散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

天気の良い日に

2006年07月08日 13時00分00秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日の仕事は頭脳労働というよりは肉体労働であった(ま、普段もそれ程頭を使っているわけではない)。外に出ると天気も良く、これはビールだなということになった。

狸小路そばの蕎麦屋「M」へ。
まず何をおいてもビール、そして酒肴セットと言う奴。一人でビールを飲むときにはなぜか量が飲めない。幸いなことにこの店には小瓶があるのだ。酒肴セットと言うのはそば寿司・葉わさび・だし巻きの3点セット。





こういうつまみがあるということは、昼から酒を飲んでも良いというメッセージなのだと私は解釈している。葉わさびとビールの組み合わせが今ひとつなので、福司を追加。やっぱりこっちの方が合う。



そして最後はやはりもりそばだ。外に出てもまだ暑い。


閑話2題

2006年07月08日 12時44分22秒 | Weblog
【その1】
私は技術職であるのだが、新規技術の導入には慎重である(というか面倒で嫌いだ)。とは言え、最近ブログ巡りが面倒になってきたのでRSSリーダを使い始めた。まだ、良し悪しは分からない。不都合は以下。

・ブログを更新してもすぐにRSSリーダでは認識しないケースがある
・新着コメントが入っても分からない

解決方法はあるのだろうか?

【その2】
私の勤める会社でISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の取得をする事になった。まず、持っている情報資産を全て洗い出ししなければならない。既に見なくなっている書類を全部破棄し(シュレッダーだ)、全ての書類をバインダーに閉じ直す。全くこの天気の良い日に何をしているのだろうか。
と言いつつ、やっと一段落したので、ビールでも飲みに行くかな。

体調が良くなると

2006年07月05日 20時38分13秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
夕方になって体調が良くなると飲みに行きたくなる。本日もすすきののバー「C」へ。1杯目ウィスキーソーダ、2杯目マンハッタン、3杯目オールドパル。時々この赤/くどいカクテルを飲みたくなるのだ。

ところで、先日ボーナスが出た。使い道はスーツ、本(1万円分が目安)。私は借金(ローンとかリボルビングとかクレジットとか言い方を変えても全て借金)が1円も無いため(あっ、クレジット支払が5千円あった)、全額を好きなように使う事が出来るのだ。と、世の中の人を羨ましがらせてみようと思う。

100年

2006年07月04日 21時32分34秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は天気もよく、まだ日の高い中を琴似のバー「D」へ。

一杯目はのどの渇きをうるおすジントニック。
早い時間ながら先客が一人いるのだが、この人が随分いろいろな酒に詳しい。後で聞くと、シェリーバーに勤めていたこともあるそうで、今回はスペインの酒のフェアで札幌に来たらしい。東京にはシェリーやラムはもちろんの事ながら、ウォッカ(意外と聞いたことが無い)さらにはアブサンの専門店があるそうだ。東京って恐ろしい(人口が多いだけか)。

二杯目は、胸もときめくテセロンLot29。原酒を70年~100年熟成させたブランデーである。さすがにこの年数のものは飲んだことがない。味は、ブドウ果実の味わいが枯れそうになりつつもまだ十分に残り、樽熟成の程よい渋みが溶け込んでいる感じがする。これはロマンあふれるとしか言いようがないな。ボトルの約30%が1906年のブランデーなのだそうだ。

この後の三杯目はいったいどうしたものだか思いつかない。相談の結果、ベルギービールのドゥシャス・デ・ブルゴーニュと、方向転換を図ることにした。これはフルーツ(ベリー系?)の酸味と甘味が感じられ、ビールがワインに歩み寄った感のある味である。なるほど、これならブランデーの味とぶつからない訳か。

最後に、フォースクエアー・スパイスドラムを注文。まず香りが爽やかなのが珍しい。口に含むとさっぱりとした風味と最後にじわっとしたスパイシーさが残る。これはスパイスというよりハーブ&スパイスだな。

