お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

兵戈無用

2007年08月08日 | 仏教
 8月6日の「佐賀教区平和のつどい」での ご法話のテーマが 
 「兵戈無用(ひょうがむよう)」でした。
 勉強不足の私はお恥ずかしいことに、初めてこの言葉を知り、 今回調べてみました。

 「兵戈無用」は「仏説無量寿経」に出てくる言葉で、
 
 意味は、兵 も ほこ も 無用・・・ つまり、「軍隊も武器もいらない」と、言う意味です。

 経典(漢文)を訳した「浄土真宗聖典 註釈版」でその箇所p73をみると、

 「仏の遊履したまうところ(中略)国豊かに民安くして兵戈用ゐることなし(以下略)」

 「浄土三部経の現代語版」によると、

 p135 「仏が歩み行かれるところは、国も町も村も、その教えに導かれないところはない。そのため世の中は平和に治まり・・・(中略)民衆は平穏に暮し、武器をとって争うこともなくなる。人々は徳を尊び、思いやりの心を持ち、あつく礼儀を重んじ、互いに譲りあうのである」

 しかし、現実この世界では、「自分が正義」「相手が間違っている」と思う者同士の殺し合い・・・

 お釈迦様は、いかなる理由があろうと、「不殺生」=「殺すな」と説かれています。

 兵戈無用・・・それは、仏さまが、私たちに願われていることです。

 


 
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優勝おめでとう

2007年08月06日 | 佐賀ネタ
 高校総体、佐賀県勢の話題です。写真は昨日の佐賀新聞一面記事。

 まず、先日、なぎなた競技で、佐賀東高が優勝。

 そして、一昨日は、新体操で男子は神埼清明高校、女子が佐賀女子高校と、共に佐賀県の高校が優勝しました。

 どちらもノーミスのすばらしい演技でした。
 
 演技をし終わった選手たちの涙・・・日頃の厳しい練習の積み重ね、地元開催そのプレッシャーの中で、その力を出し切ったことへの喜びと安堵でしょう。

 神埼清明は、総体直前に不慮の事故で亡くなった新体操部員T君(生徒会長でもあったT君は総体の記念品作りで夜遅くなり、帰宅中に事故に遭われた)の遺影を抱いての入場、遺影の前でのパーフェクトの演技でした。見ている側も大変感動しました。

 そして、昨日は、弓道女子個人で伊万里高校の酒谷さんが優勝されました。

 優勝された皆さん、おめでとうございます そして、県民にさわやかな感動をありがとう。
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平和を願う

2007年08月06日 | 行事・案内
 きょうは、広島に原爆が投下されて62年目の日ですが、

 毎年8月6日には、佐賀の真宗寺院代表者が集まって、
「平和を願う佐賀教区のつどい~全戦争犠牲者追悼法要」が行なわれています。

 今年は、ご門徒のM・Yさんと私が、法専寺代表で出席。
 我々は、仏教讃歌の一員としての参加でしたので、午後からの法要に先立ち、午前中はG寺さんへ。
 声楽家であり、佐賀大学名誉教授のM先生のご指導で5曲を練習リハーサル

 午後、会場に移動して、法要に出席、仏教讃歌をご披露してきました。(と、言っても、あまりに周囲の方が、本格的に声量豊か、お上手、美声なので、私は、皆さんのコーラスを乱さないように、口パク状態で参加

