散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

伝説のマスター

2008年02月23日 22時33分24秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ギャラリー巡りを終えて、すすきののバー「C」へ。ウィスキーソーダ、そしてラムのソーダ割りにライムを入れてもらう。カウンター逆サイドには葉巻をくゆらす女性。うーん、大人だ。

2軒目はすすきの駅直結の若とり「Y」へ。最初から燗酒を頼む。いつも気のきいた通しを出す店だが、マグロ・ホタテ・タコの一口刺身、煮つぶ、チーズ豆腐と嬉しくなってくる。チーズ豆腐がほどよいコクで美味しい。



焼き物は鳥モツ、鳥精を頼んで、黒板メニューから鳥レバー煮にしてみよう。焼き物はもちろん美味い。マスターの塩加減が絶妙だな。鳥レバーには冷製だが、口の中で押しつぶすとじわっとコクが広がる。



続いて、砂肝、肉だんご、しいたけを注文。私はこの店の肉だんご(いわゆるつくね)が大好きだ。手で丸めてすぐに炙ったもので、肉汁があふれるのだ。しいたけはかなり大ぶりのもので、これを炭火であぶるともっちりとした歯ごたえがある。

最後にマスターお勧めの豚タンと、手羽先にしよう。豚タンは普通の肉に近い、癖のない味。手羽先も良い焼き上がりで堪能、満腹。

今日は雪が降り止まず、なるべく近いバーに行こう。地下鉄の駅を通って、クラシックなバー「Y」へ。20時少し前だったが、今年88歳になるマスターは既に店に出勤していた(普通、20時にお店にでるらしい)。まず1杯目はカルヴァドスベースのカクテルだ。

隣のお客さんの切り絵が終了し、マスターが私の前にやってきた。名物のカードマジックである。私が選んだカードをマスターが当てるという、ごく単純なものだが、なぜか種は分からない。

よーし、これはタイミングが良いぞと、マティーニをお願いした。若いバーテンダーさんも3人いるのだが、マスターがすぐさまカクテルを作ってくれるのだ。若いバーテンダーも腕は良いのだが、やっぱりマスター作のカクテルが飲みたいのだ。そのマティーニは味にかどのない、しかしキリッと冷えて落ち着いた味。さすがというしかないだろう。

3杯目も目の前にきたマスターにサイドカーを注文。4杯目もマスター作のジャックローズである。たまたまタイミングが合ったからなのだが、ちょっとずうずうしかったかな? まあ、ありがたいことで、伝説の味わいを満喫。念のために書いておくが、伝説といってもバリバリの現役。カクテル作りの素早さ、精密さは素晴らしいものなのだ。

確か今年50年を迎えるバー「Y」。Yさんも元気でお仕事を続けて欲しい(と私ごときがお願いする)。


20080223ギャラリー巡り

2008年02月23日 16時32分56秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、西区民センター→ギャラリーミヤシタ→ポールスター→ロフト→富士フィルムフォトサロン→たぴお→時計台→さいとう→スカイホール→近代美術館→資料館→リンケージプラザ→札幌デザイナー学院→三越→北海道画廊の15箇所。

■ギャラリーミヤシタ「藤山由香展」。うっかり11時半についてしまったが、快く開廊して頂いた。色彩を中心にした抽象画。水などの自然を想起させる。

■ポールスター「この指とまれ展」。川上さんの作品を見に行く。林檎を描いたかわいらしい小品。その他の人もなかなかの名手ぞろいである。

■ロフト「北の骨董屋さん大集合」。絵画を中心に見る。私は完全に冷やかしだが、誰がこういうの買うんだろうな。砂澤ビッキの木彫りの鰈(100万円)がありビックリ。以前、北海道画廊でも名品を見つけたが、芸術の森美術館で時々展示されるやつより良いものがあると思う。

