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仕事もがんばったし、今日はわたしのフランチャイズで一杯やろう、と職場近くの居酒屋へ。カウンターに座ってテレビを見上げると、ちょうど森友学園の理事長が会見するという。おお、すばらしいタイミング。
不機嫌そうに会見に臨んだ彼は、いつものように自説を開陳した。会場が、ホームグラウンドの塚本幼稚園であるあたり、“謝罪”会見でなど毛頭なかった。要旨は以下の通り。
・土砂の搬出が遅れたのは報道のせい
・なかでも朝日新聞と、産経(近親憎悪ですか)の報道が突出していた
・この問題の情報が漏れたのは、自治労などの労働組合がやった
・おかげで寄付金が集まりにくくなった
・安倍首相夫妻をはじめ、口利きの事実はない
・首相と面会したこともない
・(開校に)ふたたびチャレンジする
……ご意見を拝聴し、感銘を受けた。ここまで何でも他人のせいにできるのか。でも報道陣からの質問にどれだけ耐えられるのだろう、と芋焼酎を飲んで待ち受けているとニュース速報。首相が自衛隊を南スーダンのPKO活動から撤退させると。
このタイミングで表明?
偶然だと考える人は多くないはず。こんな露骨なことまでして理事長のライブから世間の目をそらしたいのか。
わたしはひねくれ者なので、逆にこの奇矯な人物に言いたい放題をやられてはよほど困る事情でもあるのかと勘ぐってしまう。
「ネットではさ、別の名前も出てるんだ」
カウンターのとなりにすわった客が、ある人物のことを。なるほど、鴻池は彼の腹心だし、財務局とはどこの部局かを考えれば……
ああ今回もコメンテーターの話にならなかった。以下次号。
本日の1冊は高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」(朝日新書)
この、民主主義の真逆にあることが典型的な事件を、高橋はどう見ているだろう。