今年は季節が駆け足で進んでいく。歳のせいか、その進みはより一層速く感じるが、桜の開花や昆虫たちの活動状況をみると、やはり異常なまでの速さである。知人のいる高知県では
ヒメボタルが各地で乱舞し、今日届いた知らせでは、来月3日に予定している「日本ホタルの会の観察会」の東京都内における場所で、既にゲンジボタルの飛翔が始まったという。例年よりも10ほど早いようである。
私も、すべての予定を繰り上げるよう、計画を練り直さなければならないだろう。
以下には、「春、そして初夏・ホタルが舞う季節へ」の写真として、未掲載のものを含めて掲載したが、昨今、作ってみたいと思っていたスライドショー動画も載せた。今回は「我が心の風景 御射鹿池」である。最近、
スライドショー動画では、富士山と桜を載せているが、今後「我が心の風景」は、素晴らしいBGMとともにシリーズとして作っていきたいと思っている。
春、そして初夏・ホタルが舞う季節へ。来週末から、いよいよホタルの観察と撮影が多くなる。講演会等も含めて一年で一番忙しい時期ではあるが、前半は月が邪魔をして写真は良いものが撮れないので、写真掲載は6月中旬以降になると思う。
今年は、これまで観察はしていても写真や映像で残せていなかったホタルの生態を中心に、東京都内を始め、千葉県や富山、岐阜などに遠征したいと思っている。天候により変更はあり得るが、以下に7月末までのホタルを中心としたチョウやトンボなどの観察と撮影の計画を大まかではあるが記しておきたいと思う。
今年は、昨年に引きつづき沖縄に遠征する。ホタルの季節は過ぎてしまっているが、昨年撮れなかったチョウとトンボを収めたいと思っている。
- 5月末 東京都内のゲンジボタルの観察
- 6月3日 日本ホタルの会 ホタル観察会
- 6月4日 ホタルの講演会(東京都三鷹市)
- 6月中旬 ヒサマツミドリシジミの撮影、ヒメボタルの観察、西日本型ゲンジボタルの集団産卵の観察
- 6月下旬 東京都内におけるゲンジボタルの産卵行動の観察
- 7月上旬 アイノミドリシジミの観察
- 7月5日から8 日 沖縄遠征(トビイロヤンマ、カラスヤンマ、フタオチョウ、コノハチョウ等)
- 7月9日~ 東京都内のヒメボタル観察
- 7月16日 ウラジロミドリシジミの観察、長野県内のヒメボタル観察
- 7月23日 キリシマミドリシジミの観察、ヒメボタル観察
- 7月30日 ホソミモリトンボ探索
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。 また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。
![新緑の写真](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/83/231ef144bf628728244131473068a7a6.jpg)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/640秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:長野県 2021.4.24)
![新緑と方等の滝の写真](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/3f/d0c4cfc95b0c139f5800eaa62c1e0973.jpg)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19 6:19)
![新緑の写真](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ff/d2ad383721f95c399ce18bdbb0f6eba7.jpg)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1.3秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19 6:25)
![ゲンジボタルの写真](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/c8/e6f858a46579452e655c87d0cfb06ccf.jpg)
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2年前に偶然発見したのですが、岐阜県のとある市の町にヒメボタルが点在しています。
地元の方もほとんど知らないと思うんですが、5月の中旬から下旬が見頃で、夜の10時くらいから少しずつ飛び始め、深夜2時くらいが明滅のピークになります。
その町は母方の祖母の実家があり、2年前泊まった時の深夜に祖母の家の周りを飛ぶヒメボタルを偶然見かけたので、祖母の敷地内を探索してみると竹やぶや茂みからヒメボタルが飛んできているのが分かりました。恐らく数百匹程度はいると思われます。
またそこから『昔は(60年くらい前)夜になるとホタルが家の周りをいっぱい飛んでいて家の中に入ってくる事もあったけど、年数が経って気付けばホタルはいなくなっていた。ホタルは家のすぐ南にある池から飛んできてると思ってた。』という母の言葉を思い出して、その池に行ってみると祖母の家とは比べものにならない数(数千匹以上?)のヒメボタルが飛んでいました。
そこから更に『昔は家の東は見渡す限り野原だった。』という母の言葉も思い出して、今は野原や空き地や畑や木々もかなり少なくなって住宅街になっている東側の辺りを見て回ると、点在する野原や畑や木々に少しずつですがヒメボタルが飛んでいました。
想像ですが、池や母の家から東側には昔はものすごい数のヒメボタルがいて、住宅開発と共に数が減少し、夜早い時間には人の往来が増え繁殖活動に支障をきたし始めたので、ホタルが明滅のピークの時間帯を深夜に変えたのではないかと思っています。
すみません、ダラダラと長くなりましたがここからが本題です。
祖母の家のすぐ南の池は市が公園として整備しているのですが、2年前はかなりの数のヒメボタルが飛んでいた一画で昨年今年と数が激減しています。草を刈ったり薬をまいたかしたせいではないかと思うのですが、こういった事はやはり管理者である市に相談した方が良いのでしょうか?市側もその池にヒメボタルが生息している事を把握していないと思われるので、市側の誰かに明かすという事は無理矢理観光資源にしたりしてかえってホタルの迷惑になるのでは?と余計な心配もしています。もしよろしければご意見をお聞かせ願えれば幸いです。
長文乱文失礼致しました。
地域によって薄暮型と深夜型というように発光活動時間が異なっていますが、環境状況によって発光時間を変えたということはないと思います。深夜に発光する場所では、あまり人々には知れていない(深夜に出歩かない)ことが多いので、過去から現在までの発生数の増減については何とも言えませんが、「公園として整備している」ということであれば、減少には少なからず整備の方法にあると思います。
市の担当者に話すかどうかについては、おっしゃるように複雑ですね。ホタルのことを考えれば、当然、環境保全上話した方が良いと思いますが、鑑賞者やカメラマンが深夜に押し掛けることになれば地域住民の方々の迷惑にもなります。
観光資源にはぜずに環境を保全することを市の担当者に話してみては、いかがでしょうか。
お忙しい中、コメントに返信頂きありがとうございます。
環境保全だけを前提に話をしてみようと思います。貴重なご意見をお聞かせ頂きありがとうございました