散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

暴走の日

2008年02月02日 22時26分23秒 | 飲み歩き・琴似界隈
普段から週末は暴走のきらいがあるが、今日はことのほかやってしまった。1軒目はギャラリー巡りを終えて、すすきののバー「C」へ。1杯目はウィスキーソーダ、2杯目はフレンチ75。目の前で開栓されたシャンパンがあまりに美味しそうだったのだ。

琴似に移動して居酒屋「D」。最初は明鏡止水を燗してもらい、通しはマカロニクリーム煮。刺身ににしん刺しをもらった。にしんの刺身といっても酢締めか酢洗いしているケースが多いと思うが、今日は新鮮らしく本当の生のまんま。ダイレクトににしんの生味を味わう。

続いて黒龍の吟醸うすにごりを冷でもらい、鮭かま味噌漬け焼。通常メニューだと3切れあるのだが、一人なのでマスターの「2切れにしておきましょう」というありがたい言葉に従った。ほど良い味付けで、かまの複雑な部分の魚肉が美味しい。



もう一つ冷や(銘柄失念)をもらい、豚ヒレチャーシュー。箸で繊維がほぐれるのだが、パサパサしていない。豚三枚肉を煮た後の汁で煮ているそうで、味付けと脂がほど良くのり移っているのだ。



またこれがえらく安い値段なのだが、肉屋さんで販売する肉のグラム数が合わないと客が文句を言うそうで、仕入れの時点で端を切り落としているらしいのだ。その端っこを店で仕入れているらしい。食べる私には良いことだが、グラム数に文句を言うって、料理レシピのグラム数と違うと困るということなのだろうか? どうにも融通のきかないことである。

続いて琴似のバー「D」へ。1杯目はカポヴィラ・グラッパ・ディ・バローロ。刺激はあるが、甘みもタップリのグラッパである。今日は12月に入店したK君と初めて話しをする。礼儀正しい青年である。

2杯目はもうこれしかないだろうと、カースブリッジ・1963・43年。この年になると自分の年齢より年上の酒というとそう滅多には飲めない。ましてやウィスキーとなると気絶しそうな値段になってしまうのだが、これはグレーンなのでそれ程の値段ではない。しかしグレーンといっても甘さ、香り(オレンジ、バニラ)は非常に複雑で申し分ない。



ウィスキー雑誌を眺めていると、非常に高評価のバーボンがあったので、これを試してみよう。ワイルドターキーアメリカンスピリット15年というやつだ。味は非常に上質、モダンバーボンという感じだ。バーボン好きよりもスコッチ好きに受けそうな気がする。

さて続いて4軒目、同じ琴似のバー「M」へ。初めての店でいきなりブルーハワイ。絶対カクテル好きの客だとは思われないな。店内にはブルースがかかっているが私は全く詳しくない。ロックにおけるブルースの接点と言えるヤードバーズ、クリームの話をさせてもらった。

2杯目はアースクエイクのペルノーをイエーガーマイスターに変えてもらうという、強力かつ苦味のカクテル。これで相当やられたのだろうなあ。

実はもう一軒バーに行ったのだが、酒の品揃えはさておき、店の雑然ぶりが酷すぎた。もっと遅い時間にしか客が来ない店で、だらだら準備している所だったのかなあ。開店時間中はもう少し何とかして欲しいものだ。

20080202最近読んだ本

2008年02月02日 22時26分21秒 | 読書
「ネメシス 上下」アイザック・アシモフ
異星生命体の登場する長編を滅多に書かないアシモフの異色作。でもこの生命体、スタートレックに出てきそうな感じだな(再読)。

「二重の影」フレデリック・ターナー
さすがサンリオ文庫。読むのが非常に苦痛。

「写楽・考」北森鴻
他のシリーズの主人公が脇役で登場するというスターシステムに楽しさがある。タイトル作はいったいどうやって写楽につながるのかと思っていたら…。夢のある作品だ。

「ファウンデーションと宇宙 上下」アイザック・アシモフ
オーロラ、ソラリアと地球の行く末が描かれた作品。ベイリの願いはかなったといえるのだろうか。彼の性格はガイアには反対したような気がするのだが…(再読)。

以下、図書館の4冊。
「汽車旅雑学おもしろノート」所澤秀樹
面白電車に面白地名、少々ありきたりだ。

「日本縦断朝やけ乗り継ぎ列車」種村直樹
夜明から日ノ出まで太陽や朝に関係する駅を乗り継いで旅行する。

「もう一度行きたくなる宿」
日本旅館で本格的なバーのあるところに行ってみたいと思っているのだ。やっぱりがっかりするのかな。

「京都わが心の町」出口勇蔵
本当に京都の人の書いたものなので、結構地味だ。

20080202ギャラリー巡り

2008年02月02日 16時25分53秒 | ART
本日は、近美→三岸→札幌市写真ライブラリー→梅鳳堂→市民ギャラリー→4プラ→三越→スカイホール→さいとう→道新ギャラリー→時計台→たぴお→大同→富士フィルムフォトサロン→紀伊国屋の15箇所。

■北海道立近代美術館「建築家展」。ぜんぜん建築模型とかに興味がもてない。「ヨーロッパの美術」。かなり見たことのある作品が多いのだけれども、マリー・ローランサンの「婦人像」、ユトリロ「シセイ・アン・モルヴァン」、ドラン「マルティグ風景」、キスリング「サン・ジェルマン風景」あたりは珍しいのではないか。

