散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20060115最近読んだ本

2006年01月15日 14時59分59秒 | 読書
無理して本屋に行っておいて良かった。でも全部読み終わった・・・

「美食探偵」火坂雅志
ほどよい食べ物ペダントリーで楽しく読める(再読)。

「TO THE BAR」成田一徹
非常に美しい切り絵でバーを紹介する本。74軒紹介されているが、7軒しか
行ったことがない。関西圏のバーはほとんど行ったことないしな。

「ふりむかない男 グインサーガ外伝20」栗本薫
今回の話の中心になっている「カラム水」ってどんな飲み物なんだろうな。
私はコーヒーの習慣性とフルーツティーの色あいのイメージだ。

「ススキノハーフボイルド」東直己
ススキノを舞台に高校生を主人公にした作品。なるほどちょっと子供な訳だ。
エンディングがどうもなあ。

「緋友禅」北森鴻
芸術に迫る独特の雰囲気があり、素晴らしい。
円空仏を中心テーマにした作品も興味深いなあ。

「凍るタナトス」柄刀一
最初の2作品くらいまでは気にならなかったのだが、どうもそれ以降、この
作家の作品には妙な違和感を感じていた。
それが全開しちゃった今回作品。
推理小説として面白ければ、人間が描かれていなくても問題ないというのが
私の持論だが、それにしてもなあ。
どこがどうしてだかよく分からないが、響かない。

「今夜は眠れない」宮部みゆき
主人公は中学生。結末はスイートであるが、十分に大人の作品(再読)。

「夢にも思わない」宮部みゆき
これまたキツイ結末をつけたなあ。上記の続編なので続けて読むべし(再読)。

「巨人の星に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ」堀井憲一郎
タイトルからしてふざけた感じではあるが、面白い。
日本人男性のかなりの層に巨人の星は影響を与えているように思う(再読)。

不覚3

2006年01月14日 12時29分41秒 | Weblog
怪我をしてから本屋に行っていない。
私は毎月「○日は××文庫の出る日」というのを把握して、なおかつそれ以上
に本屋に行く習慣を持っているので、とても辛い。
無理やり本屋に行くことにした。

地下道を通って、地下鉄駅にして約1駅歩く。
途中で休まざるを得ないほど疲れる。
両手と傷めたのと逆側の足が疲れる。

まあ、何とか本屋へ到着。買うべき本が5冊あったので良かった。
これで買う本がなければ、悲しい気持ちで帰らなければならなかった。
後はいつから酒を飲み始めるかだな。

20060113最近読んだ本

2006年01月13日 12時59分51秒 | 読書
本屋にも図書館にも行けない。
今週末は再読祭りかな。

「とり残されて」宮部みゆき
ファンタジー仕立てを良しとするかどうか(再読)。

「悪意」東野圭吾
予想が完全にひっくり返される素晴らしい多重構造ストーリー。
これほどの悪意というのは一体何だろうと考えさせられる(再読)。

「嘘をもうひとつだけ」東野圭吾
詰め将棋のように追い込まれる犯人に共感を覚える(再読)。

「蒲生邸事件」宮部みゆき
タイムトラベルものは過去を修復しようとして後ろ向きに終始する
傾向がある。しかしこの作品の登場人物は基本的に前向きに生きようと
するところが気持ち良い(再読)。

「人質カノン」宮部みゆき
若干、ファンタジー系の不思議話から、いじめ問題など社会的な
テーマの話まで。幅は広いが統一感は薄い(再読)。

「チチンプイプイ」宮部みゆき、室井滋
この二人は波長が合うようで、痛快(再読)。

不覚2

2006年01月12日 12時46分52秒 | Weblog
せっかく興味深いことなので、怪我についてもう少し。

まず、出勤が大変だった。
普段より早い時間に起き、TAXIを呼ぶ。
雪のため予想より時間がかかる。

地下鉄駅のエレベータはすぐ見つかり、地上から改札階へ。
エレベータの音声が「改札階へまいります」って言うから、
「成る程、2箇所でしか止まらないから自動運行しているんだな」と
思ったのだが、動かない。
やはり「改札階」というボタンを押さないとダメなようなのだ。
目の悪い人向けのガイドなのだろうが、不親切だ。

地下鉄に乗ると、さすがに専用席の方向の人たちが皆、避けてくれる。
私自身も素直に「すみません」という言葉がでる。
(普段は無言だよな)
生まれて初めて専用席に座る。札幌市営地下鉄の場合、優先席ではなく
高齢者、体の不自由な人等のための専用の席なのだ。
精神的には「体の不自由な人」と言う意識はないので、気恥ずかしい。
また、普段より早い時間で、冬休み中だったから良いものの、普段だったら
座れてるのかな?

