散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

快適な東京(14) 銀座バー

2014年09月13日 22時02分25秒 | 飲み歩き・東京
最後は久しぶりのバー「FS」だ。前回東京に来た時は、ちょうどここに勤めているY氏がバーテンダー全国大会で優勝した直後だったので、とても混雑で入れる状態ではなかったのだ。



ということで、今日はY氏にお祝いを言い、まずはモスコミュールから。刺激のあるカクテルでのどを潤す。

2杯目は店主K氏に珍しくレッド・バイキングをショートで注文。アクアビットベースのカクテルなのだが、スタンダードなのでめったに頼まないのである。

ここで、このバーの2号店が銀座7丁目にできるという新情報を聞き込む。店のブログにももう書いているそうだから、私がここで書いても許されるだろう。新しいスタッフも入るということで、長らく続いた4人体制も実は本日が最後だったようだ。

さて、最後に「ウイスキーらしいカクテルを」とY氏に注文し、ハンターを出してもらった。ライウイスキーを使ったということだが、それにチェリーブランデーが合わさると、なんとも懐かしい味。これで締めて帰ることにしよう。

銀座から三越前に移動し、途中、小さなスーパーマーケットで買い物をしてホテル到着。

 

酒も回り、眠たくなって22時頃就寝。購入したカップ麺は食べたものの、焼酎お茶割り缶は飲み切れなった。

 

快適な東京(13) 古典酒場

2014年09月13日 17時58分33秒 | 飲み歩き・東京
ということで15時過ぎとなった。展覧会も4つ見ると辛いものがある。時間は早いがそろそろ飲みタイムにはいることにするか。どこに行くか考えたのだが、私は赤羽、北千住という東京北部飲み地帯には複数回行ったことがある。しかし、かなり印象深かった十条には一度しか行ったことがないので、久々に再訪してみることにした。原宿から新宿に移動し、埼京線乗り換えですぐに到着するので、場所的にも良い感じだ。


→原宿駅のすぐそばは緑がたっぷりなのだが、蚊とかいないよね?

十条といえばもちろん「S」である。開店時間まで今しばしかかるので、まずは十条散策と行こう。なんとも懐かしい食堂や洋食店を見て歩くうちに、私の心は穏やかになっていった。東京もこの辺は年配の方が多いし、心和むものがある。普段の私はかなりピリピリして歩いていることが、自分でもよく分かる。

時間をつぶしきれず、「SC」でアイスコーヒーを飲んで時間待ち。



16時25分頃にそろそろ行くかと店の前に来ると、おっと既に十数名の行列ができているのだ。何とか第一シリーズで入店できそうなので、私もそのまま並ぶことにした。

しかし開店時間の16時半になってもオープンしない。後で店の前にあった小さな案内板を見ると、どうやら現在は17時開店になっているらしい。結局17時ちょっと前に開店し、客のグループ単位に入店。これは全員一気に入店させるとてんやわんやになるので、数人ずつ満遍なく席に着かせ、最初の飲み物と食べ物を注文させて、上手く回す仕組みらしい。

私も1人で中央テーブルの一角に腰を下ろし、酎ハイを注文。通しは落花生2個。つまみはしめ鯖、煮込みを注文。なるべく前回食べていないものをと思ったのだが、煮込みは前も注文していたみたいだ。しめ鯖は全体に締めてある感じ。といっても酸味は強すぎず、食べやすい。煮込みは伝統的オーソドックスな醤油味。もつとコンニャクが入っている。

次は燗酒に切り替え、ぬか漬けを注文。ぬか漬けは大根、にんじん、キュウリの3つ盛り合わせで、小食な私にはぴったりだ。ところで飲み食いしたものの写真が全くないのだが、店内に「お客さま同士のトラブルになるので、撮影はお控え下さい」という掲示があったのである。

ああ、大勢押しかけるとそうなっちゃうんだよなと思ったが、実はネットで調べてみると食べ物だけをささっと撮るのはOKらしい。店内やメニュー撮影をしようとして他の人が入ってしまうのが問題らしいのだ。いずれにせよ、無作法には注意したい。

ぬか漬けで燗酒をもう一本(酒は180円)行って、飲みは終了。全体的には声高な客もなく、店のお姉さん(かなり年配の人ばかり、60歳オーバー?)達も穏やかに、それでいてきびきびと働く良い店であった。最後に5人でやってきてサッカーの話を大声でしだしたバカ者には、「こういう店に来るには1万年早い」と心の中で言っておこう。



交通の関係と少し歩きたい気持ちもあって、十条から東十条へと商店街を歩く。

 

