散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

泣きそう

2005年12月20日 00時23分51秒 | 写真館
いつも飲んでばかりで楽しそうだが、出張も辛いのだ。

銀座の「D」
部屋が何だか寒々しいのだ。



銀座の「M」
ここはキレイなホテルだ。



麹町の「G」
研修場所と近いのが良かった。



自費で泊まった神田の「S」。もの凄く狭い。
部屋に風呂がないので驚いたが、大浴場がある意味正解。気持ちよかった。



銀座「MR」
ここもキレイ。



銀座「R」
ホテル全体は古めだが、快適。
ただし、冷蔵庫がないんだなあ。それは辛い。



勝どき「B」
実は前日泊まったホテルがかなり悲しい感じであった。
ここはかなり広いのだが、それが逆に悲しい雰囲気。


20051219最近読んだ本

2005年12月19日 20時57分17秒 | 読書
出張で忘れていたので、順番が前後した。

「帝国を継ぐ者」ウィリアム・C・ディーツ
分かりやすいストーリー、キャラクター、気持ちがいい。

「雪密室」法月綸太郎
うーん、重苦しいシリーズ1作目。もう少し軽さがあっても良い。エラリー・クイーンってもう少し明るくなかったか? (再読)

「名画読本」赤瀬川原平
ルノワールとアングルがけなされている。言いたいことは良く分かる。先日のプーシキン美術館展でもルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの庭で」を見てきたのだが、何だかモワッとしているんだよな(再読)。

「誰彼」法月綸太郎
パズラーでもなく、小説として凄い出来でもない(再読)。

「浮世絵のことば案内」田辺昌子
この人は春信好きなようですな。解説分かりやすい。

「天使と髑髏の密室」本格ミステリ作家クラブ
かなりタイプが違う作品が集められた短編集。私が興味を持った(必ずしも好きという訳ではない)のは霞流一、柄刀一、麻耶雄嵩、若竹七海の各氏の作品。

20051218最近読んだ本

2005年12月18日 20時46分20秒 | 読書
「痾」麻耶雄嵩
何だろうこの収まりの悪さは。主人公は煉獄の中のまま(再読)。

「あいにくの雨で」麻耶雄嵩
正解が出てもやりきれなさだけが残る。この作者のデビュー作が”バカ”トリック
で凄い爽快感があって大好きだったのだが、それ以降はもやもやしているな(再読)。

「SPEED GRAPHER3」仁木稔
人々が欲望のままに変化して、襲いかかってくる。それだけ。
美意識も何もない。

「ねじの回転」恩田陸
うーん、多分凄く面白い話なんだろうけど・・・
正直に言うと歴史改変ものは、昔嫌と言うほど読んだので、今更どんな作品に出会っても驚くことはないのだろう。

「試験に出ないパズル」高田崇史
絶対こんなパズルみたいな状況ありえねえよ、っていうのを狙ってるからな。明るく楽しい。こういう作品もぜひあるべき。

東京研修6(3)

2005年12月18日 01時52分16秒 | 飲み歩き・東京
3日目。本日は美術館めぐり。
朝食は上野駅でカレー蕎麦。蕎麦のコシも何も無いぐだぐだ加減だが、カレーの入ったつゆは酒びたりの体にしみ渡る。



東京都美術館の「プーシキン美術館展」へ。
開館の9時ちょっと前に行けば大丈夫と踏んでいたのだが、ついた時点で既に地下の入口から地上まで大行列。先が見えないがどう考えても100人以上の行列だろう。明日が最終日という日取りがまずかったか・・・



開場と共に突入し、いきなり混みだす入口付近を飛ばして、人のいない中盤から見ることにする。いつも思うのだが、主催者挨拶やら、画の解説を読むことに一番時間をかけ、画そのものをあまり見ない人たちは何をしに来ているのだろうか。

総評としては、印象派は足早に通り過ぎながら見ると腰砕けでつまらないがじっくり見ると結構良いものもある。それからゴッホはどこまで行ってもゴッホである。それからドガのセンスのよさ再認識というところか。マティスの「金魚」が目玉のようだが、あまりピンとは来なかった。個別には、以下の画が気になった。

「写真スタジオでポーズする踊り子」ドガ:センス素晴らしい。
踊り子の画はつまらないと勝手に思い込んでいたが、実物を見て印象が一変した。大きなガラス窓、背景の建物、気持ちよい画だ。

