散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

後志(8)

2009年11月08日 21時41分48秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽駅方面に戻り、2回目の来店となる蕎麦屋「A」へ。



結構歩いたのでビールを注文。つまみに梅味噌きゅうり、長芋千切り、生ゆば刺身。生ゆばは久しぶりに食べるが、美味しいなあ。



飲み物を酒(立山)に切り替え、燗してもらう。つまみは昨年も食べたゆり根天ぷら、揚げ焼と少し暖かいものを食べよう。





もう1杯、東一を燗してもらい、最後にもりそばで締める。最近、田舎蕎麦ばかり食べていたが、ここでは更科粉の蕎麦のようだ。結構濃いめのつゆにつけると、うーむ、実に美味しい。これは歯ごたえというより香りを存分に楽しむ蕎麦である。さわやかな風味がするね。



さて、2軒目はいつものバー「A」だ。途中で買い物をしていたらしい、バーのママに出会い、一緒に入店。いつも変わらぬ雰囲気を保つ、バーである。でも昨日は野球中継でさすがに賑やかだったかも知れないな。

1杯目は濃厚ジンフィズ。タンカレーががっちり入っている。2杯目はこの店に来た時の定番、シャンゼリゼ。ここでつまみに小豆島のオリーブが登場した。塩っ気がきつくなく、木の実とフルーツの中間というオリーブはなかなかいける。





3杯目も最近の定番、レディーズカクテルだ。またもや贅沢に、マッカラン12年を使ってもらった。これは普通の値段で飲ませてもらうのが申し訳ないカクテルだ。

と、ここまで快調に飛ばしてきたのだが、4杯目を飲もうとして危険な雰囲気が感じられた。どうやら相当酔っているのだ。昼間のウィスキー試飲の影響も残っているのかもしれない。今日は大人になって、帰ることにした。また小樽には来るであろう。その時はバーのジュークボックスでかけてもらうために、私が唯一持っているシングルレコードを持ってくることにしよう。


→お店の看板が更新されたようだ。

***
翌朝目が覚めてみると、昨日の判断が正しいことが分かった。相当な二日酔いである。これを予想していたわけでもないが、仕事は休むことにしていたので、ダラダラと1日過ごしてしまった。

後志(7)

2009年11月08日 16時57分11秒 | ART
その後、金融資料館→小樽美術館→小樽文学館と見学。

金融資料館は通常の常設展示しかなかったが、金融クイズをやったり、日銀の機能を紹介するビデオを時間つぶしに見学する。



続いて小樽美術館では「中村善策に学ぶ風景との出会い展」。

「夏」:手前の原っぱから山への景色。手前に数本の草花があるのだが、中村善策にしては珍しく木々が描かれていない。
「樹間の港」:小樽公園から木々の間を通して見た港の風景。

他に手作りの額縁に細かく描かれた風景画(タイトルなし)があったが、これも珍しいのではないだろうか。次は2階の企画展「第3回北海道現代具象展」へ。いずれ札幌にもやってくるのだが、すいている小樽美術館で見るのは良いものだ。

伊藤光悦「VOYAGEⅡ」:砂場で朽ちつつある飛行機を赤系統で描いた作品。滅びの風景は同じだが、微妙に変化がある。飛行機に「Phoenix」と字が入っているのは、かすかな希望だろうか。
佐藤武「時」:空に浮かぶ巨大な立体はいつもの風景だが、良く見ると不規則な形の組み木のようになっている。
大場再生「ジベルニーの夢」:独立展からの招待作家。睡蓮の池の前でもの思う女性。

岩岡航路「風景画展」:こちらは国画会からの招待作家。海辺で宙に浮いた画を見る3人の女性。シュールな感じで面白い。
安田祐三「新生」:巨大な木の根元で跪いて目を閉じる女性。バラが2輪、女性を見守る鹿と象徴的な雰囲気。
柏本龍太「innocence」:二紀会からの招待作家。今回、最大の目玉はこの人ではないだろうか。全く私は知らなかったのだが、只者ではない感じ(日動画廊で個展を開いたことがあるようだ)。作品は座る女性を実寸以上の大きさで描いたもの。女性の周囲に空間のゆがみのような効果が描かれており、静と動が両立している表現だ。これは素晴らしいと思う。