東十条から有楽町へ移動。

東京写真館 十条界隈

2014年09月13日 17時05分41秒 | 写真館
十条は何と言っても商店街と食堂、そして高い年齢層だ。何となく心休まる場所だったが、もしかして住めば住んだで近所づきあいが鬱陶しかったりするのだろうか。

たまらない洋食店、食堂が続く。もちろん飲めそうな店も。

 



再開発の動きがあるらしい。



チャップリンキャラクターで。



ロシア文学を語る会(じゃないと思う)

 

十条から東十条の間には演芸場がある。



ちょっとこの辺の店はやってなさそう。



はい、東十条に到着。

 

快適な東京(12) 太田記念美術館

2014年09月13日 14時50分37秒 | ART
ここで悩んだ結果、次は近場の太田記念美術館「江戸妖怪大図鑑」を見に行くことにした。現在は、期間的に第3部ということで「妖術使い」にまつわる浮世絵が展示されている。



将門の子や瀧夜叉姫(元祖丑の刻参り)、児雷也など、妖術使いが登場する浮世絵作品の展覧会。私が印象に残ったのは、児雷也に味方するお綱という女性で、サーフィンよろしくナメクジを乗りこなすのである。

それから大学生か高校生くらいの女性2名が、いろいろ会話をしながら浮世絵を見ており、ある妖術使いが妖術で荷物を奪うというシーンで「(人間が)ちっちゃいよねー、妖術使って。置き引きじゃん」と行っていたのが笑えた。

快適な東京(11) 松濤美術館

2014年09月13日 13時36分38秒 | ART
ここから近くにあるはずの渋谷区立松濤美術館へ向かうのだが、またもやしばし道に迷い、やっとたどり着いた。ここでは「いま、台湾」という台湾美術院の作家たちを取り上げた展覧会をやっているのである。

 

謝里法「進化論四篇」:水墨風、血まみれのような赤、黒地に茶色、パステル調で牛を描いた4部作。
曽長生「霊光06」:室内の面をカラフルに塗り分け、壁にトカゲの模様がある作品。
李振明「五つの山」:重なり合う五つの山に、さらに観音のイメージを重ねた作品。技術的に上手い。

林盤聳「漂泊する台湾」:白と黒の台湾が横倒しになってプカプカ浮いている。自国のイメージなのだろうか。
林俊良「愛地球」:ブルー地に地球模様の白い鯉が泳いでいる。グラフィックポスター。
林俊良「地球温暖化」:氷山のように、白い人間の鼻と口、眼だけが水面に顔を出している。グラフィックポスター。

そこそこの年齢(私より上)の画家が多いせいか、現代美術というよりはクラシックな作品が多かった印象だ。

13時をすぎて、相当腹が減ってきた。渋谷はすかした店が多いので、私の最後の手段「美術館を巡っているときはそんなに食べることに興味はないぜ」戦法で、コンビニでおにぎりを一つ買って立ち食いする。


快適な東京(10) Bunkamura

2014年09月13日 12時14分21秒 | ART
田園都市線で渋谷へ戻り、次はBunkamuraの「進化するだまし絵」展である。渋谷駅にいた道案内のお姉さんに出口を聞いたのだが、出口をでてから方向を間違えてしまい、かなり時間を無駄にして美術館に到着。やれやれである。

そういえば、人形町でも渋谷でも秋祭りのようであった。



アルチンボルド「司書」:この時代から遊び心はあったのだ。現代風のセンスを感じる。
作者不詳「風景/顔」:風景と横たわる男の顔のダブルイメージ。これ17世紀初頭だからね。
ヴィック・ムニーズ「「裏面」シリーズ、星月夜」:ゴッホの「星月夜」の裏面を忠実に描いた作品。

福田美蘭「Coryright原画」:ディズニーキャラクターをわざと派手な光などで見えなくするよう描いた作品。
福田美蘭「婦人像」:古典的な夫人肖像画の目が、モーター仕掛けで動くというバカ作品。
トーマス・デマンド「浴室」:政治家の死亡現場写真から作成したボール紙の複製「浴室」をさらに写真撮影したもの。何が本物なのやら。

レアンドロ・エルリッヒ「ログ・キャビン」:石と木材で作ったキャビン。正面からは窓に雪景色が写り、裏面からは窓に暖炉のある暖かい部屋が見えるしかけ。
田中偉一郎「ストリート・デストロイヤー」:道路のひびなどに拳を振りおろした写真作品。自分で破壊したという雰囲気なのだ。
ゲルハルト・リヒター「影の絵」:表面には白い帯を描き、奥の壁に向かって影が伸びているという作品。確かに絵画って2次元平面上に無理やり3次元を写す技法だというところはある。

