散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか広島(26)帰宅

2016年09月08日 23時32分42秒 | 旅日記
広島駅近くの再開発ビルを眺めつつ、広島駅へ。

 

駅の新幹線口でリムジンバスに乗り込み、うとうとしながら空港に向かう。最近の空港のお土産コーナーは充実しているから、ここで買い物をしようと思っていたのだが、やはり台風で飛行機の発着が乱れていた。

私の乗る飛行機の前の便が大幅に遅れ、空席があるので、今からでも乗れるとのこと。しかし、時間が25分しかない。結局、前倒しの便に乗り換える決断をし、お土産を10分で購入。ああ、もっとのんびり買い物をしたかった。

当初の予定より早めに羽田到着。しかし、今度は札幌行きの飛行機が45分遅延。前の便も満席のため、どうにもならない。



ま、どうしようもないのだから、諦めるか。



結果的に1時間飛行機は遅れ、自宅に着いたのは23時であった。何とか購入できたお土産は以下。

 

最後が慌ただしかったが、今年の夏休みの旅行「なぜか広島」。これで完結。

なぜか広島(25)食堂飲み(3)

2016年09月08日 14時14分00秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
いよいよ最後の昼食。時間の配分もあるので、適当にB級グルメ的なものでも食べればいいと思っていたのだが、あるブログを読んでいると非常に気になる大衆酒場が近くになることが判明した。いや、大衆酒場兼食堂か。よし、広島最後の食堂飲みだ。

ということで、駅からすぐの「GH」へ入店。先客はかなりいて、相席になりそうだったが「15時までならいいですよ」と小さめのテーブル席に案内してくれた。どうやら、15時からカープを見に行くために勢いをつける集まりがあるらしい。

まさか私は15時まで飲んでいるわけはないので、ありがたく座らせてもらったら、直後にその予約客が来たようだ(今13時)。どうにもこうにも、衝動を押さえきれないらしい。さて、気になるメニューの中から、小イワシ刺しと小イワシ天ぷら、枝豆を注文。

 

昨日バーで「もちろん牡蠣や穴子は名物なんですが、ぜひ瀬戸内の小魚を食べてほしい」という話をされた。初日の郷土料理店では、日曜日のため小イワシの入荷がなかったので、つい今日にいたってしまったのだ。

いかにも大衆酒場らしく、すでにさばいてある小イワシだったが、これがなかなか美味い。もちろん天ぷらもふわふわだ。

 

飲み物は最後まで広島らしく、レモンサワーにしてみた。



レモンサワーを飲み干してから、賀茂鶴の上撰冷やに切り替え、タコ刺しと魚の皮を注文。タコ刺しはすぐ登場。歯ごたえがあって美味い。





魚の皮は刺身を引くときに出る、いろいろな魚の皮の部分を集め、ボイルして肝・ポン酢で和えたものらしい。余りもの活用の名物メニューだが、これが残念なことに品切れ…。刺身が大量にでれば、またできるのだろうが…。気を取り直して豆腐煮付を注文する。



これが実に素晴らしい感動メニューだった。魚のあら炊きをした汁を使って豆腐を煮込むらしいのだが、この味のしみこみ方、豆腐と煮汁の相性。感動的な350円メニューである。北千住の煮込みで有名な店の豆腐に匹敵するか、いや、それを超えるな。

最後の最後で感動の名酒場(食堂)に出会い、今回の旅の有終の美を飾ることができた。いつか広島に来ることがあったら、この店には必ず行こう。



ちなみに店の方の飄々とした感じ、昼酒の罪悪感を微塵も感じさせない明るい店内もいい感じだった。

なぜか広島(24)県立美術館

2016年09月08日 11時32分38秒 | ART
最終日のホテル朝食。変わり映えしなかったが、基本的に品数が多めなので、大丈夫。

 

今日も頑なに中国新聞とコーヒーで少し休憩。やはり広島はレモン押しである。



チェックアウトして外に出ると、今日はいい天気。台風は中国地方を通りすぎ、関東方面に向かっているはず。今の天気はいいが、無事に帰ることができるのだろうか?



広島駅のコインロッカーに荷物を預け、徒歩で広島県立美術館方面に向かう。すると、先に広島浅野家ゆかりの縮景園という庭園が見えてきた。美術館との共通鑑賞券があるので、一応、見てみるか。

メインの建物はこの清風館である。



水がごぼごぼ湧き出している清風池、竹林がある。北海道の人は竹林が珍しいのだ。

 

原子爆弾投下後の火災からも生き延びた大銀杏。



ふと足元を見ると、蟹がいて驚く。どうやらアカテガニという種類らしい。



そして、縮景園側から連絡通路で県立美術館へ。



県立美術館も非常に立派な建物である。

 

今回の展示はリニューアル・オープン20周年記念「広島県立美術館ベストセレクション展」である。



今城国忠「道化師」:球の上に乗った道化師の彫刻。体の動きを強調し、色彩感は棟方志功を思わせるものがある。
アレクサンダー・カーノルト「静物」:とても静かな作品。しかし、緑のカーテンの膨らみには、後ろに何かいるのではという不気味さもある。
トーマス・ハート・ベントン「禁酒法の取締り」:せっかくの酒を道端に捨てさせられている人々。ああ、もったいない。

ルネ・マグリット「人間嫌いたち」:大地の上にいくつものグレーのカーテンが直立している。それぞれ人が外界をシャットアウトしているようだ。
アレクサンダー・コールダー「ヴァーティカル・ホワイト・フレーム」:絵画のフレームのようなものの中にモビールが浮かんでいる。これ、もしかしてカルダーのこと?
サルバドール・ダリ「ヴィーナスの夢」:横5メートル弱の大作。溶けた時計、燃えるキリンなど、ダリの代表的なモチーフが登場。

南薫造「雪の日」:呉出身の画家だが、雪景色を描いている。
藤田嗣治「婦人像(リオ)」:白人女性と召使の黒人女性を描いた作品。髪の毛、リボンの赤が意外な色彩感。
寺田政明「二つの道」:川の両側に道があるが、橋がないためはるかかなたまで交わることが無い。何かの象徴か?

菅井汲「V10」:黒と赤、日の丸に見えなくもない旗が円形に10個並んでいる。
松井康成「練上華小紋屋形陶筥」:練上げで全体に花の文様を作り出している、繊細な作品。

特別展をやっていなかったので、それなりに軽めに見ることができてよかった。あまり重厚な展覧会ばかりではちょっと辛い。観覧後、入った方とは逆方向の正面入口から外に出た。



そのまま歩いて広島城をかすめ(あまり城に興味なし)、新交通システム、アストラムラインの県庁前駅へ。



新交通システムの定義は微妙なところだが、こういうのがあると乗ってみたくなるのだ。



 

結局、JRと接続する新白島まで乗ってみたのだが、地上に出ることは無かった…。



新白島から広島にJRで戻る。いったい何をしているのか。