ミステリ篇はこちら。
マイベスト2021、つづいては非ミステリ篇。
1 「三体Ⅲ 死神永生」劉慈欣 早川書房
2 「田舎のポルシェ」篠田節子 文藝春秋
3 「東京ディストピア日記」桜庭一樹 河出書房新社
4 「コロナと潜水服」奥田英朗 光文社
5 「今も未来も変わらない」「ルーティーンズ」長嶋有
6 「童の神」今村翔吾 角川春樹事務所
7 「泳ぐ者」青山文平 新潮社
8 「日本蒙昧前史」磯崎憲一郎 文藝春秋
9 「スモールワールズ」一穂ミチ 講談社
10 「類」朝井まかて 集英社
まだおぼえている。ちょっとネタバレになるけれども、「三体」において太陽系が××する描写のすさまじさ。お布団のなかでうなされるようにして読む。山下達郎もサンデーソングブックのなかで
「達郎さんおすすめのSFはありますか」
というリスナーからの問いに、あ、絶対に三体を持ち出すなと予感したら的中。
「三体っていう小説があります。あれはすごい」
と語ってました。文句なし。
「田舎のポルシェ」で、篠田節子は語り口のうまさを見せつけてくれた。同傾向の(だと思います)「スモールワールズ」もうまかったなあ。桜庭一樹と奥田英朗、そして長嶋有がそれぞれコロナと切り結んでいるあたりが頼もしい。
今村翔吾の「童の神」は、時代小説というより伝奇小説でしょう。どれだけの引き出しがある人なのだか。新庄藩が舞台のシリーズもいつか特集します。
にしてもわたしの読書傾向ってつくづく変わらないと思う。ランキングには常に長嶋有、磯崎憲一郎、朝井まかて、青山文平が入っているような気がする。強力な新人が登場してくれないかしら。
次は映画に突入「北米興行成績篇」につづく。