ラリー・ケイガン「蚊II」「トカゲ」:メチャクチャな鉄の棒の組み合わせかと思ったら、ある一方向から光を当てると、「蚊」や「トカゲ」の影が浮かび上がる。
ダニエル・ローズィン「木の鏡」:人の動きをセンシングして、7cm角の木のパネルに写しだす作品。インタラクティブ作品としては、あえてデジタルから遠い木材パネルを使ったところが非常に良いのではないか。札幌国際芸術祭にも出品してほしかった。
ルネ・マグリット「白紙委任状」:木々の間を馬に乗った女性が行く作品。作者が「白紙委任状」をこの人に渡したら、3次元空間のルールを無視するという暴挙に出たという設定なのだとか。

パトリック・ヒューズ「広重とヒューズ」:横に動くと絵が動いて見えるという、自分の目がどうかしたのか、作品にモニターが仕込んであるのかと真剣に悩んでしまう作品。これだけは現地で見てよ、というしかない。
エヴァン・ペニー「引き伸ばされた女#2」:巨大な女性の顔を縦に引き伸ばした立体作品。目が変になったような感覚がある。
トニー・アウスラー「ピンク」:カエルのような形に気味の悪い顔が投影された作品。影の形が何となくミッキーマウスっぽいのも狙っているのか。

スティーブ・バロン「a-ha「テイク・オン・ミー」ミュージックビデオ」:私の世代には何とも懐かしい、プロモーションビデオに手書きアニメを取りこんだ作品。約30年前のものなのだが、今の人たちにはどう見えるのか。

その他、北海道立近代美術館からもヴァザルリ、ヤーコブ・アガムの作品が出品され、結構人気をはくしていた。


快適な東京(9) 世田谷美術館

2014年09月13日 11時08分42秒 | ART
美術館の開館時間に合わせるため、朝食後しばらく休憩。30分ほどうたた寝をしてしまった。9時を過ぎたところで、よし、出発だ。まずは三越前から用賀まで移動。用賀から美術館に向けての直通バスで世田谷美術館へと向かう。発車直前のバスに乗ったため、一番前の運転手の横に立つことになってしまった。



会期があと2日となった「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展」へ、まずは行こう。会場には10時少しすぎに到着したのだが、特に展示室の前半部は結構な混雑っぷりである。

 
→右側は顔ハメパネルである。

ブシュロン社「インクスタンド」:あらゆる意匠で埋め尽くされた、豪華なインクスタンド。
クロード・モネ「ラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)」:今回の話題作。着物はぼってりした木綿のように見える描写。刺繍の模様が盛り上がっているように見える。壁に貼られた団扇は、軽やかに舞い落ちるように見える。あたかも一瞬の間にカミーユの姿を写し取ったかのようだ。
フィンセント・ファン・ゴッホ「子守唄、ゆりかごを揺らすオーギュスティーヌ・ルーラン夫人」:パッと見には稚拙にすら見える作品。色彩の大胆な配色が目立つ。

ウィリアム・ニコルソン「版画集『12のスポーツ暦』より≪スケート≫」:ほぼ黒のカッコいい版画。
ジョン・エドガー・プラット「ジャイアント・ストライド」:遊具の鎖を手にして、宙をかけるような子どもたち。
楊州周延「上野不忍共同競馬会社開業式之図」:厳めしいオジサンも登場する式なのに、空中にはなぜかタコ、牛、金魚、メアリー・ポピンズのような人、鶴が浮いている。

ポール=エリー・ランソン「密林の虎」:日本で描かれた虎は「猫みたい」とよく言われるが、西洋のもそれほど写実ではない。
ジョン・ディクソン・バッテン「虎」:二十世紀に入ると、さすがに写実的だ。
フランク・ウェストン・ベンソン「早朝」:鳥の羽ばたき音がするような作品。

チャールズ・キャリル・コールマン「つつじと林檎の花のある静物」:日本的でもあり、象徴主義的でもあるいい作品。
チャールズ・ハーバート・ウッドベリー「フロリダ海岸沖」:波の盛り上がりと泡を含んだ白い波頭を描いたダイナミックな作品。
ヤコビュス・ヘラルデュス・フェルデール「波」:向こうから手前に来る波模様の面白さ。

途中の写真もある風景画のコーナーでは、浮世絵~風景写真~印象派の関係性が何となくわかるような気がした。

世田谷美術館からは、またもや直通バスで用賀へと戻る(100円)。


快適な東京(8) 自由の身

2014年09月13日 07時41分23秒 | 食べ歩き
土曜日とあって、つい6時前に起床。7時過ぎにホテルの朝食。本日はご飯、カレー(!)、サラダ、スクランブルエッグを食べる。つい、カレーにそそられて食べ過ぎてしまった。しかし、このホテル、3日目だが少しずつ朝食メニューが変わっているので、なかなか健闘しているといえるのではなかろうか。