到着駅には地上までのエレベータがない。
また、私が普段利用している改札には下りのエスカレータしかなく、かなり
遠回りしてのぼりのエスカレータを使って改札階へ。

しかし幸いな事に、ここで一つ学んだ事がある。
松葉杖で移動するのは大変疲れるのだ。
時間さえかければ、自宅~地下鉄駅間も歩けると思っていたが、
とんだ大間違いだったようだ。
早めにわかって良かった。

もっとも、現状は松葉杖が無ければ全く歩けないわけではなく、
実はゆっくり歩く事ができるのである。
ギプスがきついので、どうしても歩き方には無理がでるし、
多少の痛みはもちろんあるが、杖を使わなくても歩けることは歩ける。
現在、事務所内では邪魔なので松葉杖は使っていない。
どうしたらよいのか、これも問題であるなあ。

ところで、上記の「歩き方には無理がでる」というのは相当考えた表現である。
自分の事だから、「ビッコになる」とか「歩き方が変になる」と書いても
よい気もするのだが、公にさらす文章としては不適切な気もする。
うーん、難しい。

いろいろ考えさせられる事態だ。

不覚

2006年01月11日 16時25分37秒 | Weblog
昨日、雪道で転び足をひねったため病院へ。
レントゲンを撮った所、重度の捻挫と剥離骨折の疑いである。
小さな骨のかけらのようなものが、骨同士の中間に浮かんでいるのが見えた。
結局たいした治療はなく、ギプスを付けられ、松葉杖と共に返された。

私も一応社会人なので、いろいろなことが気になる。
明日どうやって出勤しようか。
 →地下鉄駅までタクシー?
地下鉄の駅にエレベータあったっけ?
 →交通局のホームページに駅構内図を発見。降りる駅にはエレベータがない。
ギプスで靴が履けないんだけど、どうするの?
 →ベルト付のサンダルを発見。何とか足が入るようだ。

それ以上に気になったのが、来週末に東京出張し、飲み歩き+美術館巡りを
する予定はどうなるのだろう、ということだ。
幸い来週の水曜日にギプスはとれるらしい。
多分、歩けるようにはなっているのだろう。

もう一つ悲しいことは炎症がひどくなる可能性があるので、アルコールが禁止
なのである。多分、今週末は酒を飲まないですごすのだろう。
(以上、ちょっと悲しい心境を書いてみた)

20060110最近読んだ本

2006年01月10日 12時40分57秒 | 読書
「カトロンの異人 ローダン319巻」クナイフェル、ヴルチェク
やっと偽ローダンなのが判り始めたようだ。

以下、珍しく図書館から3冊借りる。
「花王の情報ネットワーク革命」岩橋昭彦

「すぐわかる画家別近世日本絵画の見方」安村敏信
次回の近美の展覧会「浮世絵美人画の魅力」の国芳が楽しみになった。

「北斎の隠し絵」荒井勉
北斎晩年の肉筆画時代を取り上げた本。
それまでは、版画の量が減った晩年は北斎衰退期という認識だったとは
知らなかった。但し、北斎が開国を予期して、それを織り込んだ画を描いて
いたという説は独断的で受け入れ難い。

「我らが隣人の犯罪」宮部みゆき
宮部作品を読み直しているのだが、短編集の中ではベストの内容。
気が利いている(再読)。

「名探偵の掟」東野圭吾
安易なパターンを笑うアンチミステリ。軽さがあって読みやすい(再読)。

「パラレルワールドラブストーリー」東野圭吾
ミステリーであると共に、非常に良く出来たラブストーリーである(再読)。

テレビ番組

2006年01月08日 16時02分25秒 | Weblog
正月や連休だといつもと違ったテレビ番組を見る。
印象に残った番組を2つほど。

NHK教育「おでんくん」
登場人物が全ておでんの具材という、アンパンマンのパクリのようなアニメ。
結構話がシュールで面白かった。
もの凄く抽象的で中身のない説教をする大根先生も気に入ったが、おでん君
自身は餅入りの「ふくろ」キャラなのである。
困ったことが起きると自ら袋をとじている紐(かんぴょう?)をほどき、
中から役に立つ道具を出すのだ・・・(ドラえもん?)

