「まとめシリーズ第三弾」~紅葉は難しい~
今年の秋は、仕事や講演会等で「まいめに池」以外は紅葉を見に行けそうもないので、過去に撮影した写真を現像し直しての
「まとめシリーズ第三弾」である。
撮影した写真を見直してみると、「新緑」に比べて「紅葉」を美しく撮るのは難しいと気付かされる。その時々では、美しさに感動して撮るが、どれもその感動が表現出来ていない。色彩に惑わされて、人間が五感で感じたものを整理せずに、直感でただ撮ってしまったというものばかりで、何を伝えたいのかが見えない紅葉の写真ばかりである。
自然風景を撮る、写す、という行為は、美しい光景を目の前にした時に、「美しい」という抽象的で漠然とした感覚を「1枚の写真」というものに具体化することであり、それには、自分は一体、何に感動し、何を美しいと感じているのかを明確に認識し、そしてそれをどう表現すればよいのかを考え、構図、露出を決定して、シャッター・チャンスを狙って撮ることが必要だ。
そして、誰もが「美しい」と思う「芸術作品」にしなければならないと思う。有名な景勝地に行けば、それなりのものが撮れるだろうが、他人の真似ばかりしていては進歩がない・・・色々と思いながらも撮れない自分が悔しい。
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渋峠「のぞき」
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F14 0.8秒 ISO 100(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2012.10.08)
湯檜曽の紅葉
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100 +1EV(撮影地:群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽 2010.11.06)
美ヶ原の紅葉
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県松本市美ヶ原 2012.10.20)
美ヶ原の紅葉
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 1/4秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県松本市美ヶ原 2012.10.20)
カラマツ黄葉
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F22 1秒 ISO 100(撮影地:山梨県甲州市 2011.11.5)
大銀杏と紅葉
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 0.3秒 ISO 100 +1/3EV CPLフィルター使用(撮影地:東京都青梅市 2014.11.24)
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
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今年は、なかなか紅葉を見に行けず、過去の写真ばかりを集めてみましたが、
年々、自分の感覚が変わっていくため、
どれも、ちょっと違うな~と思えてしまう今日この頃です。
紅葉を漠然と撮るのではなく
とても印象的なとらえ方をなさって
心に響く素晴らしいお写真ばかりです。
都会の庭園や植物園の紅葉と違って
自然の中で見る紅葉は素敵ですね。
白馬の栂池や福島や青森等の景勝地に行けば、
もっと綺麗な紅葉があり、写真にもとれるのでしょうが、なかなかチャンスがありません。
身近な自然でも、都会の庭園や植物園の紅葉でも、美しいと思えば、きっと美しいのだと思います。ただ、それを美しく写真として表現するのが難しいですね。
まだまだ、漠然と撮っているのと同じです。