散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20140914最近読んだ本

2014年09月14日 23時42分04秒 | 読書
■「銀河帝国を継ぐ者」ガース・ニクス
プリンスとして前途洋洋の未来が開けていると思っていた主人公だが、自分は帝国の主人公でもないことに気がついてからが、さあ大変。苦労をしながら地道に実績を上げていくが、実績が上がりだすと目立ってしまい、暗殺の手が伸びてくるのだ。

■「ロッパ食談 完全版」古川緑波
現代でも知らない人が沢山いそうなメニューまで取り上げている。

■「突変」森岡浩之
突然、地球上のあるブロックが異世界の地球と置き換わるという現象が発生した。見たこともない、また危険な生物が地球上に現れるのだが、反対にそこに住んでいた人たちは異世界に転移してしまっているのだ。この現象に巻き込まれたある町の人々は、それぞれに得意技を活用して生き延びようとするが…。

■「酒場百選」浜田信郎
再読。

■「UFO血清 ペリーローダン480」シドウ
ついに7つの補完鍵がそろい、物質の泉の彼岸(って何?)に到達できる準備ができた。さて、千話まで後20巻。どうなることやら。

以下、図書館の3冊。
■「人生はいつも初体験」サトウサンペイ

■「若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損してる!?」森川友義
そういうきらいが無いでもない。

■「読書歯車のねじまき仕事」椎名誠

快適な東京(22) 光りもの祭

2014年09月14日 22時12分43秒 | 食べ歩き
さて、時間が少々あるが、結構腹は満ちてきた。こうなるとバーしかないかと思ったのだが、回りに適切な店がない。やきとん屋は結構あるけれども、胃もたれ気味だしなあ。

そんな私が最後にたどり着いたのは、立ち食い寿司の「UN」であった。そう、何となく寿司なら最後に食べられそうな気がしたんだよね。店内に入り、まずは緑茶ハイを注文(まだ飲むのか…)。寿司は1カン75円からとリーズナブルだが、2種2カンを同時に注文しなくてはならない(1種4カンでもいいのだが、それはちょっとね)。



よし、値段も安いし、光もの祭りを開催することにしようかな。ということで、まずは小肌、サンマでスタート。札幌の回転すしで小肌を注文してあまり良かった記憶がないのだが、さすがに東京。100円の小肌が結構いける。サンマは今年あまり豊漁ではないせいか、この秋始めての生を食べる。こちらも旨い。



続いて鯵と鰯だ。共にネギと生姜が乗った同じような見た目なのだが、鯵はシャキッとしまった味。いわしは結構脂の乗ったトロッとした舌触り。光もの食べ比べが楽しい。



それほど大きな握りではないのだが、2軒目でこれだけ食べるとそろそろ満ちてきた。最後は締めでマグロ漬けと穴子を注文。マグロ漬けはしっとり漬かったマグロの身に、炒った白ゴマが香ばしい。穴子はさすがにふわふわとは行かないが、軽くあぶって煮ツメを塗ったのは、最後の締めにふさわしいといえるだろう。



手巻きでかんぴょうを食べようかどうしようか悩みつつ、今日はこのくらいにしておこう。なかなか満足すべき味で、いつかまた来てしまうのではないかと思う。

この後、新橋から羽田空港へ移動。そうそう、最後に羽田空港エアポートミュージアムで「平家物語と太平記の世界」展を見る。江戸時代のものだったが、総天然色(?)、フルカラーの本はなかなか綺麗であった。

 

19時の飛行機で新千歳空港へと向かう。後はひたすら帰るばかりだ。最終日に若干の余裕を持って、なおかつ明日も休みなので、体にはそれほど無理のない旅だった。旅行中はやはり読書が捗らなかったが、展覧会は計9つ見たので、まあ頑張ったと言えるだろう。

快適な東京(21) そっけなくていい

2014年09月14日 16時09分35秒 | 飲み歩き・東京
ここで、歩いて新橋へ。軽く一杯、最後にやっていくことにしよう。かなりの店が日曜休業なのだが、さすがに新橋、開いている店もある。最初に入ろうとした焼鳥屋は「2人からです」という、実にふざけた店だったのだが、その隣の立ち飲み「T」に無事入ることができた。

まずは酎ハイを頼んで、かしら、しろ、皮カレー焼きからだ。焼きあがるまでは、通し代わりの生野菜を皿に持ってポリポリ食べる。

 
→右は味噌だれをかけたところ。

到着した焼き物はやや小ぶりだが、いい感じの仕上がりである。特に皮カレー焼きというのは、カレー風味の鶏皮なのだが、ちょっとオツなものである。



次は梅サワーを頼んで、えのき巻き、しそ巻きを注文。いずれも豚肉にえのきとしそを巻いたものなのである。

 

えのきは歯ごたえが実に良く、豚の脂との相性がいい。しそは豚の脂を程よくさっぱりさせる、これまた相性良しだ。そして最後にはカレー好きの私が気になる、鳥カレー煮込みを注文しよう。



