ミツマタは、ジンチョウゲ科のミツマタ属に属する落葉性の低木。中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地とされ、3月から4月頃頃にかけて、三つ叉(また)に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせる。ミツマタは枝が必ず3つに分かれるのがその名の由来である。
ミツマタは栽培が容易で鹿による食害が比較的少ないと言われており、その皮は和紙の原料になる。また岡山県、徳島県、島根県の3県だけで生産されている国立印刷局に納める「局納みつまた」は、
日本の紙幣に使用されている。
ミツマタは、農家の庭先でも良く見かけるが、杉林に大きな群落を見ることもできる。栃木県内では、那須町の伊王野や茂木町の焼森山が有名である。太平洋戦争中に紙を作るために植えられたが、戦後物資が豊かになると放置され、60年近くを経て、沢沿いに両側の斜面と林道を約3千平方メートルにわたって埋め尽くす群落になったと言われている。
以下には、過去の撮影ではあるが、伊王野と焼森山のミツマタの森を掲載した。ミツマタは成長が早く、年間30cmほど枝が伸びるというから、管理(剪定)されていないと人の背丈よりも高くなり、当時の撮影においても脚立を持参して撮影している。
以下の掲載写真は、1024*683 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で表示されます。
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