「アストロ球団」
話には聞いていたが、先日初めて見た。マンガの原作をストーリー・セリフ
共に実に忠実に再現した実写ドラマだ。
前回見た中では以下のシーンが印象的だった。

・敵のピッチャーがボールを投げる寸前に、ボールの縫い糸をつめで切って
 から投げる。バッターはヒットを打つが、ボールの皮が凶器となって、
 バッターの喉もとを掻っ切る。
・敵のピッチャーは太平洋戦争の特攻隊にいたが死にそびれた男である。
 その執念を野球に向けていたのだが(何故?)、相手バッターを倒した
 瞬間に燃え尽き、一瞬にして白髪の老人と化してしまう。
・敵のファーストは伝統的な日本拳法の使い手。ランナーが1塁に来ると、
 どさくさ紛れに拳法を使って体にタッチして、血反吐を吐かせる。
・アストロ球団のあるバッターはかつて「殺人X打法」と言うのを使って
 いたが邪道わざとして封印。しかし、強力な敵のために封印を解く。
 敵のサードが殺人X打法による打球を拳で受けようとする(ボクサー出身の
 ため)が、逆に拳が砕かれて血まみれになる。

どうだろう。
一体何の話だか全く分からないだろう。
しいて言うならば「SF・格闘・アクション野球ドラマ」なのである。

また昼酒

2006年01月08日 15時43分59秒 | 食べ歩き
大雪の中を所要で外出。
終了後に山の手の蕎麦屋「Y」へ。

まず、福島県の酒、大七本醸造を燗してもらい、板わさを注文。
通しには大根の甘味噌かけがついてきた。
ちょっと温度が高めの燗だが、昼下がりにちょうど良い穏やかな味だ。



普段の私はほとんど”もり”かセイロしか注文しない嫌味な男だが、寒いせいか
気まぐれにカレー南蛮蕎麦を注文。
ちょっと気まぐれにも程があるが、きつねとかたぬきよりはこういうものの方が
好きだ。
トロミのついたカレー汁に大ぶりの鶏肉、大きく切ったネギもピッタリだ。



店を出ると、さらに雪が激しくなっていた。

20060108最近読んだ本

2006年01月08日 15時34分43秒 | 読書
「レベル7」宮部みゆき
タイトルがもう少し効果的に使われると雰囲気が出たような気がする。
記憶喪失ものとしてはピカイチ。分かりやすい(再読)。

「返事はいらない」宮部みゆき
嫌な話でもどこかに人の良さが出ている(再読)。

「幸福の軛」清水義範
テーマが重い。ミステリとしてはまずまず意外な犯人。

「東京見聞録」原田宗典
昔はこれくらいでも不思議スポットだったかも知れないが、今となっては
有名どころ多し。情報化の弊害か(再読)。

「曙光の街」今野敏
マニアックなテーマを手がける作者だが、登場人物への愛情が感じられる
作風は基本的に信頼できる。
今回はヒットマン、ヤクザ、刑事ながらそれぞれの立場にどうしてもなじめ
ない3人の物語。

「龍は眠る」宮部みゆき
どうしてこうなってしまったのだろうと言う後悔がにじみ出た作品。
残念ながらこうなるしかなかったのだ(再読)。

「影笛の剣」鳥羽亮
悲しい宿命の剣の使い手。それゆえ自滅っぽくて強さを感じない。

「見学のススメ」原田宗典
(再読)

「淋しい狩人」宮部みゆき
人間の色々な側面がよく書かれている(再読)。

「名探偵の呪縛」東野圭吾
推理小説への愛が感じられる作品。しかしマニア向け(再読)。

「同級生」東野圭吾
人生いろいろ(再読)。

「池波正太郎」KAWADEムック
もしかして去年買っていたかもしれない。

「火車」宮部みゆき
これまた、いろいろあったなあと言う感慨にひたってしまうエンディング。
(再読)

「ザ・ジョーカー」大沢在昌
エンターテインメントとして悪くない。ラストシーンは静かながら壮絶。

久々に美術館を回る

2006年01月07日 17時12分20秒 | ART
久しぶりに三岸好太郎美術館「ペルソナ(人間/仮面)-三岸好太郎の人物
表現」展へ。
この美術館にある彼の作品は多分ほとんど見ているのだが、あまり記憶の
なかったのが、「二人人物」。
どうやら「黄服少女」と同一人物が描かれているような気がする。
それから、三岸・山内壮夫・本郷新らによる寄せ書きも珍しかった。

2階の一番奥の展示室では「真砂雅喜展」が開かれている。
明りの消された暗い展示室では、テーブルの上に本を読んでは破る映像と、
カップソーサーを接着剤で修理しようとしている映像が上から写しだされる
ビデオインスタレーションをやっていた。
ちょっと面白い。



雪の降り出す中を、はるばる芸術の森美術館「構造社 昭和初期の彫刻の鬼才
たち」展へ。



彫刻が主だが、絵画もあり、トロフィー・メダルの類もある変わった展覧会で
あった。見に行った今でも「構造社ってどんな団体?」と聞かれると、簡単には
説明できない。
興味が引かれたものを幾つか。

