散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか広島(5)初バー

2016年09月04日 20時51分03秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
郷土料理店をでて、バーへ向かう。あらかじめ調べて置いた、日曜日も営業しているバー「F」へ。予定通り開店しており、1番目の客となってしまう。おすすめメニューの中から、ちょうどいいやということでモスコミュールを注文。

この店のモスコミュールは、生姜を2年ほどつけて味を浸透させたウォッカで作っているとのこと。確かに味はしっかりしているが、一体感が感じられる。このウォッカを作るのに時間がかかり、かといって適当に促成製造もできず大変なのだとか。そこで新たに開発したゴボウをウォッカに漬けこんだものは、ゴボウの味がどんどん出るため3週間程度で出来るらしい。

2杯目はオーセンティックバーの雰囲気から、ロブロイを注文。チンザノで氷をリンスし、オールドパーで作った安定感のある味だ。年配のマスターは意外と旅好きで、松本や沼津のバーの話で、私もつい「そこ行きましたよ」などと話し込んでしまった。

3杯目はサイドカー。ちょうど次の一人客が来て、そちらのカクテルから作り出したので、「やっぱり最初の1杯は早く出すべきだよな」とみていると、シェイク直前まで用意をしてから、私のサイドカーを作りだし、先に出してくれた。その後すぐ、後客にも飲み物がでる。

これはどうやら、注文順に出すべきだが、なるべく待たされたように感じさせないマスターの心配りであるようだ。

そういえば、3杯目にややこしいカクテルを頼もうとしたところ、「そういうのやってないんですよね」と言われてしまった。まあ、そういう店も本当は多いのかな?



ホテルに戻る途中、コンビニで水を買う。今日は夜遅くに雨の予報もあったが、幸い降られずに済んだ。


なぜか広島(4)郷土料理

2016年09月04日 19時09分52秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
今日は日曜日ということもあり、移動日で疲れていることもあり、確実に開いているであろう大きな郷土料理店「S」に行くことにした。

17時過ぎに店に入ると、家族連れらしき何組かが、すでに食事を始めている。そう、こういう普通さがいいんだよね。

今日の広島は涼しいが、少々のどが渇いて宮島ビールからスタート。ペールエールの程よいコクがある。



まずは広島らしく牡蠣から。刺身もあるので、こちらは加熱した牡蠣フライにしよう。



牡蠣のエキス十分で、味の濃い感じ。他にも旨い牡蠣はあるだろうが、これはこれでいい味だ。

次は広島郷土刺身盛合せで、ちょっと豪華に行く。前列左からメバル、タコ、広島サーモン、オニオコゼ、音戸しらす、そして上に盛ってあるのが穴子である。普通は小イワシが入っているのだが、日曜日ということで入荷が無く、代わりにタコが出てきたようだ。



しかし、そのタコがまず美味い。北海道ではミズダコを食べることが多いが、やはりなぜ「ミズダコ」というのかが分かってしまう。こちらのタコは歯ごたえしっかりで、旨みが濃いのだ。穴子は予想よりソフトな白身の味。

オニオコゼとメバルはそれぞれ別種の白身の味を堪能。サーモンは食べる前はしょうがないなあと思ったが、広島サーモンというブランド品であり、脂がしつこくないためなかなかいい味がする(シラスのみ、感銘無し)。

これはもちろん広島の酒、酔心純米吟醸生貯蔵酒を合わせるしかあるまい。ついでにぬか漬けももらっておく。

 

ここで1本づつ頼める天ぷらから、穴子と鱧を注文。もちろん穴子1本揚げのようなメニューもあるのだが、そんなに食べられないからね。こういうちょっと注文ができるのは嬉しいことだ。



亀齢の燗酒に切り替え、枝豆豆腐揚げ出しを食べてから、締めに寿司注文だ。こちらも一つづつ頼めるので、広島菜の手巻きとタコを注文。

 

実は寿司メニューに「ワニ」があったので、大喜びで頼んだのだが、残念ながら今日は入荷なしとのことだった。ワニと言っても爬虫類のワニではない。あれももちろん食べられるのだが、広島でワニ料理というとサメの事なのだ。

サメは死後、体にアンモニア成分が出ることから長期間腐敗せず(その代り臭いはあっただろう)、山岳地帯で魚料理に使うために珍重されたらしい。ま、この辺、ずいぶん昔の「美味しんぼ」の受け売りである。

 

