散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

新春恒例の帯広(6) 琴似にて

2012年01月08日 23時59分21秒 | 飲み歩き・琴似界隈
帯広から札幌へ。JRを乗りついで、琴似に到着。途中も少しウィスキーを飲みながら帰って来たのだが、やっぱりさめてしまうんだよな。ということで、年始のあいさつがてら、琴似のバー「D」へ。

まだちゃんとしていたので、イチローズモルト・シングルカスク・ホグスヘッド・1991と、ちょっと高級なものを注文。



これは最近のイチローズモルトとは、ずいぶん印象の違うボトルだ。味はと言えば、甘味が結構感じられるが、58度のアルコールがしっかり効いてくる。実は酔っ払い気味なのか?(多分、そうなのだろう)。

珍しく2杯で切り上げようと、最後に「アクアビットベースで酸味のあるものを」と注文。アクアビット+キウィリキュール+ライムの爽やかな甘味のあるカクテルが登場した。

これを飲んで、何とか24時前に帰宅。急に酒が回り出して、倒れるように眠る。

酒もたっぷり飲んだし、移動疲れもあるのだろう。明日はのんびりして、週明けは、そろそろ仕事も真面目モードに入ることになるだろう。

新春恒例の帯広(5) 新店開拓

2012年01月08日 22時32分10秒 | 飲み歩き・北海道内
日曜日の帯広と言えば、最近は迷わず焼肉「H」に行っていたのだが、たまには新しい店に行ってみたい。というわけで、3連休の中日なのに、ほとんど人通りのない飲食店街をさまよう。その結果、恐らく帯広ではかなりの老舗と思われる、居酒屋「B」へ入店。

今日もやはり燗酒を注文。カウンターが15席位(他にテーブル、座敷)と立派だが、日のせいか、時間帯も早いせいか他に客がいない。暇だったのか、店主の方が「おでん行く?」と素早い攻撃を仕掛けてきた。

確かに昨日も食べたが、ちょっと雰囲気の違うおでんを試してみたい。早速、豆腐、肉だんご、ロールキャベツを注文してみた。



まずは豆腐から。中心部までいい味が浸透している。続いて、肉だんご。淡白なものばかり食べていると、こういうタネが嬉しくなってくる。辛子をたっぷりつけるのも、いいものである。

そして、ロールキャベツ。これは具がスパイシーというか、不思議な味付けだ(決して悪くはない)。

やや落ち着いたところで、カウンターに新聞記事もあるように、この店の名物らしいホルモン唐揚げを注文。



写真左隅の辛味噌を付けて食べるところにポイントがあるらしい。最初だけホルモンにはちょっとした臭いを感じたが、丁寧に処理されているせいか、その後は気にならなかった。辛味噌とネギを合わせて食べるとピッタリである。

少し満腹感が来たが、じゃがいもと牛すじのおでんを追加。



牛すじは良くできている。肉っぽい部分と筋の部分(脂っぽさは皆無)のバランスもいい。じゃがいもは何と皮つき。とはいっても、上品な仕上がりで、それ程土臭さは感じない。

トイレに行くと、途中の階段の手すりが面白かった。柱の部分が木製の一升瓶の形なのである。かなり凝った造りになっている。



私は居酒屋における「ちょっと寿司推奨委員会」の人なのだが、嬉しいことに2カンのあん肝寿司を発見。これを締めに注文しよう。



こんなスタイルの寿司をポン酢で食べるのかと思ったが、寿司醤油で食べる。もう一息あん肝が柔らかいとベストだと思うのだが、それでもあん肝と寿司めしが混然一体となって溶けていく所は、まさに文句のない締めとなった。



前回も来た「TAA」でジンソーダ割りを1杯飲んで時間をつぶし、スーパーとかちに乗る。行きの電車は結構混雑していたのだが、帰りはガラガラ。本を読んだり、ブラックニッカをちびちび飲みながら帰宅。


20120107-0108ギャラリー巡り

2012年01月08日 16時21分13秒 | ART
1月7日
富士フイルム→らいらっく→スカイホール→道新。
帯広に移動して、勝毎サロン→市民ギャラリーと計6か所。

1月8日
帯広美術館→帯広百年記念館→帯広市立図書館の3か所。

■帯広美術館「シャガール、パスキンとエコール・ド・パリの綺羅星たち」。正直、北海道立近代美術館のコレクションなので、期待はしていなかったが、この辺の作品を見つめ直す良い機会となった。



マルク・シャガール「ダフニスとクロエシリーズ」:22点の展示があったが、近美でもこれほどいっぺんに展示することは、あまり無いのではないだろうか。初めてどういう話なのか、理解することができた。
キスリング「魚の静物」:改めてみると、サイズも大きいし、なかなかいい作品であることが分かる。
藤田嗣治「フランス娘」:服や髪の毛の柔らかい線は、浮世絵を思わせる。実はこれ木版作品らしい。