今回は版画展示が多い。デューラー「聖エウスタキウス」、ピラネージ「サンタ・マリア・マジョーレ寺院」は緻密な版画で好きなタイプ。ムンク「月光」はまさしくムンクワールド。オルリックの「ブロッツェンの日曜日の朝」はカラフルな中間色を使って、庶民的な朝の様子を描いたもの。ベルメール「新ジュスティーヌのためのノート」は描かれたものの趣味はともかく、柔らかい線はすごいと思う。

2階に移動すると「花のお江戸めぐり」と題した浮世絵コレクション展。美人画の左肩に地域や建物が「コマ画」として描いてあるのだが、この小さなコマ画の色彩やボカシが見事だと思う。作品の多さに疲れたので、また行ってみよう。

■梅鳳堂「オークション展」。間違っても買う気はないのだが木原康行の小品が2万8千円からの値段になっている。確か昨年も見た気がするので、この値段で落札できるのではないか。深いグリーンが美しく、非常に欲しいのだが…

■市民ギャラリー「道展U21」。
・中澤かすみ「バス」:バス待ちの少女という、ハッとする印象的なシーン。
・鈴木隆文「指輪」:聖母のような体にアニメ顔の女性。しかしいかにもな眼が肌色で塗られているところに表現としての捻りがあり、技術的にも高いと思う。
・我妻直樹「モノクロームランドスケープ」:タイトルのまんまであるが、天からわき降りる雲と巨大な月が印象的。
・坂本美貴子「The Melting Ice」:パステルカラーに染まって溶ける氷。
・洞口友香「やさしい刺」:顕微鏡写真で見た生物を描いた作品。考えるとありそうだが、見たことのない作品。
・打田愛美「夜空の瞳」:巨大な月の手前にシルエットで木と猫がが浮かんでいる。マンガでは良くある表現だが、思いっきり良く描いてある。

見ていて思ったことだが、「道展」っぽい作品を見たくないように思う。今この年齢でしか描けない、大人には思いつかない新しい作品を見たいのだ。普通に気持ちの良い作品が多かった気がして物足りない。

作品のアニメ・マンガ・ゲーム化については、生まれた時からそのような映像作品に触れているのだから、当然のことだと思う。しかし、その影響が消化されないままに生で出てしまってはどうにもならない。その意味では鈴木隆文の「指輪」は自分なりの消化を経て描かれた作品だと思うのだ。

■スカイホール「札幌大谷高等学校美術科第19回卒業制作展」。丹野真莉枝「離陸する」は燃えるような魚を描き、背景の引っかき線も効果的。卒展にふさわしい傑作だと思う。山形牧子「テガミ」はパイプだろうか建物だろうか。ボンヤリとした形を描いてなんだか気になる。

■さいとうギャラリー「多摩美術大学版画OB展」。押切舞「an eclipse」は人体のイメージを描いた大作。澤村佳代子「車軸」は描かれたものの釣り合いが取れた小品。友野直実「ひとつまたたき」は水に浮く葉を描き、淡い色彩が良い。

■道新ギャラリー。ロビー側に片岡球子の作品3点がロビー側に展示されている。ぜひ見るべし(好きなタイプの画ではないが)。

■時計台ギャラリー「高文連石狩支部美術部顧問展」。安藤和也「EXIT-04」は男性の裸体イメージ? セクシーというよりはアンドロイドを描いたような硬質な感じ。

■たぴお「KYOCYO展」。渡辺伊八郎の作品が印象的。アホみたいにシンプルな赤い円が描かれているが、まさに太陽のイメージ。その太陽の内部が偽物っぽくて面白い。

■紀伊国屋ギャラリー「濱登武展」。スーチンや木田金次郎にも似た大胆な作品。似ていると感じたからといって悪いわけではもちろんない。眼を奪う力があると思う。

中華ちらし4

2008年02月02日 13時22分17秒 | 食べ歩き
テンプレートを変えて見た。以前のもデザインは良かったとおもうが、字が小さいのが気がかりであったのだ。多少見やすくなったかなと思う。

さて、今週も中華ちらしだ。ファクトリーの札幌市写真ライブラリーに行くついでに「E」に寄ってみた。ここではセットメニューでしか食べられないようである。

中華ちらしにエビチリ+鶏唐揚げ+卵スープ+ミニデザートがつくのであるが、エビチリが今ひとつ。これが美味しいとセットとしてお徳感がますのであるが、これならば中華ちらし+卵スープで値段を下げてくれた方が良い。

中華ちらし自体は豚肉、卵、もやし、玉ねぎ、ピーマン、筍、キクラゲ、紅しょうが、海苔という具が乗っており美味しいと思う。特に海苔というのは”ちらし感”が増して良いと思う。

隣の客も同じセットを注文していたのだが、店員さんに「中華ちらしというのは、お酢がきいていませんよ」と念押しされていた。私には確認してもらえなかったのだが、中華ちらしのブームが来ているのだろうか(いや、来てない)。

三岸好太郎美術館

2008年02月02日 12時48分10秒 | ART
私の好きな三岸作品は「油壺とコップ」「陽子像」「面の男」「悪魔」「のんびり貝」といった所であろうか(ベタだなあ)。

先日の展覧会で「鷺宮風景」というのは初めて見た気がするのだが、今回の所蔵品展でも展示されていた。彼の風景画もなかなか面白いものがある。

【鷺宮風景】色が出なかった。


【植物園】近くで見ると荒っぽい塗りだが、遠めに見ると良い。


【大通教会】


【大通公園】


写真ヘタだね。