ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ホタルの卵の発光を撮影する

2005-07-21 21:07:28 | その他
3年前にも撮影に成功しているが、今年もう一度、ホタルの卵の発光の撮影を試みている。卵の位置がはっきりと確認できる場所に産み付けられているものは、まだエンブリオが確認できないために、その発光はひじょうに微かである。卵のついたコケとカメラを暗幕で覆い、外界の光を一切遮断してもようやく確認できるほどの弱い発光である。肉眼では、卵を見るのではなく視線を闇にそらすとその発光が分かるのである。以前は、かなりはっきりとした発光を撮影したが、微かな発光の卵の写真は、初めてである。成長が進むと、発光もはっきりするが、卵の中の幼虫が発光しているために、幼虫が卵の中でぐるぐる動き、よって光がぶれた写真になる。今回、上手く撮影できれば、丸いホタルの卵全体が発光しているように写るはずである。ホタルの成虫の飛翔で使用する開放値の明るいF1.8の50mm標準レンズでは、ペローズと組み合わせてもピントが合わない。しかたなくF3.5の50mmマクロとペローズを組み合わせた。この場合、フィルムはISO1600が望ましいが、日中の卵の撮影にも併用しているためISO400のプロビアをそのまま使用した。被写体(発光体)が動かないので何とか撮影できるのではないだろうか。露光時間は1時間である。現像は来週になる。東京にそだつホタル /「ホタルの写真

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