鹿児島から田中水産 田中積さんからの魚が届いた。すごい魚がやってきたので、近日にこのぶろぐでも紹介したい。しかし、それだけではなく、美味しい「おまけ」が入っていた。ハタ科・マハタ属(もしくは属標準和名なし)のアオハタのあらである。
地方名で「きはた」、と呼ばれることもあり、むしろ死後の魚を見ることが多いならこれが的確かもしれないけれど、標準和名はアオハタ。それどころか学名もEpinephelus awoaraである。長崎の個体をもとに新種記載されている。熱帯性とされることもあるが、日本から東アジアの大陸棚に多く、フィリピン産のものも確認はしているが数は多くないのではないか、あるいはフィリピンなどでは深場に生息しているのではないかと思われる。
awoaraは長崎などで本種をそう呼ぶことからついたと思われる。一方アカハタはフォルスコルが紅海のものを新種記載したので学名についても帯があるという意味になっている。一方長崎ではキジハタを「赤あら」と呼ぶらしく、学名種小名もakaaraとなっている。アカハタについては長崎で「あかあこ」なんて呼ばれているようだが、アカハタの学名の異名として「Serranus tsirimenara」というのがある。「ちりめんあら」という名前で呼んでいた地域があったのだろうか。
なんとも立派なお頭が2匹分も入っていた。4匹のように見えるが、実際は左右にも割っているので2匹分。これらは味噌汁でいただくことにした。アオハタはハタの仲間でもかなり美味しいので楽しみ。
アオハタのお頭の味噌汁。我が家では普段魚の頭は食べられないので、これはうれしい。今回の魚は鹿児島県の田中水産 社長 田中積さんより。いつも、ありがとうございます。なお、購入した魚たちは、また後程。
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