以上を堪能し、珍しく近くのラーメン屋「N」へ。
スープと麺は大変好み通り。具が冷たいのがちょっと気になった。少しの間スープにつけておけば良いわけだが。

20060704最近読んだ本

2006年07月04日 12時42分32秒 | 読書
「ごくらくちんみ」杉浦日向子
うまそうな1品を取り上げたショートストーリー。あわせて描かれる人生に時々ぎくりとさせられるところを含めて傑作と見るかどうかは人による。

「時計を忘れて森へ行こう」光原百合
論理性が高いとはいえないと思うが、日常の謎系の推理小説。

図書館の1冊
「地名の由来から知る日本の歴史」武光誠
色々な理由(地形、城主、命名・・・)に加え、縁起を担いで字がつけ変わる。判りやすいものもあれば、複雑な理由で変化した地名もあるものだ。ちなみに私の苗字も地名として存在しているのだが、そう言う意味だとは知らなかった。

旅先(帯広)で5冊。
「殺人の門」東野圭吾
いつ殺人の門をくぐるのか、ずーっと陰鬱な雰囲気が続くが、まさかそこで!

「ロンド 上下」柄沢齊
結構有名な版画家らしい人の推理小説で、絵画における死を実際に再現しようとする殺人犯が登場。論理性よりも情念が勝って感じられる作品。

「グラス万華鏡」稲田春夫
東京の有名なバーBAR5517のオーナーが書いた本。この類は結構ためになる。

「せんべろ探偵が行く」中島らも、小堀純
せんべろ=千円でべろべろになるまで飲める店のことである。さすが中島らも(合掌)と言えよう。
話は変わるが、札幌ではそう言う店は中々無いのである。すすきのの立ち飲みが日本酒コップ1杯200円なので、おつまみ1品とコップ4杯で千円。これなら結構酔うな。函館の駅前に古いバーがあるのだが、この店で一番安いもの(ウィスキーっぽいリキュール)が100円なのである。あれを10杯飲んだら、確実にべろべろになると思う。

帯広グラフィティ

2006年07月02日 22時37分56秒 | 写真館
帯広の駅前にはいくつか彫刻がある。



帯広美術館への道。歩道の幅が8メートル位あるのかなあ。その真ん中に花壇があるほど広い。



土地が余っている。そして長いベンチ。



すてきなクラシック建築「児童会館」。



児童会館につながった建物。天文台なの?



食堂「たんきち」グラフィティ









駅の軽食・喫茶「めだちやさん」? ステキな名前だ。



帯広駅にて。食堂のショウケースが好き。ナポリタン食べたいなあ。


帯広の旅

2006年07月02日 20時27分45秒 | 旅日記
再びちょっとした事情で帯広に行った。諸々のことを済ませてから、我儘モードに入る。帯広駅から近いバー「R」へ。前回来たときに、時間が無く慌しく帰ったので、再訪問である。

今日はちょっと暑かった。1杯目は爽やかにジンフィズ。香がスーッと立ち上ってくる。すかさず二杯目はマティーニ。前回とはジンの酒類を変えてブードルスにした。ブードルスを使うせいか、かなりのロングステアで作ってくれたマティーニはすっと飲みやすい。後で話を聞いたところ、多少、毛利マティーニ(ロングステアで有名)のことは、意識しているそうである。

つまみに、生ハム。そえられた真っ白な山ワサビがピリッと味を引き締め、ハムのコクがする(ちなみに胡椒だけの方が、ハムの味は分かる)。三杯目にシャルトリューズを入れたカクテルを注文することにした。



ジン+マラスキーノ+シャルトリューズ+カシス+レモンのカクテル。カシスはDomaine Sathenayのものだということで、濃厚で普段飲むものとはちょっと違う。相当個性的なシャルトリューズ・ヴェールでも引き分けに持ち込むのがやっとである。

最後にマスターに「サイドカーはお好きですか」と聞いてみると、好きだと言うことなので、ぜひにと注文。私は結構サイドカーも好きで、サイドカーがお好きなバーテンダー銀座「K」のF氏や、札幌の「Y」のY氏に作っていただいているのだが、ここのサイドカーも相当美味しい。強さと飲みやすさが両立した傑作に満足した。