「サン=トロペの松の木」シニャック:リズミカルな点描が心地よい。点描で描かれた空が非常に印象的だ。

「刑務所の中庭」ゴッホ:元は誰かの版画で、それを模写したらしいが、出口の無い陰鬱さはゴッホと言うしかない。

「母の接吻」ウジェーヌ・カリエール:一番印象深い。母娘の愛情を描いたと言うが、幽霊とも見まがうモノクロームっぽい不思議な画。

「道化役者」エドゥアール・マネ:7色刷りで派手なのに垢抜けしている。

「毛皮の帽子をかぶった女」ポール=セザール・エルー:女性が美しく柔らかいタッチで描かれている。繊細。

「小川」モーリス・ド・ヴラマンク:小川と言いつつ嵐を思わせるタッチで、「おお、ヴラマンク!」と見た瞬間に思う。

「女王イザボー」パブロ・ピカソ:ピカソには殆ど興味がないのだが、この画は人間の内面性まで表現されているようで、印象に残る。

思ったより早く見終わったため、三井記念美術館の「美の伝統 三井家伝世の名宝」展へ。



さすがに三井、美術館そのものの重厚感に驚く。出品されているものも秀吉、光秀、加藤清正由来だったりして、さぞかし昔から商売してますなー、という感じだ。出品されたものの中で印象に残ったものは、以下。

「中興名物 玳皮盞 鸞天目」藍と赤の混じった微妙な色加減と、内側に鳳凰の模様が入った茶碗。日本製では2点しかない国宝の茶碗「志野茶碗 銘卯花墻」よりこっちの方が好み。

「日月松鶴図屏風」2双とも松と鶴、片方には日、片方には月が描かれているのだが、微妙にシンクロしつつわずかに変化をつけたデザインが素晴らしい。

「四君子蒔絵鞘小さ刀拵」四君子とは梅・竹・蘭・菊のことらしいが、蒔絵や金具にこれらの植物を配した、刀の鞘である。マニア心をそそる精密細工で、非常に欲しくなる一品。

これまで東京国立博物館でも日本刀はさっと見る程度で興味がなかったのだが、こうして絞った点数でじっくり見ると、中々に面白いものである。どちらかというと刀身よりは、鞘などの細工の方に目が行くが。

ここで、鑑賞を一時中断し、一度行ってみたかった赤羽へ。赤羽で酒・飲み屋とくれば名前の出る、2大名店「I」「M」へ行くのである。まずは、午前7時から開いている酒飲み天国「I」へ。ここは最近流行の立ち飲みではなく、まさにオヤジのための立ち飲みである。カウンターに場所を確保したが、明らかに私が一番若い。



レモンサワーともつ煮込みを注文。この店のつまみは110円と220円が基本、実にありがたい価格設定だ。煮込みはさすがに量は少なめだが、相当柔らかく煮込まれたもつが入っておりなかなか立派なものである。ボリュームが多ければ色々なものを頼めないと考えれば、一人客には量が少ないのもメリットに見えてくる。



続いてハイボールとガツ刺し(メニューにはガッツ刺しと書いてある)を注文。ここのハイボールは焼酎+炭酸だ。ウィスキーの場合はウィスキーハイボールと注文しなければならないようである。ガッツ刺しは刺しとは言ってもボイルしたガツを酢みそで食べるもの。これも量少なめながら焼酎には合う。



周囲のオッサンたちは競馬の話をしたり、思い思いに楽しんでいる。若いネーチャンが来る立ち飲みやではこうはならないだろう。店主は大忙しで酒や料理をだしつつ、「これ1杯3800円の大吟醸なんだけど誰か飲まない」などと無理な誘いをかけている。そんなのに金を払う人間がこの店に来るだろうか・・・。ある客は「悪いねえ、300円の酒!」と言って周りを爆笑させていた。店主は「じゃあ料理2品つけて4000円でどう?」とさらに無理な営業活動を続けていたが、私はこの辺で切り上げることにした。

行きたかったもう一軒が朝9時開店、川魚料理が名物の「M」である。



8割程度の混み具合で活気あふれるカウンターの端っこに座ることができた。まず、黒ビールと名物鯉のあらいを注文。生まれて初めて食べる鯉だが、洗いにしてあるせいか非常に淡白でくせが無い。ちょうど良いコリコリした歯ざわりと濃い目の酢みそ味である。



なるべく名物っぽいものを、と次に鰻かぶと焼を注文。鰻の頭が五個×2串で200円。かすかに骨っぽさが感じられるが、サクサクした歯ごたえに山椒の香・コッテリしたタレが旨い。