 さて、「全戦争犠牲者追悼法要」ですが、文字通り「全戦争犠牲者」(兵士、民間人差別なく)を追悼する集いです。

 しかも、先の戦争で亡くなった、わが家族、わが日本人だけを追悼する会 では、ありません。

 国籍を問いません、敵味方も問いません。

 また、太平洋戦争の犠牲者だけではありません。現在も続く、紛争、テロで犠牲になられた方をも追悼する会です。

 「亡くなった方々を慰める」という傲慢な「慰霊」ではありません。

 悲劇の戦争犠牲者の霊が自分たちに、たたらないように鎮める・・・それは、なおさら、全く違います。

 
  世界中で戦争、テロで犠牲になられた方をも縁として、私一人ひとりの心を問題にする(私の心を仏に問う)集いです

 池田晶子さんの著書にもありましたが、「国家」なんて実体は、どこにもない。「国家」は、私たち一人ひとりの集まり。

 結局、私一人ひとりの心の問題。その集合体が「国家」です。
 その大多数が、どの方向を向いて生きてゆくか・・・それが、「国家」の成り行きです。

 自分の心の不完全さ、危うさを自覚することなしに、この世に「美しい国」が実現するのでしょうか・・・

 
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ご縁

2007年08月05日 | 行事・案内
 佐賀教区 仏教青年会 一泊研修会 開催のお知らせが届いています。

  そのテーマが「ご縁」

  日時:9月8日(土)~9日(日)
  
 場所:本願寺佐賀会館、福岡

参加対象:高校生以上の青年と思われる男女

 日程は 

9月8日 14:30~受付(本願寺佐賀会館) 15:00開会式 15:15研修① 16:30かもめ34号にて福岡へ移動 19:30夕食懇親会 福岡泊

9月9日 7:30おあさじ(朝の勤行) 朝食 9:30研修② 12:30ヤフードームにて、ソフトバンクオリックス戦を観戦 18:30佐賀帰着

 参加費:5,000円

 参加費には、JR代、宿泊費、夕食懇親会費、プロ野球チケット代も含まれているそうですから、これは、もう絶対お得

 テーマにあるように、新しい出逢い・ご縁があるかもしれません。
 
 何より、若い方々に、仏さま(自分を知ること)との出逢い、仏さまとの「ご縁」をもっていただくキッカケ、貴重なひとときになれば、ありがたいことです。

 お問い合わせ:佐賀教務所0952-23-7017
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ロケ地

2007年08月03日 | 佐賀ネタ
 昨晩から「千の風になって」ドラマスペシャルが放送されていますね。

 来週の金、土は、漫画家の中沢啓治氏が、ご自身の被爆体験をもとに描かれた自伝物語「はだしのゲン」が、初めてテレビドラマ化、放送予定です。

 実は、原爆投下前の広島の風景としてロケが行われたのは、佐賀市と武雄市です。6月の麦秋の美しい風景の中でロケが行われました。

 佐賀県の「県民たより」8月号によると、特に武雄市ロケでは、多くの市民がエキストラとして出演されているそうです。

 「はだしのゲン」は、フジテレビで、来週金曜、土曜の二夜連続(8月10日、11日)夜9時からの放送です。

 「これは、佐賀の酒藏なのねえ」「佐賀の麦畑なのねえ」と、ご覧下さい。

 
 ところで、昨日、佐賀市は、早朝、午後、夕方と3回も大雨洪水警報が出る、ものすごい雷雨でした。1時間に60ミリをこえる土砂降り。

 その雨上がりの合間に屋外での総体、競技が行われたようです。何度も中断で、大変だったようですが・・・
 
 夕方、佐賀のニュースで、陸上競技場から竜巻  らしきもの遠くに見えて、役員の方々が、不安そうに眺めておられる映像があったのですが・・・どこも被害のニュースは聞かず・・・???

 何と、その竜巻は、ウチの町の田圃の中で発生していたらしい 

 今朝の佐賀のニュースで竜巻が発生したのは、我が町だったと知り、エエッ
 農業用ハウス破損の被害に遭われ、インタビューに答えておられたのは、エエッS氏じゃありませんか