今日は最初にバーに来たので、これから食事ということになる。帯広は割りと不案内なので、バーテンダー氏に「S」という居酒屋を紹介いただき、予約の電話までかけて頂いた。少々迷いながら、その店へ。



非常に混んでいる店であるようだが、カウンターに着席。この店のお通しは約15品の中からいくつ選んでも良いというスタイルで、ホッキ刺しを注文。まずはビールをぐいっと飲む。その他に長芋唐揚げ、馬刺し、牛スジ煮込み、そら豆焼き、ゲソワタ焼き。

長芋はホックリ揚げる事もできるそうだが、浅めのサックリ揚げにしてもらった。馬刺しは残念ながら冷凍もの(とは言え、生は滅多に無い)だが、少し放置しておくと非常に質の良い脂身がすっと口でとけるようである。牛スジ煮込みはスジはもちろんの事ながら、スープにゼラチン質がたっぷり溶け込んでおり、これは良い。





昼食が多かったので、それほど大量に食べられるわけではない。日本酒(千福、一の蔵)に切り替え、そら豆。よく話には聞くが、さやごと焼いたそらまめは初めてである。ホクホクの青い味わい。最後に、竹中直人似のマスターらしき人が「ちょっと時間かかるけど、日本酒に良いのがある」と出してくれたのがゲソワタ焼きであった。「ちょっと秘密の隠し味が…」と言うことであったが、もういい加減飲んでいる私には分からんわい(いや、シラフでも分からないが)。

他にも鯛カブトやキンキ雑炊など、興味深いメニューがあったなあ。また来よう。

翌日は前回来ることの出来なかった「バルビゾンから印象派展」。



有名どころはミレー、モネ、ルノワール、シスレー、ゴッホなど。一言感想は、以下。

○コンスタン・デュティユー「樹下の道」:くねった枝ぶりでフォンテーヌブローの森らしさがある。
○ジュール・デュプレ「ベリー地方の農家」:絵付師出身と言うことで、画にも小さく人や鳥が描かれており、かわいらしい雰囲気。
○シャルル=エミール・ジャック「蹄鉄場」:室内の炎と、室外の光の加減が良い。
○ギュスターヴ・クールベ「もの思い」:暗い背景に黒髪の美女が浮かぶ色気のある作品。今回のイチオシ。
○フィンセント・ファン・ゴッホ「ホーへフェーンの農場」:珍しくゴッホらしくない。
○アンリ=ウジェーヌ・ル・シダネル「あずまやに下がる提灯」:何だか日本の夕刻を思わせるような画。
○アルフレッド・ド・クニフ「春の水辺」:大きな作品で川と樹と空が気持ちよくかかれ、北海道を思わせる景色。帯広美術館所蔵らしい。

ミレーはまあまあだったが、ルノワールは基本的に好きではなく、シスレーの画もさえない作品だったように思う。それ以外の知らない人の作品が収穫だな。バルビゾンの写真が10点展示されていたのだが、まさにバルビゾン派の画のような風景なのであった。

コレクションギャラリーでは池田良二の「凍土の時」「海霧の空間」が目を引く。写真製版+銅版と言うことだったが暗い背景に暗い室内。もの凄く気になる。



さて後は、新しくなった帯広市図書館を眺め、知人に勧められた食堂「T」へ。私のクラシック食堂好きを知る人からの推薦だが、昭和29年創業の建物がまず気に入った。中に入ると、狭い店内に5人も座れるだろうか(2階もあるみたいだが)。



色々と気になるメニューはあるのだが、帯広とくれば豚丼である。さてこの店の豚丼だが、豚肉は薄切りでかなりしっかりと焼いてある。タレは甘めだが、最初から胡椒がかかっており、ピリッとした味付けだ。何だか親戚の家に来た時に、昼食に豚丼を出されたような感じの家庭料理風である。次に帯広に来た時もぜひよってみたくなるような店であった。



以上で帰宅。