藤田嗣治「二人の女」:こちらは墨絵のぼかし技法を使ったかのように見える油彩である。今でこそ、不思議には思わないのかもしれないが、当時のパリでは新鮮だっただろう。
アンドレ・ドラン「裸婦」:これは初めて見るのかもしれない。近美も代表作だけじゃなく、きちんと展示ローテーションを考えて欲しい。
エルミーヌ・ダヴィッド「パリ郊外-二匹の白い犬」:もしかして路面電車が描かれているのか? 今回、改めて見直したのはキスリングとダヴィッドだな。

それからパスキンが50点ほど展示されていた。彼はパリで個展を開催する前日に自殺してしまったらしい。

「荒野の騎手」:アラブ風の感じがする。パスキン作品は結構初めて見るものが多かった。
「犬の愛嬌」:ちょっとカット風というか、イラストタッチの作品。
「カフェの庭で」:キュビスム風の作品。

「裸婦の構図」:決して女性の理想像ではなく、多分、娼館に実際にいたんだろうなと思わせる女性像が多い。
「新聞を読む人」:彼は「良きサマリア人」とか「サロメ」などの古典テーマも書いているのだが、現代作家というか、今の風俗そのものを描いているのだ。
「キューバの人達」:もう一つの特徴は、色彩画家としての側面だろう。決してけばけばしくはないのだが、カラフルな作品も多い。

「フロリダの黒人たち」:彼の作品にはニューヨーク、キューバなども登場する。世界が狭くなり、人間が見通せるようになってきた(思っていただけかもしれないが)時代の雰囲気が感じられるのだ。

コレクションギャラリーの方は「開館20周年記念 コレクションのあゆみ」とあって、カラーの立派な小冊子も無料配布されていた。



カッサンドル「北極星号-フランス北部鉄道」:帯美のプリントアートコレクションの一つ。レールが地平線に向かって、スコーンと突き抜けて描かれている。
小林敬生「蘇生の刻-緑の星-」:世界を思わせる円の中に、あらゆる鳥・魚・虫が濃密に描かれている。

小林敬生「陽はまた昇る-緑の星・08D-」:水辺、水中、ジャングルがオーバーラップしたような構図。白黒なのに濃厚な色彩が感じられそうな気がしてくる。
ギュスターヴ・クールベ「釣り人のいる風景」:大自然が描かれた作品であるが、小さいながらも釣り人が丁寧に描かれている。これは良い作品を入手したのではあるまいか。

素晴らしい青空を見ながら、街の中心部に戻る。



日専連のビルで、佐藤美和子の作品を発見。道展に出品していた人だな。


帯広補遺 姉妹都市

2012年01月08日 16時07分06秒 | 写真館
帯広のとかちプラザにあった、姉妹都市コーナーより。

国際友好都市 中国朝陽市。



国際姉妹都市 アメリカスワード市。



開拓姉妹都市 松崎町。



産業文化姉妹都市 徳島市。



観光文化姉妹都市 大分市。



国際姉妹都市 アメリカマディソン市。



帯広市民は、全部知っているのだろうか?

新春恒例の帯広(4) 帯広の集大成

2012年01月08日 13時22分09秒 | 食べ歩き
午前中に所用を済ませ、昼頃、帯広に移動。天気は十勝晴れというか何と言うか、恐ろしいほどの青空だ。



まずは昼食を食べていこう。帯広美術館方面に行くとあまり飲食店がないので(存在はしているのだが、歩いて行く感じがしないのだ。やはり車移動が前提なのか)、駅中の「KH」で食べていく。



この店の看板商品と思われる「十勝のかき揚げ丼」を注文。具材はじゃがいも、鮭、しめじ、ホタテ、とうきび、ゴボウ、アスパラ、海老、枝豆(これだけ発見できなかった。時期外れということか)と実に豊富なのである。



また細かい具がごちゃまぜになっているのではなく、それぞれのパーツが分かるくらいの大きさなのだ。従って、結構そのものの味がはっきり分かる。中ではじゃがいも、ゴボウ、アスパラ、ホタテなどが香り立ち、いい感じであった。

味噌汁も美味く(漬物だけ、もう一息だ)、十勝満喫の味であった。そうそう、天丼のタレが別の小瓶についてきたので、味の調整は可能。私はかき揚げ自体は、店側の味付けで十分だったのだが、ちょっとご飯にタレをかけて食べてみた。あまりやりすぎるとしつこくなると思うが、これはこれで美味いものである。

よし、昼飯も終わったし、美術館へ行こう。