本日は時計台→道新→三岸→資料館→エッセ→大丸→紀伊国屋→大同→たぴお→STV→富士フイルム→三越→スカイホール→さいとう→ivory→趣味の郷の16か所。
■時計台ギャラリー「北翔大学芸術メディア学科美術コース絵画ゼミ選抜展」。
能和暁「ケムリドローイング(連作)」「同12-01」:カラフルなケムリを描いた意欲作。
石井貴子「貝」:緑色でサザエの形を描いた作品。真正面からものに向かう姿勢が感じられる。
■三岸好太郎美術館「もう一人のミギシコウタロウと節子と」。必見。
三岸黄太郎「風景」:初期作品は好太郎に近い感じがする。
同「スーバリ通り」:これはビュッフェを思わせる強い線で描かれている。
同「裸婦」:といいつつも、顔や手が描かれず、ヴィーナス像のような感じ。曲線が上手い。
同「五重塔」:黒地に青い色を載せて、スクラッチ手法で黒を浮かび上がらせた作品。HOKUBU記念美術館で見た時は、晩年の作品にスクラッチが目立ったのだが、かなり前の時代から使っているようだ。
同「冬日」:左側5分の2が白のみ。右側に黒と緑の複雑な色彩を使っている。
同「坂道」:かすかに見える空の青が眩しい。
同「カーニュ風景」:父母の影響は当然あるわけだが、独自の色彩センスも感じられる。
同「春めく」:彼の作品は概ね穏やかな感じがするのだが、年を取って妙に枯れてしまったという感じではない。
同「雷が落ちた」:HOKUBU記念美術館でも見た、傑作。雷のラインに緊張感があり、こういう所が穏やかさだけではないと思えるのだ。
同「神々が居るところ」:海岸にいくつかの石がある、不思議光景。
同「街」:暗い中に白い建物が浮かぶ。墓地のようにも、ストーンサークルのようにも見える。
三岸好太郎「アトリエの庭」:浜松市美術館から来た、珍しい作品。単純に庭を描いただけではなく、彼の作品イメージが浮遊しているようだ。
三岸節子「アルカディアの赤い屋根(ガヂスにて)」:連なる赤い屋根とわずか2センチ程の青い空。
同「僧院のある町」:暗い闇に沈んだ黄色い壁の建物。映画のワンシーンのような、デザインセンスが感じられる傑作。
非常に良い展覧会だったが、初日は講演会準備もあるため、十分に見ることができなかった。前期・後期に分かれているようなので、再訪することにしよう。なお、普段展示をしていない2階の映像室にも水彩・素描があるので、忘れずに見た方が良い。
今回で今年度のスタンプラリーも終了となり、迷った結果、「ULTRAMAN ART」の図録をもらった。
■札幌市資料館「資料館をARTする」。資料館の廊下などにある作品は、オープンスペースにあるものとみなして写真を掲載させていただこう。
村本崇洋「雪風に飾る」:ランドリーハンガーとは気がつかない、ある種の美しさがある。
冨田哲司「see:saw 見る:見られる」:資料館の天井に意外な光景が。
Morgan Wong「Odontoglossum-My color is…-」:館内にはあちこちに展示がされている。手前左は石川亨信の作品。
今回は天井に目を向けさせる作品が多い。初めて資料館のライトの美しさに気がつく。
川上りえ「Mirror to Sense the Truth」:これは、控訴院をイメージして作られた鏡なのだ。自由に触って、回転させることができる。
■ギャラリーエッセ「2012 SAPPORO ART LABO の仲間展」。
澁谷俊彦「瞑想の庭」:白い円形の物体を重ねた展示。円の下にはいつものように彩色がされているのだが、2色に塗り分けているのは初めてではないだろうか。
酒井秀治「札幌スケッチ散歩-水彩画」:札幌市内なので、場所も分かるし楽しいスケッチだ。西林のショーケースでカツライスなんてあるのを見ると、たまらない。また海外旅行時のスケッチブックがあり、おおば比呂志をちょっと思わせる。
■紀伊国屋「学校法人美専学園 北海道芸術デザイン専門学校 第44回卒業制作展予告展」。
濱田結「光はときどき毒と独」:ついキャンバスに青い絵の具をぶちまけてしまった、女生徒の後ろ姿。卒業制作らしい作品だ。
山崎憂希「50年代のアメ車」:いわゆるスーパーリアル画。アメ車のメタリックな感じが良い。
■大同ギャラリー「New Point VOL.9」。
川上加奈「ベタ」:茶色地に金魚にも見える赤が見える。珍しい絵画作品。
国松希根太「HORIZON」:地平線に見える嵐の予感。
前澤良彰「20111219113517muroran」:ボロボロの住宅風景写真。いろいろなことを想像してしまう。
水戸麻記子「犬と女」:独眼竜花嫁か? 女性の膝に雑誌「Newton」が乗っているのが水戸さんらしい。
■ギャラリーivory「グレープフルーツ展 GF10」。
本間恵「宇宙」:波打ち際にある「宇宙商店」。宇宙服の客がやってくるという楽しい作品。
■趣味の郷ギャラリー「作家不明油絵展」。版画だと3000円位からあるようだ。酒が飲めなくなったら、美術品収集をするかもしれないので、それまでは勘弁して下さい。