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娘の引っ越しのために米沢に行ったとき、その部屋でワイドショーを見ていたら、森友学園が特集されていて、これがとんでもなかった。
驚かされるのは、この園には数多くの退園者がいることだった。その原因としてわかりやすいのが卒園アルバム。およそ2万円するこのアルバムを、園に在籍する全員が購入することになっている。卒園生全員、じゃないんですよ。在籍する全員。ある保護者が
「卒園するわけでもないし、自分の子もほとんど写っていないので」
と購入しない意思を伝えたら
「買うことになっています」
の一点張り。それでも拒否すると
「あなたのお宅だけですよ」あるいは「ケチ」と批判され、しまいには退園を促されたという。
別のケースも。
PTA会費の使途について質問すると
「適正に使っている」
的なニュアンスではぐらかされ、なおも追求すると、やはり退園を促される。繰越がきっちりゼロになるなど、(かなり困窮しているであろうことを差し引いても)不透明な会計だし、監査はどう機能しているのだろう。
この学園の異様さが表沙汰になったのは国有地の8億円にもおよぶダンピングが契機。8億はピンとこなくても、毎年2万円の出費は(複数在籍すれば人数分だ)皮膚感覚として
「この学園はやはりおかしい」
と感得できるはずだ。ワイドショーではもちろんそのあたりを突っ込んでいたが、必死になってフォローにまわっているコメンテーターもいる。そのあたりは次号で。
本日の1本は「ブルースチール」。キャスリン・ビグローは「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」と同様に観客の神経をギリギリに締め上げる。青い鉄、とは拳銃のこと。緊張をほぐしてくれるのは主演のジェイミー・リー・カーティスのお母さん以上のすばらしい肢体のみ。製作はオリバー・ストーンだったのかぁ。