・「タイス」齋藤素巌:布や髪が台座にかかっているあたりの表現が良い。
・「サロメ」陽咸二:ヨハネの首を掲げ、喜んでいるようにも、取り返しのつか
 ないことをしてしまったようにも見える。
・「豊穣」神津港人:不思議なエロ絵画。
・「四天王之内持国天」中野五一:髪型と顔つきは持国天だが、体は普通の人型
 である作品。美しい。

人は少なく、静かに見ることができる。
終わって会場を出ると、雪また雪であった。


2005年のまとめ(読書編)

2006年01月06日 12時25分16秒 | 読書
読んだ本721冊(今年はグインサーガ全巻読み直したので)
買った本349冊(文庫しかカウントしてないので、実際はもう少し多い)

◎印象に残る本
「終戦のローレライ」福井晴敏
 ベタな作りで泣かせようとする作品だが、書かれた人々は力強い。

「グインサーガ」90巻あたり 栗本薫
 72巻からためていたのを100巻出版記念で一気読み。
 もはや当初構想とは別物と言いたいが、ヴァレリウスに免じて。

「黒の貴婦人」西澤保彦
 ありえない美しさを追求。

以上

東京から来た人

2006年01月05日 19時51分27秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
正月の飲みつかれも2日間の休肝日で癒えた(と勝手に思う)。
すすきののバー「C」へ。

ウィスキーソーダ、ラスティネール、ウォッカ+ベルモット+ドランブイ+
ディサローノのカクテル。
今年はどのリキュールを攻めようかと考えていたのだが、ドランブイはあまり
私には合わないようだ。

と、隣に女性客が。
もちろん、私はお客さんに自分から話しかけることはない。
聞くともなしに聞いていると、年末に東京から引っ越してきて、初めて札幌に
住むことになったらしい。
出身は徳島なので、軽ーい関西訛りが入っている。

寒い、雪が多い、滑るで大変だろう。
その女性は、マンションの除雪はどうするべきか、また、冬には自転車に乗って
良いのかどうかをマスターに相談していた。
なるほど、雪のない地域の人間には、想像がつかないのだろうな。

2005年のまとめ(アート編)

2006年01月05日 12時32分43秒 | ART
行ったギャラリー数=延べ298。
出張が多かったりして、まめに札幌市内を回れなかった。

印象に残る展覧会
「ドレスデン国立美術館展」
 やはりフェルメール。あの写真のようなピントの合い方(ボケかた)は実物を
 見なければ分からない。

「全揃い冨嶽三十六景展」太田記念美術館
 いままで普通に見ていたが、全揃いで見るとバリエーションをつけようとする
 涙ぐましい工夫が分かる。

「青木繁<海の幸>100年」ブリジストン美術館
 とにかく我儘な人(多分)。いい画はいいが、ダメなのはダメ!

「北斎展」東京国立博物館
 2005年の大収穫。素晴らしいの一言。
 誰もいない展示室で見たい(無茶言うな)。

「開館記念特別展 I 美の伝統 三井家伝世の名宝」三井記念美術館
 茶碗や日本刀など今まで興味の無いものに目が行った。

「幻想のコレクション 芝川照吉」松涛美術館
 青木繁、岸田劉生に再会。入場料300円は得した。

以下は道内の展覧会(感想忘れたのはゴメン)
「札幌美術展 2005 札幌を彩る作家たち」札幌市民ギャラリー
 クラシックな画・彫刻を満喫。
「朝地信介、ミクニキョウコ展」
「北岡文雄展」スカイホール
「常設展」森ヒロコ・スタシス美術館
 アルビン・ブルノフスキの版画が非常に素晴らしい。

以上

新年会

2006年01月03日 02時41分38秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
1月2日は、ここ20年程、大体決まったメンバーでの新年会が行われる。

すすきの駅集合で、居酒屋「S」へ。
11人でビール21杯、酒21本(1合?とっくり)とかなり飲む。
食べ物は鮭ちゃんちゃん焼き、あんこう鍋(肝は最初にかっさらう)が良かった。



2軒めはおなじくすすきのの居酒屋「Y」。
芋焼酎3本くらい入れたかなあ。大混乱でよく分からず。

3軒目はタクシーで琴似のバー「D」へ。
もう限界に近づいているが、ロゼのシャンパン(テタンジェ・キュヴェ・
プレスティージュ・ロゼ)とカミュ・イル・ド・レ・XOを飲む。
後者はレ島のブランデーで、何となく塩味がするモルトのようなブランデーだ。
これを注文すると、同じブランデーのミニボトルと塩がついてくる。
この塩はレ島の塩で、ブランデーを飲むときに口に含んでみるものだ。



以上で終了。
休み中も規則正しい生活を送ってきた私だが、ついに撃沈。
翌日は昼頃めざめた。