見た感じは鶏肉と玉葱がたっぷり入った普通のカレーという感じだ。食べてみると、いい柔らかさの鶏肉、玉葱で、かなりカレーは辛口である。食べているうちに、結構辛さが効いてきた。生野菜でこれを中和し、なかなかいいつまみであったと言えるだろう。

快適な東京(20) 出光美術館

2014年09月14日 14時57分34秒 | ART
昼間はさすがに暑い。空を見上げると、四つ角のビルを同時に1枚の写真でとらえることが出来た。



最後はこれを見なくてはなるまい。出光美術館の「宗像大社国宝展」である。



「鉄鋋」:4~5世紀の出土品。現在で言うとナノカーボンくらい画期的な新技術だったのでは。
「金銅製棘葉型杏葉」:馬具の飾り。もうすでに乗られればよいという時代ではないのだ。
「宗像大菩薩御縁起」:蒙古来襲後に造られた、神仏の力を借りて異国を降伏させるというストーリー物。

「問注所執事・奉公人連署問状案 沙弥浄恵(宗像氏業)請文案」:母が中国人である大宮司がいることや、中国女性も所領を持っている、国際的な様子が描かれている。
「色定法師一筆一切経」:全部で4300巻あまりが現存しているらしい。
「三十六歌仙図扁額36面」:狩野探幽の弟、安信が描いた作品。色の美しさや個性的な人物造形はもちろんだが、宗像大社がこれだけ中央と強い結びつきを持っていたことがポイントだろう。

とにかく出土品はみんな国宝という、数だけ言うと史上最高、国宝62連発、国宝オンパレードの展覧会であった。もちろん、貴重な品は多いが、全てが「美」というわけではない。それでも十分に宗像大社の奥の深さが分かる展覧会であった。

快適な東京(19) 東京ステーションギャラリー

2014年09月14日 14時00分12秒 | ART
さて、食事が済んだら東京駅に戻り、初めての訪問となる東京ステーションギャラリーで「ディスカバー・ディスカバー・ジャパン」へ。

「モーレツからビューティフルへ(いま、100億円かけて壊しています)」:大阪万博の跡地の状況を使った広告。今、あの時代も悪くなかったというようなイメージが強くなっていそうだが、そんなにコストがかかったのか。
富士ゼロックス「人間と文明」:広告だが、辰巳四郎、金子國義、福沢一郎、池田満寿夫、粟津潔、マッド・アマノ等のイラストが使用されている。
「ディスカバージャパンポスター」:場所の特定がしづらいように、写真があえてブレていたりする。イメージ戦略なのだ。

「ディスカバージャパン記念入場券(全国版)」:大人30円、子ども10円。
「北海道スタンプの旅」:パンフレットの写真は時計台と大沼公園かな? 今も変わらず。
「季刊ウィズ」:「お寺に泊る」などの特集がされている小冊子。藤本義一、永六輔、沢田研二、笑福亭仁鶴、高石ともや等が文章を寄せている模様。

「とらわれの旅」:朝日ジャーナルに掲載された、強行ツアーで写真を撮りまくり、スタンプを押しまくる旅行者の姿。
「アンアン創刊号」:アンノン族もずっと前の世代だからなあ。
「観光絵葉書セット」:札幌では狸小路、北大理学部、テレビ塔、時計台、牧場、藻岩山ロープウェー、ポプラ並木、赤れんが庁舎が取り上げられているので、他の地域も推して知るべしという所か。

「遠くへ行きたいダイジェスト」:テーマ曲が意外とテンポのいいジャズバンド風である。湖のシーンで霧を作ろうとして煙を出し過ぎ、モデルの女性がむせ返るという、思いっきりやらせシーンが入っていた。これ放送されたのだろうか? おそらくディレクターの言葉だと思うが「こんな番組、嘘だから放送しない方が良いだろうか? しかし、村中の人が誠意をこめて一芝居打ってくれたのだ。賛否はテレビを見た人が決めてほしい」と書かれていた。うーん、悩ましい問題だ。

「Japanese Beautyホクリク」:21世紀に入ってのポスターだが、本質的には何も変わっていないように見える。

正直なところ、このブームが始まった頃は子どもの頃で、まだそんなに旅行にも興味がなかったので、あまり記憶がない。私がピンと来るのは「いい日旅立ち」あたりからかなあ。そんな私が、すっかり今は旅行好きになってしまっているというのも良く分からないものである。

しかし、単純に「昔のポスター、懐かしい!」という感じにはならない、観光の胡散臭さも含めて展示されている、良くできた展覧会だと思った。



ステーションギャラリーの階段室の写真。

 

 
→建物自体が重要文化財なのでレンガにさわるな、と書いてある。

外に出て、東京駅の風景。

 

快適な東京(18) 昼は簡単に

2014年09月14日 13時07分50秒 | 食べ歩き
ここで昼食。東京駅でとも思ったのだが、新装なったばかりの東京駅に3連休の中日とあって、とにかく人が多い。挫折して、八重洲口側の「Fそば」へ。



もりそば(250円)で済ませるという、「食事に興味ないぜ」戦法を今日も発動することになってしまった。



これはこれで、悪くは無いのだよ。

東京写真館 その他

2014年09月14日 12時14分32秒 | 写真館
白山の京華通り商店街。「越中おわら」の街って何? と思ったら富山県の人が集う富山会館というのがこの辺にあるのだね。

 



本郷新「わだつみのこえ」。ここから4つの彫刻は世田谷美術館前。



佐藤助雄「桃源」。



向井良吉「吾、大地」。



淀井敏夫「海の鳥と少年」。



世田谷美術館最寄の用賀駅は斬新なデザイン。



1台しか止めることのできない駐車場シリーズ。東京じゃ普通なの?

