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4日に東京都内に生息するヒメボタルの観察に行ってきた。(上記の写真は、2006年に撮影したものである。)
美しい渓流沿いの細い道を3.5km程進み、そこからさらに細い砂利道の林道を2kmほど登ると峠に着く。峠から急な登山道を少し登った所がヒメボタル生息地である。急斜面には、よく管理された杉林がみごとに続いている。例年では、7月7日~10日の間1,2日間をピークとして、その前後3日ほどがヒメボタルの発生期間である。たった1週間しか見ることも観察することもできない。昨年は、7月5日時点では発生していなかった。私は会社員であるため、休日の土日しか来ることが出来ない。今年は運良く、6月の土曜日は4回とも天候がよく、ゲンジボタルの観察が出来たので、ヒメボタルが飛ぶことを祈るばかりである。18時に現地に到着したが、気温は20℃で結構涼しい。ただ、谷から吹き上げてくる風もなく、たいへん穏やかである。
さて、どうだろう。19時半。まだ光らない。曇っているためか、結構明るい。いつもならそろそろ光り出す頃なのであるが・・・ヒメボタルは、ゲンジボタル以上に明かりに敏感だ。
20時。ようやくヒメボタルが光り出した。例年よりも数日早い発生である。数はそれほど多くはないが、谷から徐々に上がってくる。気温18℃。無風。急斜面の杉林の下草の上を黄金色のフラッシュ発光が、近づいてくる。ゲンジボタルと比べてヒメボタルは、また格別である。ヒメボタルの発光も同調しているように思われる一瞬がある。斜面を登る時や横に移動する時は比較的ゆっくりだが、斜面を降りる時は、かなり早いスピードである。僅かな下降気流に乗るのだろうか。
21時。とても静かである。ゲンジボタルの観察時は、せせらぎの音が絶えず聞こえているが、ここは静寂そのものである。友人と私以外誰も来ることはない。暗黒と静寂の中に黄金色の明滅が行き交う。何とも不思議な時が流れる。鵺(ヌエ)の鳴く夜は恐ろしい・・・横溝正史の小説の一節だが、時折、トラツグミの「ヒョー」という鳴き声が、不気味に響いてくるだけだ。
22時。靄が立ちこめ、より一層幻想的な空間を演出してくれる。これまで地上すれすれを飛び交っていたヒメボタルは、飛翔高度を上げ、中には垂直方向に飛び始めるものもいる。とても興味深い行動である。22時半。ヒメボタルは発光を止め、それぞれ下草の中に隠れてしまった。
帰りがけ、沢ではまだゲンジボタルが飛び交っており、その光りの大きさと優雅さに圧倒されたが、ヒメボタルはまた格別である。
今年撮影した写真は、こちら ヒメボタル写真
美しい渓流沿いの細い道を3.5km程進み、そこからさらに細い砂利道の林道を2kmほど登ると峠に着く。峠から急な登山道を少し登った所がヒメボタル生息地である。急斜面には、よく管理された杉林がみごとに続いている。例年では、7月7日~10日の間1,2日間をピークとして、その前後3日ほどがヒメボタルの発生期間である。たった1週間しか見ることも観察することもできない。昨年は、7月5日時点では発生していなかった。私は会社員であるため、休日の土日しか来ることが出来ない。今年は運良く、6月の土曜日は4回とも天候がよく、ゲンジボタルの観察が出来たので、ヒメボタルが飛ぶことを祈るばかりである。18時に現地に到着したが、気温は20℃で結構涼しい。ただ、谷から吹き上げてくる風もなく、たいへん穏やかである。
さて、どうだろう。19時半。まだ光らない。曇っているためか、結構明るい。いつもならそろそろ光り出す頃なのであるが・・・ヒメボタルは、ゲンジボタル以上に明かりに敏感だ。
20時。ようやくヒメボタルが光り出した。例年よりも数日早い発生である。数はそれほど多くはないが、谷から徐々に上がってくる。気温18℃。無風。急斜面の杉林の下草の上を黄金色のフラッシュ発光が、近づいてくる。ゲンジボタルと比べてヒメボタルは、また格別である。ヒメボタルの発光も同調しているように思われる一瞬がある。斜面を登る時や横に移動する時は比較的ゆっくりだが、斜面を降りる時は、かなり早いスピードである。僅かな下降気流に乗るのだろうか。
21時。とても静かである。ゲンジボタルの観察時は、せせらぎの音が絶えず聞こえているが、ここは静寂そのものである。友人と私以外誰も来ることはない。暗黒と静寂の中に黄金色の明滅が行き交う。何とも不思議な時が流れる。鵺(ヌエ)の鳴く夜は恐ろしい・・・横溝正史の小説の一節だが、時折、トラツグミの「ヒョー」という鳴き声が、不気味に響いてくるだけだ。
22時。靄が立ちこめ、より一層幻想的な空間を演出してくれる。これまで地上すれすれを飛び交っていたヒメボタルは、飛翔高度を上げ、中には垂直方向に飛び始めるものもいる。とても興味深い行動である。22時半。ヒメボタルは発光を止め、それぞれ下草の中に隠れてしまった。
帰りがけ、沢ではまだゲンジボタルが飛び交っており、その光りの大きさと優雅さに圧倒されたが、ヒメボタルはまた格別である。
今年撮影した写真は、こちら ヒメボタル写真
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