2回連続で石垣島の生き物シリーズ。
石垣島の海にはいろいろな魚がいるが、貝類もいろいろな種類がいる。中にはコレクション性が高いものがいてそれらはかなりの値段で取引されることもある。とくにイモガイとタカラガイの仲間は美しい模様をしているので人気がある。夜の潮だまりを徘徊するといろいろなイモガイに出会うことができた。
イモガイの仲間であることは確実なのだが、種までは落とせなかったのでFacebookのコミュで質問したら、Shinichi Yanagiさんにサラサミナシモドキと教えて頂いた。ありがとうございました。西太平洋のサンゴ礁域に広く分布するようである。たぶんゴカイなどを食っているのではないかと思われる。この潮だまりにはほかにもイソハゼの仲間(未同定)、ヘビギンポ、ナメラハゼなどが見られた。
こちらはおそらくクロミナシと思われるイモガイ。黒と白の模様が美しい。これもイモガイの一種でゴカイや小魚などを捕食しているのではないかと思われる。イモガイの仲間は歯に毒をもち、種類によってはヒトを死にいたらしめるような強い毒をもつ種もいる(アンボイナガイ、タガヤサンミナシなど)。関東当たりではベッコウイモなども見られるがこれもやや毒が強いらしい。イモガイには触れないのがベスト。
一方有毒なイモガイに擬態する貝もいる。コオロギガイの仲間などは足の様子などがアンボイナガイに似ているし、マガキガイなどは貝殻がイモガイ類に似ている(全く別の仲間の貝である)。マガキガイは食用としてよく知られた貝であり(私も大好き)、イモガイの仲間と間違えると危ない。また毒のある貝はほかにもいろいろいる。バイやムシロガイなどは知らないで食べると中毒してしまうことがある。皆さんもご注意を。