散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか鹿児島(14) 名バー再訪

2014年09月24日 21時34分37秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
2軒目は迷った末に、昨日も行った「SH」へ。1杯目は「昨日と似たような違うような」ということでお願いし、フェルネブランカ+ウンダーベルグ+ピコン+チナール+ライムの旨くも苦いカクテルを出してもらう。



2杯目はアクアビットがあると言うので、アクアビット+ペシェ+ブルーキュラソーのカクテル。名店の味を楽しんで、今日は焼酎ロックも飲んだので、このくらいで切り上げることにしよう。



帰りにコンビニで白くまを購入し、ホテルで食べる。まだ、鹿児島の店では白くまを食べていないなあ。

 

なぜか鹿児島(13) 居酒屋にて鹿児島の味

2014年09月24日 19時31分00秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
今日は初日に予約で満席のため入店出来なかった「TB」へ。今日は事前に電話を入れてみたところ、「大丈夫です」とのことだったのだ。

カウンターに座り、和助のロックから(この時だけ焼酎ロックを飲んだ)。まずは通しがやってきた。貝(名前不明)、さつま揚げ、おばいけ酢味噌、にがごりお浸し、鮭白子?、鯖酢漬け?というところか。にがごりはあっさりした酸味がつけられていて、苦味がほとんど感じられない。いずれも酒のつまみにはぴったりである。



鹿児島の魚を味わってみたく、刺身盛り合わせを注文。出てきたのは、しめ鯖、高海老、きびなご、ホタテ。しめ鯖はかなりの厚さに切っており、外側は締めてあるものの、中の方は想像以上に生で、これは旨い。高海老は鹿児島の名物なのかな。身は甘く、味噌もなかなかの味(もちろん、新鮮だからだろう)。きびなごは初日に食べたものより、微妙に新鮮度で勝っているかも知れない澄み切った味だ(ホタテは特に触れないでおこう。不味いわけではないが)。



野菜も取っておきたくなり、塩トマトを注文。手前が熊本産の酸味のあるもので、奥は北海道産の甘いトマトであった。私はそんなにトマトを食べないので、ちょっと美味しさにびっくり。



薩摩茶屋のお湯割りを頼んで、漬物盛り合わせとつきあげ(いわゆるさつま揚げ)を追加注文。このさつま揚げはすごかった。外側は堅いと言ってもいいくらいの歯ごたえ、中は魚のプリプリした感じが楽しめ、普段、北海道のスーパーで買っているものはこれの前ではさつま揚げと呼んではいかんだろう。ちなみに何も付けずに十分美味しいのだが、海老の味噌が溶け込んだ醤油をほんの少しだけ付けると、これがまた美味しいのであった。





少々勘定は高かったが、料理の旨さ、お店の人の感じのよさもあって、地元客が大勢訪れるのも分かる店であった。


なぜか鹿児島(12) 台風が来たが、本当にダメなのは今日だけだった

2014年09月24日 16時33分35秒 | ART
雨は周期的に強くなったり弱くなったりするため、合間を見計らって維新ふるさと館へ。ただし、思うようには行かないもので、移動途中で土砂降りになったりするので、大変なのである。

維新館はもちろん明治維新にまつわる展示が中心である。観光客もバスで来るため、ロボットが(多少)演技をするドラマ「維新への道」「薩摩スチューデント、西へ」の2本はかなりの人気であった。私も時間があるため、つい全部見てしまう。


→ドラマの方は撮影禁止。

一瞬天気が良くなったのを見て、チャレンジで城山公園へ。うーん、頂上に着いたころにちょうど雨が強くなり、景色を見るどころではない。あきらめて山を降り、それでもちょうど夕食の時間となった。



とはいえ、最悪の場合台風で大変なことになる可能性もあったが、結果的にはしっかり降ったのは今日だけ。ラッキーであった。

なぜか鹿児島(11) 鹿児島ラーメンを食べなくては

2014年09月24日 12時30分51秒 | 食べ歩き
駅に戻り、今日は鹿児島ラーメンを食べる。本来、繁華街にあり、地元の人が集うような店を候補にしていたのだが、今日の雨ではどうしようもない。駅にあるラーメン店「Z」ラーメンへ行き、Zラーメンを注文。品がやってくる間はあっさりした大根の漬物をつまんで待つ。