この店は中央に司令塔のおかみさん、カウンター内を縦横無尽に動き回るおねえさん達の動きが素晴らしく、ちょっと声をかければ気持ちの良い反応で素晴らしく落ち着ける店だ。





最後に常温の酒とエビステーキカツという謎の食べ物を注文した。これはエビと魚すり身を四角に整形してフライにしたものであった。普通のソースを出してくれるだけでなく、タルタルソースがついているのも偉い。熱々のフライを食べて終了。



(他にもなまずフライ、すっぽん鍋・煮凝りなど興味深いメニューが目白押しであった)

いずれも流石に有名になるだけのことはある店だった。使った金額はIで690円、Mで1750円。このお得感も得がたいものがある。すっかり私は赤羽が好きになった。

少々酔いつつも東急Bunkamura「スコットランド国立美術館展」へ。



好きなタイプの画が多く、行って良かった。
こちらで印象に残ったものは、以下。

「アスパラガスのある静物」フランソワ・ボンヴァン:土の匂いがするようなアスパラガスの画。質実剛健。

「峡谷の川」ギュスターブ・クールベ:札幌で見たどの作品よりも深い緑が印象深い。

「開演前」エドガー・ドガ:ドガ再発見2作目。こちらは赤やオレンジが使われカラフルだが、やはりセンス良し。

「積み藁、雪の効果」クロード・モネ:モネはこういう画も描くのか。青く積もった雪が綺麗。

「《水浴》のための習作」ジョルジュ・スーラ:点描じゃないスーラ作品は珍しいのかな。ポイントがビシッと押さえてある感じ。

「優しき目は常に変わらず」ジョン・エヴァレット・ミレイ:ミレイがモデルを理想化して描いたそうだが、それで良いのよ。そんな理想的な人なんかいませんと言われても。この画の女性をちょっと好きになったかも知れない(酔ってるな、私)。

「青白い光」デイヴィッド・ヤング・キャメロン:青い湖が幻想的。

見終わってから周辺をふらふらしていると、「松濤美術館」の案内があるので行ってみることにした。やっていたのは「幻想のコレクション芝川照吉」展である。
このオッサンが誰だか知らなかったが、毛織物貿易で金持ちになり、いろいろな美術家を支援したパトロンらしい。



青木繁「女の顔」や、どことなく「道路と土手と塀」を思わせる岸田劉生の「道と電信柱」「代々木付近」など、今年何点か見ることのできた人の作品を駄目押しで見て満足。素晴らしいコレクションを持っていたが関東大震災で散逸してしまったらしい。一体どれだけのものがあったのか、想像するだけで見たくなる展覧会であった。

以上で新橋へ移動。
新橋の立ち飲み「U」へ。この店は料理が旨く、何回か来たことがある。まず、尾瀬の雪解け本醸造とハゼ天ぷらを注文。店長が「天ぷら時間かかりますよ」と言う。この方、口調は強いが、裏のない話しっぷりなので、感じが悪くならない。活〆アイナメ薄造りを先に出してもらって待つことにした。アイナメはポン酢で食べるのだが、この刺身がまた旨い。アラの厚切りも味があったが、これもフグを超えるかもしれない味わいだ。



常連が徐々に集まってきて各々注文。刺身ではサザエ刺し・アジなめろうがお勧めらしいのだが「いやあ、手がかかるなあ」と店主が自爆するお勧めメニューである。私の注文したハゼ天ぷらは人気のようで、あちこちから「俺もハゼ」「こっちも」と声が上がり、ついにオーバフロー・・・

実は隣に同じ経営の居酒屋「U」があるのだが、そこからミャンマー出身のAさんをヘルプで呼ぶことになった。店長はヘロヘロで「ハゼ5人前。順番はこちらさん、それからこっち、次は○○さん、それから・・・」と指示して、引き続き刺身作りを続ける。

Aさんはキャリアも長いしっかりした人で、やっと私のハゼ天ぷらが到着した。5匹盛りで、一口食べると白い身はホクホク、やっぱりハゼは天ぷら向きの魚である。塩で食べ、天つゆで食べ、すっかり満足。店長が「これに懲りずにまた来てください」と鋭い目で見送ってくれた。