かなり腹一杯になり、次に行こう。

なぜか広島(3)ひろしま美術館

2016年09月04日 17時01分10秒 | ART
ホテルから歩いていくことのできる距離に「ひろしま美術館」はある。実は今、開催されている展覧会「川端康成珠玉のコレクション展」は東京ステーションギャラリーで見たものだったが、どうやらこの美術館では「特別展」と「常設展」を分けてみることができないようだ。常設展の方も、この7月に旭川美術館で見た「ひろしま美術館所蔵 フランス近代美術をめぐる旅」と重なるんだろうなあと思いつつ入場。



門を入り、ミュージアムショップが併設されている建物を通り抜けると、美術館の入口がある。





建物を右からぐるりと回り込んで入場。彫刻があちこちに散見できるが、これは別の記事でまとめて紹介したい。

■ひろしま美術館「川端康成珠玉のコレクション展」。意外と記憶に残っていない作品が多く、再見して良かったかも。
ベル串田「センチメンタル・ジャーニー 神と共に」:教会とその周りを飛ぶ蝶。緑ベースの色に引っかき線で描かれている。
高井貞二「抒情歌」:なかなか細かいタッチの描写で、シュールレアリスムの香りを漂わせている。
池大雅「芳野山図」:茫洋としておおらかな作品。

池大雅「十便図」:国宝「十便図」の中で、切手の図案になっているため、おそらくもっとも有名な「釣便」が展示されていた。これは嬉しい。
与謝蕪村「十宜図」:こちらは「宜春」が展示されている。
浦上玉堂「凍雲篩雪図」:ステーションギャラリーではレプリカ展示だったが、今回は前期展示の2日間、後期展示の約10日間だけ本物が展示されているのに、見事ご対面。ラッキー感、強い。

結構、時間が無くなってきて、急ぎ常設展示へ。

パブロ・ピカソ「手を組む女」「女の半身像(胸出す女)」:旭川には来ていなかったが、ピカソらしい作品が他にもあった。
アンドレ・ドラン「パノラマ(プロヴァンス風景)」:ドランといえば近美の「猫と裸婦」ばかり思い浮かぶが、重厚さと近代的な画風の間にある、こういう風景画を描いているとは知らなかった。
レオナール・フジタ「アッシージ」:精密な白い石造りの建物を描いた作品。他にも「受胎告知」「三王礼拝」などの作品あり。

旭川で見た作品と、それ以外の作品を見くらべるのも一興であった。



再び、街の中心部に戻り、繁華街へ。「シャレオ」というオシャレな地下街がある。


なぜか広島(2)広島空港から市内へ

2016年09月04日 14時54分38秒 | 旅日記
羽田空港から広島空港に向かう。台風が接近していることもあり、この先の旅程には不安があるが、とりあえず広島には行けそうだ。



12時前に羽田空港を出発。



13時半頃、予定からやや遅れて広島空港到着。リムジンバスの発車が5分後に迫っており、慌ただしくバスに乗り込む。空港から広島の中心部まで45分~50分。空港は結構な山奥にあるようだ。



しばらくすると、市街地に入る。途中で原爆ドームを発見。ここは後日、ちゃんと見に行くことにしよう。



ということで15時前にホテル到着。飛行機の乗り継ぎがあると、移動だけで結構疲れる。ホテルはなかなかきれいで、宿泊したのは11階。窓からは街並みが見えるだけで、特に眺めがいいという感じではない。



しばし休憩ののち、早速、街中へ。

なぜか広島(1)羽田空港

2016年09月04日 11時00分13秒 | 食べ歩き
私の今年の夏休みは、広島に旅行にすることになった。オバマ大統領が広島を訪問したからではなく、広島カープが優勝目前だからでもなく、いつものごとく理由は特にない。しいて言えば、訪問したことのない県の大都市だからということになる。

6時半前に家を出発し、JR琴似駅へ。ここから直通の電車で新千歳空港へと向かう。さすがにこの時間帯とあって、最初から座ることができた。8時半の飛行機で羽田に向かい、10時半前に到着。

朝食が軽めだったので、小腹がすいてきた。乗り継ぎ時間にも余裕があることだし、早めの昼食にしようと、空港ビルの「MK」屋へ。休暇に突入したことを明確にするため、握り寿し&ドリンクセットで日本酒を注文。

酒のコップには「大関」の銘柄名が入っていた。



寿しは手巻きを含めて7貫。ねぎとろ(手巻き)、海老、サーモン、マグロ、カンパチ?、カツオ、イカのセットである。寿司皿も醤油皿もプラスチックという安普請だったが、マグロなんかは案外おいしかった。



テーブルの隣には、謎の未来的空間(笑)が広がっている。



よし、そろそろ行くとするか。