お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

葬儀のお坊さん

2007年08月25日 | 雑感
 お盆前から立て続けに、ご門徒さんが亡くなられ、悲しい思いをしています。
 前日のお通夜は住職が勤めたものの、昨日午後のご葬儀は私が導師を勤めさせていただきました。

 やはり、私は法要、飲み会のお接待やバス旅行とか・・お寺の楽しい行事のお世話役がいいです。そういうお世話は、バタバタしても精神的には疲れません。
 お通夜、お葬式を住職の代理で勤めるのは、疲労困憊します。

 先日お通夜を勤めた時、やはりご門徒でもあり、そのお通夜に参拝されていた、ある方から、「坊守さん、参拝者が少ない時は、お焼香も早く済むから、お経は中を飛ばして短縮していいんじゃない」と、冗談とも本音ともとれるコメントをいただきました。

 う~ん、義理でお参りしている方々にとっては、お経が短くサッサッと帰りたいのが本音でしょうが・・・
 
 私は、長年お世話になった(私のようなお寺のことが何もわからない坊守を温かく見守り、お育ていただいた)故人へ感謝と、ご遺族の悲しみに添いながら、一生懸命お勤めさせていただいています。

 その気持ちは、決して忘れませんが、それプラス・・・

 お経を中抜きして飛ばしたりは、とんでもないことですが、お経をあまりゆっくりあげるのも、お疲れのご遺族含め、参列者にとって、退屈で眠いだけでしょうか。

 参列者がどのくらい多いか(お焼香を済ますと退屈なさることを考慮)でお経を唱える速度を多少加減するのがいいのか・・・昨日は、ベストタイミングだった。

 先日住職が言っていましたが、「(参列者が多く)お経の間に焼香が終わりそうになかったので、念仏を引き延ばして繰り返した」と。

 ご葬儀では、お経のペースまで考えながらの読経・・・

 悲しみと感謝と、それだけでは済まない、現実、儀式進行の気遣い・・・

 着慣れない法衣の重みと共に、本当に心身疲れ果てます。
 


コメント (3)
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