピ

「新三」特集はこちら

40ban 店名の由来はむかしの電話番号。つまり電話番号がふたケタの時代から続いているわけだ(創業は大正年間)。

旧松山町は麺類のレベルが高いところで、すぐ近くにある松山軒と覇を競っている。で、出前するところのテリトリーが決まっているのが笑える。小学校は四十番、中学校は松山軒、という具合に(すくなくともわたしがいた頃はそうでした)。

四十番のおすすめメニューはモツラーメンとタンメン。そして高名な焼肉ラーメン。里仁館高校があったころは同級生がそこに勤めていて「ここの焼肉ラーメンをたのんで焼肉をのこすのがおしゃれなんじゃないか」と失礼なことを言っておりました。どうもすみません。

わたしはいつもモツラーメンをオーダーしていたんだけど、尿酸値が高い男にとって臓物はタブーだし、よく考えたら鶏モツかもしれないので(なーんだ、豚モツらしいです)、ちかごろはタンメンオンリーです。めちゃめちゃにおいしいです。ぜひ。

次回は特別篇「蒙古タンメン中本

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「女刑事の死」BRIARPATCH ロス・トーマス著 ハヤカワ文庫

2009-12-08 | ミステリ

Briarpatch06 序章をのぞけば、ほぼ完全に亡くなった女刑事(何らかの汚職をはたらいていたのではないかと示唆される)の兄の視点で語られる。

つまり正当なハードボイルド小説なのだけれど、この主人公が実にいいのだ。ふるさとの住人たちにさめた気持ちで接しながら、しかしその奥に、なんていうかな、熱い、あたたかいものを感じさせもする。

そのふるさとへの愛憎を象徴するのが原題のブライアパッチ(やぶ)だ。ロス・トーマスの小説職人としてのテクニックが炸裂している。感情の発露がほとんどないのに、彼の行動は冷徹に見えながら実は……

ミステリに慣れた人だって、あの終章に泣けない人はいないはず。いやーまいりました。

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続・意外なふたり~北関東の人

2009-12-07 | うんちく・小ネタ

「進化の果てに」はこちら

♯94 U字工事の益子卓郎 & 森三中の大島美幸

Mori3tyu02 このふたりは同じ幼稚園、同じ小学校、同じ中学校の先輩後輩。

まちゃまちゃと氣志團の翔の例でもたまげたが、このふたりが同窓生というのも笑える。才能とはそんなに分散しているわけではないのか?お笑い界のレノン=マッカートニーか(大げさ)。

批判を承知で告白すると、森三中ってそんなにブスだろうか。特に黒沢の造りはなかなかけっこうなものではないか?……すごく今勇気のある発言をしたような気がする。ちょっと胸がドキドキします。

実は昨日、埼玉県を訪れたんだけど、ここが栃木県に対して優位に立っている理由がわたしにはよくわかりませんでした。あ、もっと胸がドキドキする。

次回は斎藤家の人々

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「いしかわ世界紀行」 いしかわじゅん著 毎日新聞社

2009-12-05 | アニメ・コミック・ゲーム

Ishikawajun02 この人はほんとに変わらない。絶対に変わるもんかと思っているに違いない。パーティや小劇場が好きで、どんなに忙しくてもオフの時間は確保する。成熟を拒否した子どものような人であるにしろ、他人のオトナではない対応には怒りをあらわにする。

つき合いづらそうではあっても、あの名著「フロムK」に耽溺した身としては、その変わらなさ、成長の拒否の具合がうれしい。

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.14「新三(しんざん)」

2009-12-05 | 食・レシピ

「麺工房さらしな」特集はこちら

Shinzan02_2  酒田駅東の、つまり三日月軒味好などがあるラーメン激戦区に出店。県外の有名ラーメン店(武蔵とか、一風堂とか)で修行をしてきた店主が、いわゆるニッポンのラーメンの主流の味を提供する場になっている。

チェーン店であるよこはま軒とか幸楽苑にはなにも感じないが、多くの客がここにつめかけている現状は黒船来航を思わせる。大げさですか、そうですか。

魚系の酒田のラーメンを愛する身として、そんなものに心を動かされてたまるか……おいしかったです(笑)。わたしはあっさり塩ラーメンをいただいたんだけど、これはなかなか。それっぽい店(黒Tシャツ&バンダナ)らしく新聞も雑誌もなかったのはさみしかったけど。

いっしょに食べた息子は「新月の方がおいしいじゃん」。お前しかし比べる対象がそれは。

となりのお弁当屋は、旧平田町に本店のある三吉ストア。おつまみを買いに通ったっけなあ。同じ建物内にあるので、提携関係にあるんだろうか。内陸系スーパーのヤマザワが出店し、地元スーパーのト一屋が迎え撃つために新規開店。どちらも大人気なので駅東は今わけわかんない状況にある。

あ、ついでにそのスーパー関係の特徴を言っておくと、ヤマザワはスケールメリットをいかして豊富な品揃え。ト一屋は、先日その現場にいたので報告すると、中年のおっさんが鮮魚売り場で

「オレいまから医者さ行てくっさげよー。その間この魚さばいでおいでくれー」

「今すぐやりますよー」

「いやいや医者の帰りでいいー」

どんだけ町の魚屋状態なんだ(^o^)

次回は「四十番

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「なくもんか」(2009 東宝=日本テレビ=大人計画)

2009-12-04 | 邦画

「なくもんか」は、実は第二候補だった。

Nakumonkap  その日は天童で午後1時半からクミアイの研修会があるスケジュール。なのに午前8時に家を出て、わざわざ高速に乗ったのは山形フォーラム9:40上映開始の「イングロリアス・バスターズ」が目的。でもフォーラムの駐車場には9:50到着。

 てことで次善の策として10:00の「なくもんか」。どうしてそんなに気がのらなかったかというと、同じ脚本~監督~主演トリオの「舞妓Haaaan!!!」がいまひとつだったからだ。阿部サダヲの無茶なテンションが観客を疲れさせていたし(少なくともわたしは疲れました)、宮藤官九郎への期待は“東宝の番組を阿部サダヲに背負わせる力業”なんてレベルではなかったからだ。

 でも、今回はいいですよ。かなりいい。不幸な生い立ちの兄(阿部サダヲ……題名に反して泣きまくりです)と弟(瑛太)が、その不幸を乗り越えるのではなく、その状況もまた家族だという開き直りで救われていく。弟とコンビを組む漫才師(塚本高史)が語る「笑いの構成要素のひとつは“不幸”だ」を地でいく展開。

「それぞれ腹に何かを抱えていても、黙って一緒に飯を食うのが家族」

こう語りながら、徹底していい人である兄が、不幸な境遇を呼びこんだ父親(伊原剛志)とすき焼きを食べるシーンは必見だ。

「どうしてそんなに八方美人なのか」という問いに「好きでやってますから」と答える阿部サダヲが、なぜか日曜の夜に行方不明になり、翌朝元気になって帰ってくる(妻役の竹内結子が携帯のチャージを妄想して笑わせる)理由は、もうちょっとひねってあってもよかったはず。でも(ちょっとネタバレだけど)ラストの罵倒芸の炸裂のためには必要な伏線だったわけだ。どうやってこの物語にオチをつけるのかとハラハラしながら見ていたら、その手があったか、と満足。

 竹内結子は、もはや貫禄すら感じさせる美しさ。祖母役のいしだあゆみのタモリネタには笑わせていただきました。大ヒット納得。ぜひ。

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