最後はやはりバー。
歩いて浜松町方面にある「G」へ。最初は飲み物+おつまみセットというのがあり、この中からレダイグ1979年(19年もの)と、なな福のローストポークを選んだ。スカイ島、ジュラ島など色々な島ものモルトがあるが、マル島のレダイグは初めてである。程よいバランスと癖のある味がちょうど良い。
ローストポークはよく味がしみていて、歯ごたえもさっくり。これはピッタリだ。

続いてカクテル。
まずはアクアビットで、とお願いすると、アクアビット+グランマルニエ+ライムのカクテルが登場した。なるほど、甘みと酸味を加えるのが一番バランスが良いようだ。次にカンパリのカクテル。カンパリ+マーゲントロプフェン+オレンジ+ライムのカクテルはフルーツの中にも薬草味が感じられ、じっくり飲める味だ。つい機嫌が良くなって最後にマティーニ。自分では絶好調のようだが、多分ベロベロに酔っているのだろう。

空港で飛行機のチケットが見つからなくなったり、酔っ払い状態のまま札幌へ。後は交通機関におまかせだったのだが、新千歳空港の除雪のため着陸一時間待ち。到着するとJR最終はとっくに出ており、バスに揺られること2時間。家に到着したのは午前1時を回っていた。明日は日曜日で良かった・・・

東京研修6(2)

2005年12月16日 21時32分56秒 | 飲み歩き・東京
2日目。
研修が金曜日だったので、自費でもう一泊して遊ぶことにした。勝どきにホテルを取ったのだが、勝どきといえば日本で最も高い(かもしれない)立ち飲み「K」に一度入ってみたいと思っていた。



金曜日で人出は多いが、店内はまだ7割程度の入りで、無事カウンター奥に場所を確保できた。事前に調査しており知ってはいたのだが、メニューが凄い。

値段は1800円と1500円と800円の三段階。季節の品名が黒板に書かれている。12年前に一度だけ食べたことのある(その時は煮物)アラの刺身とハイボールを注文。



早速登場したアラは透き通るような身で、新鮮さが感じられる。やや厚めに切られた刺身は、歯ざわり・味わいが共に素晴らしく、私の大好きなフグや平目を越えるかも知れない。北海道人には、ソイ刺身のさらに一段次元の高いものと表現した方が分かりやすいかも知れないと思った。

次はボリューム感と濃厚さを求めて牛すじ煮込み。串に刺さった大ぶりのすじが2本、これは食べ出がありそうだ。肉の部分は柔らかく味がしみ、すじの部分は程よい歯ごたえが残り、これまた旨い。



値段が値段だけに平凡な味ではないだろうと思っていたが、札幌にあれば時々良いものを食べに行く店として重宝するだろうなあ。常連と一見客への対応に差が無い、さらりと感じの良い接客もさすがだ。



店を出て、しばらく散策。どこに行ったものか中々良い店が見つからない。結局、何度も前を通り過ぎた、立ち飲み「D」へ。



ずっとカウンター満席だったのが、やっと隙間が開いたようである。寒くなってきたので燗酒を注文。何がお勧めなのか良く分からないながら、青柳刺身を注文。
すると、隣の常連らしきオジサンが「お、青柳あるのか。じゃあ俺も」と言ったので、正解だったかもしれない。すぐに出てきた青柳は新鮮なせいか歯ざわりが良く、爽やかな香がする。後で聞くと、殆ど原価に近い値段でだしており、商売としては合わないとのこと。

やっと落ち着いて周囲に目が行くようになった所、鉄火巻きを何人かが頼んでいるようである。常連さんも「この店は下手な寿司屋超えるよね」などと言っている。飲み物をハイボールに切り替え、そろそろ私もご飯ものが食べたくなってきた。鉄火、サバ、小肌の巻物があるのだが、ここは江戸の味をということで小肌巻きを頼んだ。これがまた大正解。しめ具合が浅めの小肌は透明感があり、確実に新鮮で良いものだろう。巻物の中にあっても存在感を失わず、それでいて巻物としての完成度が高い。

ちょっと怖そうなパンチパーマの店主(実は優しい)、人懐っこい顔のおかあさん、さりげない気配りでタイミングよく話しかけてくれる常連さんと、店はボロいが(ゴメン)全てがパーフェクトな店であった。今日は2店とも名店で、また来たいなあ。

東京研修6(1)

2005年12月15日 22時26分14秒 | 飲み歩き・東京
東京研修第6弾。

システムアナリスト試験に合格して、機嫌よく出発。飛行機の中で「急病人が発生したのでお医者様、看護婦さんはいらっしゃいませんか」とのアナウンス。大変だなあ。もし「飛行機のシステムに不具合が発生したので、システムエンジニアの方はいらっしゃいませんか」といわれたら、絶対に名乗り出ないな。