 前回もウチんち南の町内から南西に被害が・・・
 今回も町内南の田圃の中での被害・・・
 
 今回は、小さな竜巻で、すぐ消えたので、大被害には至りませんでしたが、
 
 不安定な気象条件、雷雨、田植え後の水田・・・何か竜巻が発生しやすい条件が重なりやすいのでしょうか  

 
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台風騒動

2007年08月03日 | 佐賀ネタ
 普通なら、台風一過で穏やかな晴天・・・のはずの九州ですが、早朝は、いつもと違って、ときどきバケツをひっくり返したような雨。大雨洪水警報が出ていました。
 昨日、佐賀総体・陸上競技中にテントが飛んだ事故。
 ニュースをご覧になって、台風接近中に、何故、競技中止にしなかったか・・・と、思われた方が多いと、思うのですが、

 会場責任者のコメントにあったように、あの時点では、風は少し強かったものの、競技に影響及ぼしそうなほど、風雨があったわけではなく、
 危険防止のため、テントを撤去作業中、突風にテントが煽られ、飛ばされた・・・といった状態だったようです。(競技中ではなく、競技休憩中に撤去作業をするべきだったのでしょうが・・・)

 それにしても、あわや大事故になるところでしたね。
 テントが競技中の高校生を直撃しなかったのが、何よりでした。
 お怪我をされた役員さんにお見舞い申し上げます。

 
 今回、台風の直撃をまぬがれた佐賀は、風雨被害はそれほどひどくありませんでした。
 
 同じ暴風域でも、台風の中心から東か西かで、大きな違いがあるように思います。
 暴風域の東側に位置した場合が、断然、雨風が強い これは、長年の実感。

 今回、佐賀は、台風進路の西側だったので、それほど、風が強くなかったと、理解しています。(それとも、阿蘇山あたりで風を防いでくれたのか・・・)

 いま、総代さんで大工さんのK氏が、被害がなかったか、点検に来て下さいました。 有り難いことです。合掌
 

 
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お金にならない仕事

2007年08月02日 | 雑感
 ご門徒のIさんが、こぼされていました。

 「地区の老人クラブの世話人を引き受けてくれる人がほとんどいない。結局、同じ人が何年も役員を務めることになる」 

 自治会にしても、あるいは、PTAの役員にしても、皆、引き受けたがらない のは、よくある話。
 若い人達なら、まだしも、
 う~ん、ご年配の方々まで、そうなのか・・・

 人のお世話をするのは、確かに気を遣うことで、心身疲れる。
 
 でも、誰かが役員となり、お世話係をしていかなければ、ならない。
 
 役員をつとめること、人のお世話をすることって、確かにお金にならないし、自分だけが、忙しい目にあって、損した気分になるのかもしれないけど・・・

 それって、本当に損なのかなあ・・・
 
 自分が体験することで、それまで気づかなかった、お世話役さんの気苦労に気づかせてもらうことだけでも、自分のためになっているんじゃないかなあ?
 
 その時、できる人が、できることをさせていただく・・・お互い様で。
 
 お金を稼ぐことも大切だけれど、この世の中、お金にならない、人のためにする仕事をしてくださる多くの力でも成り立っていることも事実。

 「お金にならない仕事」・・・今、一番、評価が低いが、大切なことのように思います。

  
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弱き者

2007年08月01日 | 本紹介
 考古学者の大塚初重氏と五木寛之氏の対談本
「弱き者の生き方」毎日新聞社 を読み始めたところです。

 お二人のすさまじい戦争体験を読んでいて、あらためて思ったこと。

 人間は、極限に追い込まれたら、自分や自分が愛する者が生き残るためには、これは、もう本能的に、いかなるふるまいもしてしまう。
 
 親鸞聖人が言われる「悪人」という自覚・・・
 この対談のテーマ「弱き者」という自覚・・・
 
 極限を生き抜いてこられた諸先輩の この自覚・・・

 これは、ぬるま湯につかった生活をしている私なんぞが、頭で理解している「凡夫」「悪人」とは、迫力が異なる、真の自覚であろう

 鈍感な上、この暑さで脳みそまで腐りかけの私ですが、しみじみ考えさせられております。

 

 
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