散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20060418最近読んだ本

2006年04月18日 23時03分48秒 | 読書
ここ2,3日大人しくしているので、本のことくらいしか書く事がない。

「月の扉」石持浅海
ハイジャックを起こした1つ目の動機も十分に奇天烈なものだが、そこに潜んだもう2つ目の動機の強引さには驚かされた。愛川晶のある作品を思い出したくらい。ラストは本格推理には不要の章だが、悪くはない。

「ミステリアス学園」鯨統一郎
この作者はダメと良しの振れ幅がでかいが、この作品は本格推理小説への愛を取って良しとしよう。多分、史上初の意外な犯人パターンかも知れない。

「桜宵」北森鴻
ビアバーを舞台に、マスターが謎を解くアームチェアディティクティブ。この人の小説の上手さは特筆物だが、食べるものの描写もすばらしく上手い。バー好き、美味しいもの好き、推理小説好きはぜひ。

「北大歴史散歩」岩沢健蔵
先日、北大総合博物館のミュージアムショップで購入。学校に通っていても、石碑などは目に入ることがない。ほとんど知らないことのオンパレード。それはさておき、札幌の町の真ん中にあって一見邪魔な北大であるが、いつの日かあそこに北大があることの価値が明らかになるような気がしている。

「江戸東京博物館」山本博文
行ったことがないので、一度はと思っている。江戸から東京にかけては一言で言い表せないものがある。

「殺人の教室」日本推理作家教会
今回は比較的読んだことのある短編収録が多い。

以下、図書館の2冊。
「うまうまノート」室井滋
エッセイには定評のある作者だが、くいしんぼ振りもすばらしい。馬刺しを食べるところが羨ましい。

「ほろよい味の旅」田中小実昌
全体に酩酊調。

※2006/4/19 私は北大のことを邪魔とは思っていないので、少々表現を変更(ヤナイさん、フォローありがとうございました)。エルムトンネルが出来るまでは、タクシーの運転手さんが「邪魔だなあ」と言っていた印象がある。