アオイトトンボ属は、国内に以下の4種が生息しているが、本記事では未撮影のエゾアオイトトンボを除いた3種を紹介したい。尚、DNA解析による分化系統では、アオイトトンボとエゾアオイトトンボ、オオアオイトトンボとコバネアオイトトンボの2つのグループに分けられる。
アオイトトンボ科(Family Lestidae)
- アオイトトンボ属(Genus Lestes)
- アオイトトンボ Lestes sponsa (Hansemann, 1823)
- エゾアオイトトンボ Lestes dryas Kirby, 1890
- オオアオイトトンボ Lestes temporalis Selys, 1883
- コバネアオイトトンボ Lestes japonicus Selys, 1883
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アオイトトンボとオオアオイトトンボは、北海道、本州、四国、九州に広く分布し、コバネアオイトトンボは、本州、四国、九州に分布。
いずれも低山地や丘陵地において、周囲に林があり水辺に水生植物が繁茂する池沼・湿地や沼沢池などの止水域に生息し、3種ともに 光沢のある青緑色の体色をしているが、アオイトトンボは、成熟するとオスの個体は胸部と腹部に白粉を帯びる。
アオイトトンボは、環境省RDBに記載はないが、宮崎県、鹿児島県で絶滅危惧Ⅰ類に、東京都と千葉県では絶滅危惧Ⅱ類に、高知県、長崎県で準絶滅危惧種に選定、オオアオイトトンボも環境省RDBに記載はないが、北海道においては準絶滅危惧種に選定されており、コバネアオイトトンボに至っては、環境省RDBで絶滅危惧ⅠB類に、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、鳥取県、長崎県では絶滅、その他、分布域のほとんどの自治体で絶滅危惧Ⅰ類、もしくは絶滅危惧Ⅱ類に選定している。アオイトトンボやオオアオイトトンボよりはるかに劣勢で、池の乾燥や林野の開発など生息環境の劣化、アメリカザリガニの侵入やブラックバスの移入も悪影響を及ぼしている。
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アオイトトンボ属だけでもこんなに種類があるのですね。
どれも繊細でとても綺麗ですね。
私が見ても判別が付けられそうにないです。
コメントありがとうございます。
目黒の教育園でも11月頃までは
見られると思いますので、
ぜひ、見つけてみてください。