輪島進一「化粧」「楽屋裏」:しばらく白黒路線で行くのだろうか。
村上陽一「羽船」:六体の謎の物体を従えた、赤いコートの少女。浮かぶ船には彫刻作品ぽいものが乗っている。左手のアーチ型の入り口から見える風景が、何となく中世っぽい。

続いて、小樽文学館「ちまちま小樽文壇史展」へ。昨年の公開から話題になった、文学・歴史上の有名人の人形+仰天エピソードの展示である。撮影OK、人に知らせるのOKだそうなので、結構写真を撮ってみた。



まずは小樽生まれの歌手、小林千代子。ゴールデンマスク(笑)という覆面歌手としてデビューし、200万枚を超えるヒットを出したそうだ。



続いてナイチンゲール。病院を改善しまくり、死亡率を40%から2%に減らした実績を持つ人(院内感染が多かったのだろう)。ブームが巻き起こり、ナイチンゲールグッズができたそうだ(商魂たくましい人はいるものだ)。



次は杉田玄白。「ターヘルアナトミア」で有名になった玄白は、日本に初めて来たビールを試飲させられたそうだ。感想は「まずい!」とのこと。



最後はガウディ。もちろんサグラダファミリアの建築で有名なのだが、最近、あの教会は建築届を出さずに着工した違法建築ということが判明したそうだ。しかし、いまさら取り壊すわけにも…



と、まあ、この調子で何十体と人形があるので、興味のある方はぜひ。エピソード解説の文が大量にあるので、真面目にみると相当観覧時間がかかると思う。

さて、晩飯を食べよう。

後志(6)

2009年11月08日 13時47分26秒 | 食べ歩き
13時ちょっと前に小樽到着。晩飯の時間もあるし、早いうちに軽めの昼食を取っておく必要がある。ずいぶん彷徨いながら、夜は居酒屋の「N」に入る。店頭の看板にラーメン550円とあったので、それほど重量感のあるラーメンではなかろうという判断だ。



醤油ラーメンを注文、他に客がいないため(不安だ)、すぐに到着。早速食べる。写真では麺が全く見えないが、細めの麺はゆで加減がちょうど良い。スープは魚っ気のある、旭川ラーメンのようなスープだ。脂分も見えるが、それほどくどさはなく、一安心である。



途中で元丸井今井の前の商店街を通ったが、居酒屋・本屋も閉店で、特に日曜日の今日は閑散とした小樽中心部である。メルヘン交差点のあたりは、大変なにぎわいらしいのだが、その辺には行きたくない。


後志(5)

2009年11月08日 12時02分45秒 | Weblog
遅くまで飲んだ割には、さほど具合悪くなく起床。朝食は弁当が届けられるように手配されている。ありきたりだが、実はまだ温かいため、なかなか美味しい。



さて、知人達とは別れて(何しに来たのだか)、私は余市に移動。余市といえば言うまでもなくニッカ工場見学だ。一応今回は、見学お姉さんの説明を一通り聞いてみる。





途中の有料試飲カウンターのあたりで、見学からはぐれ、何か飲むことにしよう。メニューを見ると、以前はなかったと思うのだが、竹鶴35年があった。ボトル1本だと73500円ととても手が出ないのだが、ここでは原価提供で少しだけ飲むことができる。写真の量で1700円だから、あまり興味のない人には信じられないかもしれない。



味はうーん、マイルドでかつ余韻は長い。でも、普通の余市の10倍旨いかと言われると、そうではない訳で…。自分の味覚が追い付いていないという気もする。

その後、試飲会場で鶴17年(これは良くできている)、余市10年(これも値段を考えると、素晴らしい)を飲み、さすがに只飲みだけではどうだろうかと、シングルアップルブランデー弘前12年を購入(初めて見た)。





以上で余市から小樽に移動する。