夜8時、銀座の「M」へ。



この店は随分昔に一度行ったことがあるのだが、その時の感想は「かけそばみたいなラーメンだなあ(あっさりし過ぎ)」であった。その頃は体が脂とボリュームを欲していたのだろう。しかし、最近の私は濃いラーメンは食べられない。そこで、久しぶりにこの店を訪れてみる事にした。

店は改装してきれいになったが、でてきたラーメンは記憶のままであった。まさに昔の東京のラーメンなのであろう。三角形の薄切り玉子焼きのかわいらしさがワンポイントだ。麺に独特のコシがあり、懐かしいスープの風味が今の私にはピッタリ。絶妙の物足りなさが後を引き、また行くしかないという感じがする。

食事を終えて、しばし散策。色々迷った末に、結局前回も行った八丁堀の「m」へ。一番入口の所にいたおじさんがちょうど帰る所だったので、かろうじて場所を
確保。奥まで満席、大繁盛である。まずDハイとイワシ拍子木煮を注文。イワシはスピードメニューということで、缶詰イワシ風だ。



次にハウスワイン白。これはちょっと味が弱かった。そこでロンサカパというラム酒を注文。23年熟成との事で、その深い色合い、甘み、コク共に極上の味わいであった。ヴィンテージものといえばウィスキーやブランデーという感じだが、このラムならば十分勝負になる味わいであった。




初日はあっさりと以上。

システムアナリスト

2005年12月15日 12時54分56秒 | 情報処理試験
本日、情報処理試験の合格発表日である。
昨年不合格だったシステムアナリストに合格した。

午前:710点
午後1:710点
午後2:A

まだ合格していない科目もあるが、情報処理試験に関する目標像に到達した。

ちょっと言葉足らずなので補足。
これまで自分の知識確認や業務範囲が広がったための勉強、またはユーザ側の
人はどんなことを考えているのか知るきっかけにしようとして情報処理試験を
受けて来たが、もう受けるべき資格が残っていない。
すなわち情報処理試験の中で普通に考えると目標は全て達成。もう終わり。

守備範囲外のため、合格する確率は限りなく低いのだが、次回はテクニカル
エンジニア(情報セキュリティ)、その次はネットワークを受けることになる。

夢バトン

2005年12月15日 12時52分46秒 | Weblog
041212さんからのバトンで、書いてみた。

1:小さい頃、何になりたかった?

幼稚園児のころは、運転手(トラックかタクシー)
→多分、家に自家用車がなかったから。
小学生の時は大蔵省の人。
→切手のシートの欄外に大蔵省印刷局と書いてあり、切手を作る仕事をやっている
 と思ったから。
 小学校の先生に「じゃあ、東大を目指しなさい」と言われた。

中学生の時はおぼえていないが、高校生のときは評論家(音楽か小説)。
実作者ではなくて評論家というのが、私の基本的な性格だと思う。

2:その夢は叶いましたか?

全然違う職種になった。
運転はできない。
東大-大蔵省のラインは無理だったと思う。
のめりこみすぎる性格のため、評論家も無理。

3:現在の夢は?

一生のらくらして趣味に没頭すること。

4:宝くじ3億円あたったら?

仕事をやめる。
書庫・書斎を中心にした家を建てる。
(もしかすると3億じゃ足りない?)

5:あなたにとって夢のような世界とは?

読みたい本が無尽蔵にあり、好きなだけ買って読める。
飲みたい酒が無尽蔵にあり、好きなだけ買って飲める。
行きたい店が・・・

6:昨日見た夢は?

泥酔状態のため記憶なし。

ラスト:この人の夢の話聞いてみたいと思う3人は?

