11月9日に北のモンパルナス。
今日は資料館→コンチネンタル→三越→スカイホール→さいとう→丸井→道新→時計台→たぴお→紀伊国屋→地下歩行空間→富士フイルム→アリアンス→NEW STAR→ギャラリー大洋→中央区民センターの16か所。
■北のモンパルナス「風の画家 本田滋の世界」。札幌の風景画が沢山あり、「ああ、あの街角か」と思わせるものが多かった。岩見沢の酔月の画もあった。いろいろ作家ご本人の思い出話を聞きつつ、作品を見ることができた。
■コンチネンタルギャラリー「油展」。
五十嵐あり沙「白粉」:眉のないだらしなく座る女と部屋をパステル調の色彩で描いた作品。どこか面白い。
■さいとうギャラリー「第1回てきてき」。道都大のテキスタイル3人展。三者三様でよかった。
■さいとうギャラリー「篠木正幸個展「カタチあるカタチののないモノ」。
「華」:少し厚めの、カラフルな布を帯状にカット。少しづつカタチを変えながら配置することで、色彩のグラデーションを見せる作品。布のせいか、あたりが柔らかい。
■時計台ギャラリー「香取正人個展」。
「温泉郷」:熊野古道の付近の風景のようである。川べりに小さな宿と道があり、歩いてみたくなるような風景だ。
■時計台ギャラリー「札幌時計台ギャラリー コレクション展」。
森ヒロコ「惑星1(ホントはローマ数字)」:輪回しをする7人の少年。空には謎の幾何学模様。いい作品だ。
他に亀山良雄、阿部国利、小谷博貞等。ギャラリーの部屋が埋まらないのは問題ではあるが、所蔵品展は見たいものである。
■ギャラリーたぴお「自我の形象展 11th」。非常に良い展覧会であった。
竹内はるみ「旅の途中」:白とふたを開けた所と緑の行李3段活用。
森山誠「卓上12-2」:静物画なのであるが、シンプルにしてあの深みは何だろう。
田中季里「BLUE」:最近たぴおで気になる作家と言えばこの人だ。
柿崎秀樹「カタチを埋める」:妙な輪郭線の内部を幾何学模様で埋めた作品。楽しいのか、苦しいのか。
■地下歩行空間「ART STREET」。
石田勝也「Heart☆Full」。自転車の空気入れを押すことで、ハートや星の模様が動く作品。
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若生大地「Factory」。奔別炭鉱の立坑をモチーフにした作品。
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取っ手を回すと歯車が回転して何かが起きるらしいのだが、その仕組みが壊れていた模様。結構な人が試してはガッカリしていたようなので、きちんと故障の掲示をすべきだと思う。
若生大地「ウェーブ」。こちらは作品上部でちゃんとウェーブが発生した。
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以上の作品は、札幌駅に一番近い場所にあるのだが、現代美術を見慣れていない人には分かりにくい作品も多かったように思う。レベル感の調整をした方がいいような気もするし、そんなことをしなくてもたいていの人には分かるのかもしれない。
祭太郎のパフォーマンス。私は公共空間の中で過剰な音を出す出し物には、あまり良い印象を持たない。耳は手を使わなくてはふさぐことができないからだ。しかし、祭太郎ならイイか、と思わせるところはある。
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高橋喜代史「札幌ギオン祭」。名も知らぬ方、ポーズをありがとう。
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井上愛美「ためごろうくんとその兄弟」。少々不気味な子どもたち。
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Antenna「ジャッピー札幌幸セ曼荼羅」。突然、黄金都市が出現。
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鈴木隆「moon」:鹿の復活を皆で祈っているのだそうだ。私はうっかり食べようとしているのかと思った。
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佐藤一明「灼熱ストーブ”鎮火”」:木製のストーブという自己矛盾を現しつつ、形はまさにストーブである。
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アートはがきコーナーがあって、小林麻美、ダム・ダン・ライ、国松希根太となかなか素敵な3枚を取得。
■ギャラリーNEW STAR「たいる展 サノシズカの個展」。
「せなか」:キャンバス地をタイル状に貼った上に、まさに服を脱ぐ瞬間の中性的な背中が見える。雰囲気いい。
ちょうど美容室の工事が始まって、普段より一層入りづらくなっているNEW STARだった。