 

錦織選手のおかげで、島根ブーム来るか?



新橋にあったバドガール顔ハメ。多分やるのはオッサンばかりなり。


快適な東京(17) ブリジストン美術館

2014年09月14日 12時06分39秒 | ART
さて、次はブリジストン美術館へ移動し「絵画の時間」である。



ドミニク・アングル「若い女の頭部」:背景は描かれていない習作だろうか。しかし、アングル持っていたのね。
オノレ・ドーミエ「山中のドン・キホーテ」:ドン・キホーテらしいプライド高いさまを上手く描いた作品。
ギュスターブ・カイユボット「ピアノを弾く若い男」:壁紙、絨毯、カーテンのくどい模様と狭い部屋に置いてあるピアノ。この圧迫感は、農村から出て来た人間が都市の暮らしに感じていたものだったのか?

ポール・セザンヌ「鉢と牛乳入れ」:この作品の系譜が岸田劉生、三岸好太郎とつながっているのだろうか。
アンリ・ルソー「牧場」:ルソーに「手前の人の手が、後ろにいる牛で隠れてますよ」って教えてやりたくなるね。
ラウル・デュフィ「オーケストラ」:割りとふにゃっとしたオーケストラの人たち。これを見ると、三岸は新しかったね。

藤田嗣治「ドルドーニュの家」:白と黒の色彩の家。小物の均等な配置に藤田の美意識を感じる。
ワシリー・カンディンスキー「二本の線」:ある種の音楽性というか、リズム感を感じる。
ハンス・アルトゥング「T1963K7」、ザオ・ウーキー「07.06.85」:抽象画が苦手だという人は、青い静かな色彩のこの2作品を見てはどうだろうか(この日は並べて展示)。これなら、きっと好きになるかもしれない。

収蔵品展ということもあって、それほど目新しいものはなかったのだが、まあこの美術館は結構いい作品を持っているからね。

快適な東京(16) 三井記念美術館

2014年09月14日 11時11分53秒 | ART
今日は荷物も全部かばんに入れて、10時少し前に出発だ。今日の東京は文句のない好天。



まずは三越前まで歩いて(今日はオール歩きだ)、三井記念美術館の「能面と能装束」へ。開館してすぐということで、比較的楽に見ることができた。

 

伝福来「中将(鼻まがり)」:微妙に鼻すじが曲がっており、せつない顔をしている。
伝龍右衛門「小面(花の小面)」:雪月花三部作の一つ。雪は京都にあり、月は江戸城の火災で焼失したとか。
「不動」:目が上下に配置されている不動明王スタイル。肉付き面伝説があるのだが、裏側の黒い部分は木のヤニが出たものらしい。

伝孫次郎「孫次郎(オモカゲ)」:亡くなった妻の面影をうつす、いわゆる典型的な能面。
伝春日「翁(白色尉)」「三番叟(黒色尉)」:白色は神聖な面、黒色は健康的な大地の神を表している。
伝赤鶴「大飛出」「小飛出」:大きい方は雷神等、小さい方は精霊などで、ランク差があるらしい。

伝赤鶴「大癋見」「小癋見」:大きい方は天狗、小さい方は地獄の鬼神ということで、ほぼ互角?
伝龍右衛門「般若」「蛇」:般若はまだ女性であり、蛇は獣になりきってしまった女の姿なのだそうだ。
六代目尾上菊五郎着用「藤花文様着付」:紅と萌黄の地の上に、色を反転させ萌黄と紅の藤の花を描いた、センスある衣装。

全体的な感想としては、正直なところそれほど興味のあるテーマではなかったのだが、能面の裏側も見られたこと、似た能面を比較して配置・説明してくれたことで、興味を持ってみることができたといえよう。能装束も普段、布物にどうも関心のわかない私であるのだが、つい流れで面白く見ることができた。

快適な東京(15) 最終日朝

2014年09月14日 09時04分49秒 | 食べ歩き
いよいよ東京滞在も最終日。寝たのが早いこともあって、6時前に起床。といっても美術館めぐりにも限界があるし、飛行機は19時の便だし、あまり頑張ってもしょうがないんだよな。なるべくゆっくりチェックアウトして、無理しないスケジュールにしよう。

朝食は炊き込みご飯、味噌汁、サラダ、ミートボール、レンコンキンピラ、漬物をいずれも量控えめで。ソフトドリンクはマンゴーオレンジというのを飲んでみたが、果汁3%以下ということで、果汁っぽくはない。