散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

久々に美術館を回る

2006年01月07日 17時12分20秒 | ART
久しぶりに三岸好太郎美術館「ペルソナ(人間/仮面)-三岸好太郎の人物
表現」展へ。
この美術館にある彼の作品は多分ほとんど見ているのだが、あまり記憶の
なかったのが、「二人人物」。
どうやら「黄服少女」と同一人物が描かれているような気がする。
それから、三岸・山内壮夫・本郷新らによる寄せ書きも珍しかった。

2階の一番奥の展示室では「真砂雅喜展」が開かれている。
明りの消された暗い展示室では、テーブルの上に本を読んでは破る映像と、
カップソーサーを接着剤で修理しようとしている映像が上から写しだされる
ビデオインスタレーションをやっていた。
ちょっと面白い。



雪の降り出す中を、はるばる芸術の森美術館「構造社 昭和初期の彫刻の鬼才
たち」展へ。



彫刻が主だが、絵画もあり、トロフィー・メダルの類もある変わった展覧会で
あった。見に行った今でも「構造社ってどんな団体?」と聞かれると、簡単には
説明できない。
興味が引かれたものを幾つか。

・「タイス」齋藤素巌:布や髪が台座にかかっているあたりの表現が良い。
・「サロメ」陽咸二:ヨハネの首を掲げ、喜んでいるようにも、取り返しのつか
 ないことをしてしまったようにも見える。
・「豊穣」神津港人:不思議なエロ絵画。
・「四天王之内持国天」中野五一:髪型と顔つきは持国天だが、体は普通の人型
 である作品。美しい。

人は少なく、静かに見ることができる。
終わって会場を出ると、雪また雪であった。