セセリチョウ科は、アオバセセリ Choaspes benjaminii japonicus (Murray, 1875) のように大きくて美しい種であれば、それを狙って撮影に出かけるが、その他の多くはたいへん地味でるため、それを目当てにわざわざ出かけて行って撮影することはななく、たまたま出会った時に撮るチョウなのである。今年、そんな具合に何気なく撮った2種が、私的には初見初撮影の2種であったので紹介したい。
- ヘリグロチャバネセセリ Thymelicus sylvaticus (Bremer, 1861)
- コチャバネセセリ Thoressa varia (Murray, 1875)
いづれも北海道、本州、四国、九州にかけて分布するが、ヘリグロチャバネセセリは山地性で全国で減少傾向にある。環境省RDBに記載はないが、多くの府県で絶滅危惧種として選定しており、神奈川県と山口県では、絶滅危惧Ⅰ類としている。
一方、コチャバネセセリは普通種ではあるが、翅の地色は時期や地域による変異が見られ、東北地方の山地や本州中部の高地帯で発生するものは暗化の傾向が強く現れるといった地域変異があり、調査研究の対象として興味を抱く種である。
冒頭で触れたように、両種ともに初見初撮影で、当ブログのリスト「鱗翅目」で134種類目と135種類目となる。来年は、絶滅危惧種である「ホシチャバネセセリ」を目標に入れたいと思う。
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ヘリグロチャバネセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 2000(2016.7.31)

ヘリグロチャバネセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 2000(2016.7.31)

コチャバネセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 640(2016.5.28)

コチャバネセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 640(2016.5.28)

コチャバネセセリ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 640(2016.5.28)
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いつもコメントいただきありがとうございます。
私も、チョウの食草を探すのに苦労しますが、
いつも多摩NTの住人様のブログを現地で見て確認したりしております。