ゆさっ。
と揺れ始めたのはご案内のとおり3月11日(金)の午後3時前。
棚の上に積み上げていた、リサイクルにまわす予定のトナーカートリッジをおさえながら、わたしはびびっていた。
「なんで揺れがおさまんないんだ」
とにかく長いのである。しかもその揺れがでかいので窓がだいじょうぶかと不安になる。
まもなく電気がダウンしたので、先日の地震のようにテレビで様相をチェックすることができない。
こんなとき活躍するのがワンセグ……のはずだったのにわたしのケータイはワンセグないし、相方のケータイは電波状況がよくないためか全然受信できない。
こんなときはラジオ。とにかくラジオ。
備品のCDラジカセに乾電池を仕込み(学校って乾電池の在庫だけは豊富です)、NHKの放送を聴く。震源はどこだ。震度はどのくらい?
しかし(当然のことながら)優先度は津波警報の方が高い。「大津波警報」とは初耳。しかも予想される波の高さが10mってなんだよ。混乱してるんだなあ……まさかホントとは。
やってきた業者の知らせでこの地震のすごさが理解できた。
「信号が止まってる」
生徒を帰したあとに、渋滞する道路を避けて自宅へ。
いつもは“しんどいこと”がニュースになるのに、この地震は“だいじょうぶなこと”の方がニュースに。
停電は確かにしんどかったが、水道は生きているし、プロパンなので火もだいじょうぶ。まだコンビニやスーパーにも食品の在庫もあった。しかもわたしはインスタントラーメン好きなので備蓄はばっちりだ……なめていた。第2報につづく。