6月1日に孵化したカブトエビが昨日死んでしまった。長男が観察のために育てていたので、ショックは大きいらしい。およそ一ヶ月であるから寿命と思われるが、子供の観察力を高め、自然への興味と理解に貢献してくれた。産卵しているので、また一ヶ月したら孵化させてみようと思う。
我が家のベランダでラベンダーが満開となった。ラベンダーハ、オーストラリアのディリーディリーという品種名でラバンジン系である。北海道富良野に咲いているヨウテイなどのイングリッシュ系とは違って、フランスのプロバンス地方で栽培されている主として香水の原料となるものである。香りは少しきついが、ベランダによい香りほ漂わせている。そこに、今年もマルハナバチたちが花粉を集めにやってきた。マルハナバチは、花ごとに担当者が決まっていて、我が家にくるマルハナバチ6匹は、いつも同じハチらしい。黄色小さな、ころころとしたマルハナバチはとても可愛い。
カブトエビの水槽を見ると、底砂の上にオレンジ色の小さな粒(約0.5mm)が20くらい散らばっていた。スポイトで吸い上げて顕微鏡で観察すると、やや楕円の物体である。カブトエビの卵と思われるが、確証はない。他に考えられるものはないが、小さすぎるような気もする。とりあえず、底砂と一緒に乾かし、半紙に包んだ。卵は一ヶ月ほど乾燥状態の後、水に戻すと孵化するということである。本当に卵なのか?
カブトエビもモリアオガエルも順調に成長している。カブトエビ通称「カブちゃん」は、約3cmまで大きくなり(2本の尾?は入れないで計測)いつもひっくり返って元気に泳いでいる。モリアオガエル(沢山いるので名前が付けられない)の方は、先日レタスを・・・と書いたが、レタスを食べたのは愛犬のプリンであった。オタマジャクシは、レタスは食べないようである。それならとホウレン草を買ってきて茹でて入れてみた。ものすごい食欲である。食べ終えた後、メダカの餌も入れてみると、よく食べている。メダカの餌はフィッシュミールやオキアミ、トウモロコシ、小麦粉などの動植物性タンパクに15種類のビタミンを添加してある。ホウレン草とメダカの餌を交互に与えれば、元気ハツラツであろう。ただ、毎日の水換えは、糞の量が多いのでホタル飼育の時よりも少々面倒くさいのが難点であるが、可愛いので許してやろう。
モリアオガエルのオタマジャクシは、数え切れないほど孵化した。およそ200匹以上はいるだろう。見慣れたアズマヒキガエルやヤマアカガエルのオタマジャクシと目のあたりがちょっと違っている。上から見ると目と目の間隔が何とも愛くるしいのだ。メダカの餌を与えても、食べている様でもないので、レタスを与えてみた。本当は、茹でて灰汁抜きしたホウレン草がいいらしいのだが、あいにく冷蔵庫になかったので、レタス1枚を電子レンジで2分ほど加熱し、柔らかくなったものを入れてみた。すると何と30分も経たないうちに完食。何という食欲だ。また、もう1枚茹でて入れておいた。
昨日の午後から、モリアオガエルが孵化し始めた。卵塊の一部が溶けだしてオタマジャクシが1匹、また1匹とバケツの水の中に落ちていった。
今週ずっと雨が降らなかったので、モリアオガエルの卵塊が乾燥して当初の半分の大きさまで縮んでしまっていた。表面は茶色で一枚の皮のようになっている。そろそろ孵化する頃という時に待望の雨である。しかし、卵塊は溶け出さない。少し水分を含んだようで心持ち弛んだように思うが、オタマジャクシが出てくる様子はない。卵塊の上部の角だけ茶色ではなく白く柔らかくなっていたので、手で押し広げてみると、中には少し空間がある。そこにオタマジャクシがうごめいているではないか。腹に黄身を付けたオタマが空間の壁面を体をくねくねさせて動いている。卵塊は、表面が乾燥して皮のようになることで、中の湿度を保ち泡のままになっているのである。正確な情報ではないが、孵化後に卵塊が溶け出すのは、雨の作用ではなくオタマジャクシが出す粘液によるということである。果たして真実は・・・
東京にそだつホタル /モリアオガエル
東京にそだつホタル /モリアオガエル
カブトエビの成長の早さには驚かされる。孵化して約一週間たつが、毎日脱皮をしすでに1cmに成長した。食欲も旺盛である。姿形もカブトガニのミニチュア風で、3億年もの間生き続けてきたのがうなずける。今日も、元気に泳ぎまくっている。
千葉県にホタルを見に行く途中に親戚の別荘に寄った。無人の別荘の脇に小さな池があり、その池に張り出した木の枝に何とモリアオガエルが産卵をしていた。親カエルは、木の上のほうでコッコッコッ・・・と鳴いているが、みつけられなかった。卵は、白いフワフワとした泡で包まれており、直径が15cmほどある。よく見ると、池の縁にももう1つ産卵していた。ここで大きな問題が浮上。池の底には落ち葉がヘドロ化し、水底からメタンガスが発生しているのである。年に数回しか訪れない別荘なので、池の管理まで手が回らないのであるが、このままモリアオガエルのオタマジャクシが孵化して池に落ちたとしても死んでしまう可能性が大きい。悩んだあげく、家に持ち帰ることにした。池の縁の卵塊は取りにくく、残念だがそのままにしておき、木の上のものを枝ごと袋に入れて持ち帰ったのである。また、飼育する生き物が増えてしまったが、子カエルになるまで大切に育ててやり、後に帰してやろうと思う。
モリアオガエル
モリアオガエル
昨日孵化したカブトエビらしきもだが、今朝みると、大きさが昨日の2倍近く、約2mmになっており、よく観察するとカブトエビの形が確認できた。卵がいくつ入っていたのかは判らないが、今のところ1匹だけの孵化である。1匹でも良いので何とか大きくなってもらいたいものである。