いないので、私のラインはここで途切れることになる。
社会人としてはあるまじき回答だったかもしれない。

睡眠時無呼吸症候群

2005年12月12日 23時39分51秒 | Weblog
私は睡眠時無呼吸症候群なのかもしれないが、単純に昼間も眠くなる体質なのかも
しれない。
ということで健康保険を使い、簡単な装置をつけて検査をしてみる事にした。
腕にゴッツい時計のようなものをつけ、指先に赤外線センサーをつける。
表示を見ると脈拍数と血中の酸素濃度? が分かるようだ。

果たして本当に病気なのだろうか?
装置をつけているとちょっとドキドキして眠れなかった。

20051211最近読んだ本

2005年12月11日 17時22分14秒 | 読書
「フルロックの聖域 ペリーローダン318」フォルツ、フランシス
結構、冒険活劇調。仲間も信頼できローダンのびのび。

「十兵衛両断」荒山徹
語る価値なし。

「マティーニを探偵する」朽木ゆり子
歴史的な意義は深いが、飲むに勝るものなし。本人はどう飲むのか、好き度合いが
伝わってこないのよね(再読)。

「両さんと歩く下町」秋本治
懐かしいような気もするのだが、残念ながら良く知らないのだ。
上野の博物館動物園駅は見たことがある(再読)。

「どう味わうか名画入門 日本画編」赤瀬川原平
話半分で読んだ方がいいが、でも面白い。好きな画は好きなように見よう(再読)。
(とは言え、最低限度心得ておいた方が良いことは勉強しよう)

優雅な昼食

2005年12月10日 13時26分31秒 | 食べ歩き
私は大体行った店の名前をイニシャルで書いているが、特段深い意味はない。今回は応援の意味も込めて、店名を書く。昼食をとりに二十四軒の「ビストロ・プロスペレ・アンサンブル」へ。2000円の魚のコースを注文。

前菜は野菜のキッシュ、牡蠣のブリュレ海苔のソース、野菜と河豚のハンバーガー仕立て(層状に積んである)、ゆり根のブランマンジェ。いずれも凝った味わいだが、熱々の牡蠣と意外な味の海苔のソースが美味しい。

次に自家製ベーコンをつかったミネストローネ。器をきちんと温めてあり、スープも最後まで熱々。スープの端から皿にかかるコショウの香りが効いている。

メインはタラのソテー・トマトソース、大根のクリームに添え。タラの皮が非常に良い焼具合でパリッとしているが、身は柔らかくホクホク。タラが美味しいのは北海道人にとっては当然の認識だが、「ぜひソースと大根も一緒に食べてみてください」と勧められるままに食べると、一段予想を上回る味である。一緒に出た小さめのパンはプレーンと胡桃入り。熱々焼き立てである。

最後にデザートとコーヒー。柔らかプリン、リンゴのカラメリゼ・アイスクリーム添え、練乳のシャーベット、チーズケーキと塩あずき。それぞれに美味しいが、塩あずきと言う意外性に撃沈。感心させられた。

夫婦お二人でやっている店のようだが、非常に親しみやすい雰囲気で、かつこの本格的な料理は素晴らしいと思う(2000円はお得だ)。開店2ヶ月ということだが、立地が微妙に分かりにくい場所で、かなりこれまでにも店が入れ替わっているのである(閉店だけでなく、移転もあるが)。ぜひ、頑張って欲しい店である。

ここはワインも充実していそうだが、私の優雅な昼食もここまで。これから仕事に行かなければならないのである・・・。

2008年追記:現在、ランチは1050円、1680円になっている。それから当時のお二人は夫婦ではなく、私の勘違い。

20051209出張中に読んだ本

2005年12月09日 10時52分40秒 | 読書
「虹の国のアリス」加納朋子
全体的に心地よい人間関係が感じられる作品。ちょっとした謎を解く話。

「ぶっかけめしの午後」椎名誠
いつもの椎名エッセイだが、9.11テロのあった年のせいかタイトルほどの気持ち
よさはない。

「夏と冬の奏鳴曲」麻耶雄嵩
最後の大反則(と言うしかないだろうな)だが、全編をおおう強い想いのせいで
うっかり許してしまう。

「風の騎士 グインサーガ105」栗本薫
ずーっと妙な既視感があったのだが、ようやく判った。この雰囲気は間違いなく
カイオウを倒した後も無理やり続いた「北斗の拳」。
もちろん主要メンバーの生き残り度合いはグインのほうが高いので、これからも
何とかなることを願ってはいるが。

「月の裏側」恩田陸
同じテーマと言ってよい「盗まれた街」ジャック・フィニィや「人形つかい」
ハインラインとは違った納得感がある。
あくまでも外部の侵略という捉え方をする上記作と違って、「月の裏側」では、
”侵略”だったはずがいつの間にか自分の問題になるのだから、とても怖い。
自分自身を疑うと言うことから連想すると、「文体が静かで透明なP.K.ディック」
なんて感じもする(ディックはグルグルで不透明な文体)。
出張の帰りの夜汽車で読んだのだが、ちょっと怖くなるよねえ、これ。