やってきたラーメンを早速食べる。麺は中太のストレート麺。割としっかりした歯ごたえがあるため、それほど違和感はない。スープは豚骨で底の方に醤油っぽいタレが忍ばせてあったようだ。店の人は「底からかき混ぜて食べて」と指導していた。味は実にマイルドで、豚骨ラーメンが苦手だという人も、ぜひ試してみては良いのではないだろうか。



↓ 底から混ぜて見ると茶色くなった。



具はキャベツ、歯ごたえのしっかりしたモヤシ、私には嬉しい古典的なチャーシュー3枚。全体的なバランスが良く、万人向けであろう。



※しかし、鹿児島の人に「これが鹿児島ラーメンのすべてだと思ってもらっては困る」と怒られそうだ。

なぜか鹿児島(10) 長島美術館という所

2014年09月24日 11時29分22秒 | ART
今日は結果的に台風の影響ピーク日であった。雨が降っているためタクシーで「長島美術館」へ。鹿児島中央駅から近いが、山の上の方とあって、これはとても歩いて行くのは困難そう。さらにタクシーを降りるタイミングで、ちょうど土砂降りになってしまい、あわてて美術館に駆け込む。



しかし、この美術館、来る価値のある場所だった。

和田英作「あけちかし」:紫式部を自分の妻をモデルに描いた作品。古典美と生々しさが同居している。そういえば、和田も鹿児島出身なのだ。
海老原喜之助「北極」:雪原に帆船が乗り上げ、白熊と人、犬が戦う幻想的な作品。目にしみるような白と青の世界である。



ピカソ「アンジェル=フェルナンデス・デ・ソートの肖像」:ピカソ18~9歳の青の時代の作品。黒地に浮き上がる青のスカーフ、陰鬱な男の表情が見事である。これは相当高いのでは?(下世話で申し訳ない)
ピカソ「女の顔」:19~20歳ころの作品。気の強そうな目のきつい女性。人の内面をここまで表現するテクニックを持ったうえで、後の時代に進んでいくのだから、やはりすごい。
ユトリロ「ロバンソンのパヴィヨン・ラ・フォネテーヌ」:白の時代以降で、森をバックにカラフルな色彩でレストランが描かれている。
シャガール「緑のバイオリン弾き」:紫の帽子とコート、緑の顔と手の男。へなへなしたシャガールの作品が苦手なのだが、このしっかりした表現は見ごたえがある。



ミロ「コンポジション」:私はミロも苦手なのだが、赤い絵の具をベースに力強い黒い渦を描いたこの作品は気にいった。
ビュッフェ「静物」:デパートの画廊で見るような、あの極端な黒い線ではないところがいい。

当然のことであるが、薩摩焼の展示には見所があった。以下に書く以外にも書ききれないほど沢山の名作があった。作品名が漢字で長すぎて、メモを取る気力がわかないのだ。

上原熊次「陽刻菊花紋香炉」:蓋は2層の透かし彫りになっているように見える。全体に文様の線部分を浮き彫りにしている超絶テクニック。
苗代川焼「線手羅漢図貝形飾皿」:アワビの形をしたユーモラスな作品。

この他には中南米の陶器展示があるのも非常に珍しいと言えるだろう。ペルー、コロンビア、エクアドル、コスタリカの食器、祭器等があり、人形形のものについては、日本の土偶との類似性を感じるものがあった。コロンビアの不気味なドラえもん(のようなもの)に乗る男の像は、非常にインパクトがあった。副葬品とあったので、不気味なドラえもんがおそらく死後の世界に連れて行ってくれるのであろう。

なお、美術館前には沢山の彫刻があり、雨をぬっていくつか撮影したので、いずれ紹介したい。天気さえ良ければ、ここから見下ろす鹿児島市の景色も素晴らしいものであっただろう。