本日は、北海道画廊→ユリイカ→ARTスペース201→さいとう→スカイホール→ウエストフォー→時計台→たぴお→大同→北大病院&博物館→ギャラリーエッセ→コンチネンタル→ADPギャラリー→NEWSTAR→ユリイカの14箇所(のべ15箇所)。
■ギャラリーユリイカ「木村環作品展“Perfume Garden”」。待ってましたの展覧会。午前中に足を運ぶも、木村さんは不在。残念に思いつつも、作品をじっくりと見る。
「花1」:植物の綿毛の上で、魔女?3人の集会。何やら光のようなものを授けているシーン。綿毛の中央部が鉛筆画なのに光って目がくらみそう。今回の私の一番。
「肖像3」:謎の綿毛髪の少女。真正面を見据える目が眩しい。
「肖像5」:何やら険のあるまなざしの女性。その髪の毛には女性を思って死んだと思しき男性の魂が累々と。
今回は植物の描き方に多少変化を感じ、一部「ブルノフスキみたい」と思ったりする。図録を販売しているので、また後でこよう。
■さいとうギャラリー「関谷修平・小菅和成展」。関谷修平の作品はものにより方向、動き、スピード感を感じる版画作品。
「なべ25展」。佐藤郁美の「タネノミ」、何だか妙に安定感のある形を描いて、非常に目に付く(良い意味で)。「あまいなみだ」は余白の妙が効いている、日本画的バランスの版画。
■時計台ギャラリー「第7回サッポロ未来展」。佐藤仁敬「paranoid」はアジアン的な布地の感じのする人物像。女性の手足が妙に大きい所もまたワイルドだ。
私は宮地明人作品の精密さを心から好きなのだが、どうにも表情の作り物めいた感じが気になるようになってきた。意識的に分かりやすい感情を消して描いているとは思うのだが…。女性が横を向いている「dry」はその辺が美味く処理されているため、ほっとする。
平野可奈子「母子像」。普通には母子像に見えないようなちょっと怖い版画作品で気になる。田中怜文「正午」はセピア調の美少女という感じの作品。
青木美歌の「flowly bottle」。彼女の作品を見て以来、非常に素晴らしいと思っているのだが、今回はじめての疑問。誰も知らない世界に生えていた謎の植物を、誰かが摘んで家に持ってきてしまったような台無し感を感じた。
■ADPギャラリー「小樽商科大学写真部三月展」。サブタイトル「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているか」に興味をもって、初めてのギャラリー訪問。とはいえ、とても真面目な写真展であった。
※ご存知の人に説明するまでもないのだが、サブタイトルは「ジョジョの奇妙な冒険」のセリフから。人の命をエネルギー源にするようになったライバルに対して、主人公が「きさま今まで何人の命を奪ってきた」と言ったところ、そのライバルが吐いた素敵なセリフ。確かに食べたパンの枚数なんか覚えてませんよね。
■(再度)ギャラリーユリイカ。昨年末の木村さん&藤谷さん展覧会の模様を図録にしたものを購入する。家に帰って写真を見てビックリ。小さいけれども私の姿がまるでプロデューサーのように写りこんでいるのだ。困ったものだ。
※冒頭写真は北大病院前の本田明二作「母子像」。