■時計台ギャラリー「行動展北海道地区作家展」。大作が多く、見ごたえあり。
・矢元政行「陸に上がった船」:いつもの矢元作品であるが、横に細長い構図がピッタリ。
・神田一明「アトリエの彼」:アトリエにいる茫洋とした人物像。
・笠松禮子「Cry against war」:鳩と空気の渦のようなものが描かれ、さらにその前面に黄色の線が引かれているのが効果的。
・近藤みどり「守護者の掟Ⅰ」:植物のさやからはみ出す生命体のような物体。
・松木眞智子「デンドロフィリア」:木の枝が折れたようにも、渦が複雑にまいているようにも見える。動きを感じる作品。
・梅津美香「真夜中の食卓」:段になったテーブルに石や花や魚を配した作品。散らかりそうな画なのに、落ち着いて見える。

私は特にB室の雰囲気がお気に入りだ。

■さいとうギャラリー「水戸麻記子絵画展」:水戸さんの作品からはポジティブなエネルギーがものすごく伝わってくるので、大好きなのである。さらに真面目一辺倒ではない、ユーモラスさもお人柄を感じるのだ。

「昭和の遺影Ⅰ」「Ⅱ」。黒電話となんだか分からない物体(缶切らしい)を人物の顔に見立てて、重々しい肖像画風に描いた作品。高い所に、しかもわざと斜めに傾けて、より肖像画らしさを強調しているとの事。

「海の遊園地」。魚介系アイス売りが目立つが、カブトガニバイク、マンボウ型飛行機など細かい所まで見逃せない。海洋生物に関して聞いて見たのだが、水戸さんはニュートン(科学雑誌)から構想を思いつくことがあるそうなのだ。といっても、最近のニュートンはCGが多いのでご不満だとか。この傾向の作品は減るかもということであった。

「冬待ち」。枝に小鳥たちという何気ない作品のはずだが、どこか懐かしく、好感の持てる作品。良く見ると枝にかかる雪が真っ青というのも不思議だ。

「引越し協奏曲」。もう「お幸せに」というしかない作品。花嫁衣裳の下がジーンズだったり、枝に謎のカエルがいたり、これも細かい所を見過ごせない。

「ケルベロス」。ムクムクの可愛らしい地獄の番犬。小さな火を吐き、尻尾は蛇。

もう一室は「両忘菴 墨蹟とオレゴン窯陶芸展」。こちらでは饅頭と抹茶を頂いた。なるほどこういう茶碗でお茶を頂くと言うのも良いものですな(茶室でないので楽ちんだ)。



■北海道立近代美術館「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」。吉村先生効果だろうか、開催すぐからかなりの混雑ぶりであった。さっと流し見。



■札幌デザイナー学院「卒業制作展」。私は生徒さんの親に近い世代だからなあ。「オジサン、昔はアニメ特撮マニアだったんだよ」と心の中で思う。

■三越「榎俊幸展」。時間つぶしにと思ったら、意外な好展覧会だった。麒麟、鳳凰、龍、虎、ウロボロスなどを美しいタッチで象徴的に描いた作品。かなり好きなタイプ。

「片桐聖子 日本画展」。こちらも面白かった。日本画と言っても洋風のイメージ。「What is that?」では洋風浴槽に横たわる女性と、それを見つめる幼児が描かれている。微妙なエロティックさがある。全体をマス目上に区切り、ピンクと金の色彩を配しているが、この表現から想像されるような下品な感じではなく、ポップかつ幻想的。

雪にもまけず21742歩。

またも失敗

2008年02月23日 12時00分15秒 | 食べ歩き
本日は雪をものともせず外出。まずは昼食と中華ちらしのある店に行ってみたが、なんと土曜定休。この間の店は日曜定休で涙をのんだが、またではないか…



ということで、蕎麦の店「B」へ。蕎麦定食を注文する。これはもりそば(かけそばも可)、山菜御飯、コンニャク鱈子あえ、キンピラ、白菜辛子煮、漬け物というセットである。





この店の蕎麦はなかなかワイルドで私の好きなタイプ。山菜御飯はもっちりとして量もたっぷり。最後に濃厚な蕎麦湯で満腹である。

しかし中華ちらしを食べられなかったことが心残りだ。